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感想文ブ

 「レット!」
 叫んだが彼は霧の中を去って行った。
スカーレットは夢中で丘の上まで走った。丘の上の大木の下に立つと、目の前に生まれ育ったタラの大地がひろがっている。
そうだ、私にはタラがある!
スカーレットは拳をつき挙げた。
「私は負けない!明日は明日の風が吹く!」

そして新しい道を力強く歩き始めたのだった。


「起きなさい!学校に遅れるよ~」
母の声に飛び起きた。
いけない、今日は感想文を提出する日だ!でも大丈夫、もう出来ている。
後は、プリントアウトするだけ・・・
パソコンを見ると、あれ?最後の部分が抜けている。
そんなばかな。確かに書いたはず・・・

あの名作「風と共に去りぬ」の感想文!
主人公が抜け出てしまった後のように、原稿が消えた・・・

がっくりと椅子に腰をおろすと
ブッ!
弟め、また私の椅子にブーブークッションを置いたな!
「ひろし~~~!」
わたしはスカーレットのように拳を突き上げて二階の階段を駆け下りた。

        おわり (406文字)



今週のお題は「感想文部」最後の「部」どうしよう!
ブはお〇ら、でしょう!
とこういう筋になりました。
え、原稿消えたわけ?
スカーレットに聞いて下さい😅


たらはかにさん、お手数をかけます。よろしくお願いいたします。

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