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秋の富士3句


東日本の世界遺産を俳句で詠むという、らべあろ企画始まりました。
♪旅行けば~駿河の国に茶の香り~~
静岡生まれの私としては、富士を詠むしかない!ということで
三句うなって、いや詠んでみました。
久しぶりの俳句、できるかな?と危ぶんだのですが、
トライしてみると楽しい!
では、さっそく

秋めくや富士浅黒き胴の肌

あきめくやふじあさぐろきどうのはだ   (季語・秋めく)

秋めいてはきたけれどまだほとんど雪のない富士
エッチング(銅版画)で描かれたように、まだ黒々と
どっしりと構えている。ちょっと夏の名残の日焼けした
肌を思わせたりして。

黒々と富士

黄葉や外階段より眺む富士

こうようやそとかいだんよりながむふじ (季語・黄葉)

黄葉とは、黄色に色づく葉のこと。家の前の銀杏並木はまだ
緑ですが気の早い黄色の葉がはらり、と落ち始めた。
その外階段から遥かに富士が見えるのです。
非常階段、とすると字数が多くなるので外階段としました。
たまに眺めて故郷を懐かしんでいます。

小さきベレーあみだかぶりの秋の富士

ちさきべれーあみだかぶりのあきのふじ  (季語・秋)

初冠雪が記録されると、富士はちゃっちゃな白いベレー帽を
あみだに被る(斜めにかぶる)ようになります。
ああ、これから雪の富士が始まるなぁ・・・と感慨深い
ころです。
雪と書くと冬の季語になってしまうので、こう詠みました。
初冠雪は9月30日ころ、もうちょっと先です。

小さな白いベレー帽斜めに被った富士

以上3句。
ラベンダーさん、alohaさん、よろしくお願いいたします。

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