たくさんのセンサー・短詩

たくさんのセンサー
小さくふくらませながら
木々は
枝を広げる
春をさがして

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湯豆腐が
湯の中で
ふるえる
春の始まる予感
こんなとき

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水に浸した大豆
一夜の眠りより覚めて
パチンパチン音を立てる
朝が始まる
春のキッチン

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秋はそっと忍び寄る
春は荒天に乗って
踊りながらやって来る
ほら　ハッハとはずむ息
聞こえてきた

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歩き始めたばかり
おさな子の
柔らかな前髪
おでこに
春の光

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土を剥いだら
の　の　の　の　の　
寝ぼけまなこの幼虫たち
私は慌てて
わ　わ　わ　わ　わ

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お腹にまんまる
地球儀抱いたような
妊婦さん
核も争いもない
まっさらな地球だ

　
あなたはどの短詩がお好きですか？😊

　　　　　　　　　　おわり