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“Pyramid of the Sun” (Inspired by Neil Young’s “Cortez the Killer” )

ショチピリの生贄
傍にはタービナコリボサ
いきなり涅槃に? 冗談だろ
陶酔が明けたら 死に場所を探そう
内に本当の神がいるか、オレは知らないから
世紀の向こうから 非業と共に

黒曜石の刃 きれいなチャルチウイテ
モンテスマの血濡れた羽飾りがそよぐ
滅びは必然 驕る者どもも同様
残るのは心なんだ 忘れんな
覚悟したら息を愛おしめ 最後の息まで
世紀の向こうから 神々と悪魔たち

ジャガーに噛み砕かれた脳髄 必死に生きてる
ムリキの亡骸 残された子猿は世界をにらむ
小さな世界から大きな世界 
同じ情念で循環する それは定めなんだろう

数え切れない程の彫刻や装飾
それらは結局、何も語らなかった
水辺で踊る色とりどりの踊り子らや占星術師
彼女らを眺め、やっとわかった気がする

コカの葉 侵略者が携えた真珠と銃
そこに垂れた水滴には幾多の笑顔がぶら下がる
その朝露は幾億の歴史をもちろん知っている
心臓は語る 息を吹きかえして
呪い 祝い 寛容さに残忍さ 
すべては一つだが、一つとして同じものは無い
幻覚こそは真実の二つ名 今こそそう思える
宿命づけられたトーテムは
遠すぎる追憶と通底する筈

都会の陰気な風に枯れた花果が散った
都会の鬱蒼とした嘘に極楽鳥はただ笑え

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