POST改めFRINGE

前回の投稿から半年以上の月日が流れてしまいました。

なんとか公表できるくらいまでプロジェクトが進んだので、久しぶりに投稿させていただきます。

当初、地元の越谷市にある昭和10年に建てられた旧越谷郵便局の建物を使わせていただく予定だったのですが、さまざまな理由で計画が頓挫してしまい絶望的な状況に陥っていました。そこから紆余曲折いろいろな事があり、奇跡的にスペースに最適な物件を紹介していただき、時間をかけ計画を練り直し、多くの方々に支えていただきながら「POST(郵便局の建物だったので)」改め、「アーティストランスペースFRINGE(フリンジ)」として出発できることになりました。

「FRINGE」という名前について簡単にご説明させていただきます。
元となったのは美術批評家の沢山遼さんの講義の中に出てきた絵画の干渉地帯という話からで、絵画において通常それを他から隔絶すると考えられている縁、フレームは、むしろそこから他のものが絶えず侵入し異なる空間と空間、作品と作品を飛び越え、自己と他者の境界をも侵食するフリンジの機能が認められるという内容に物凄く惹かれてしまい、沢山さんにフリンジといいう名称を使ってもいいか承諾を得て命名させていただきました。
沢山さんとお話しさせていただいた中で、フリンジという言葉が指すのは絵画だけにとどまらず人間の関係や国と国の関係にも当てはまり、絶えず揺れ動く波間のようなものだというお話や、物事は中心ではなく絶えず干渉地帯で起きているというお話から、私のスペースも絶えず変化しながら様々な人やアートや文化が干渉し合う場所になって欲しいと願っています。

次回は、「FRINGE」の構造やどんな活動をしていくのかをお話ししたいと思います。それでは。

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