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若い背・短詩


緑茶をさます

ガラスの中は

草原の

陽だまりの

輝き



届かない

自分の気持ち

そんな日は

視線を上げて

空の旅



いつかわたしが

土に還って

そこから花が咲き

人々が

花を愛でる

夢を見た



さぁーと追い越してゆく

女性の後ろ姿

一切を振り向かない

という

若い背




ドクンと脈がひとつ

飛び跳ねる程度でいい

トキメキをください

心の綻びなど

痕もなく

縫ってみせるから



紅の文字に

隠れ棲むという

人にも

見えない部分があるように



                                                   おわり


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