消しゴム顔（その２）

新聞に目を引く広告があった。

美容液「消しゴム顔」新発売！お顔のシミ、小じわ、を消します。
今なら半額！おひとり様2本まで！

実際使用した中年女性の写真まで載っている。こんな広告に惑わされないぞ、と思っていたが、半額は確かに魅力的で誘惑に負けた。

すぐに送られた来た美容液を、毎日つけるのが楽しみになった。以前は自分の顔をみるのなんてあきあき、とろくに鏡も見なかったのに、つい鏡を覗き込んでしまう。すぐに効果が表れ始めた。くっきりとしていたほうれい線が薄くなってきたではないか！

その日の朝も鏡を覗くと、右の白目が真っ赤になっている！どうしたのだろう？さっそく眼科に出かけた。入念な両目の診察、視力検査を行った結果、医師は重々しく言った。

「白目が赤くなったのは一時的なもので、一週間ほどで直ります。
でも、白内障がだいぶ進んでいますね。細かいものが見えにくくなっているはずです」

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　おわり　　　(413文字）

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（その１）は「消しゴム顔」というお題に真正面から取り組んで書いてみました。ありえない！ちょっとアップするのやめようか、と思いつつ。😅

（その２）は、あるあるストーリーにしました。落ち着いて書けました。😊あなたはどちらがお好きですか？

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企画に応募いたします。たらはかにさん、よろしくお願いいたします。