映画鑑賞日記2023.2

良かったものは★
配信・上映新作は太字

順番前後しちゃった!サボらないように気をつけます。

プレデター ザ・プレイ

古代の世界のうほうほ言ってる感じの地球人類でプレデターにかなうんですか?→敵いません。なのでプレデターが相当舐めプします。という塩梅だった。それでも地形を生かしたゲリラ戦法はかなり強いし、原住民族の女戦士主人公はかなりかっこいい。主人公の兄、全然妹のことを戦士として認めていないし、現代の男根主義的な概念の象徴でもあると思うんですが、彼は彼の時代の価値観に沿っているだけの優れた戦士であって、高潔な戦いはプレデターにも認められており…嫌いになれない…


■ニュー・ミュータント

ドラマ1シーズンでほしかったというのが正直な感想。キャラクターの設定やチームが仲良くなる過程、動線には全然文句がないんだけど、いかんせん尺が足りなすぎる。主人公が「相手のトラウマを掘り返して行動不能にする」みたいな能力を持っている=キャラクターひとりひとりに乗り越えるべき傷がある、という建付けなのにそこの掘り下げが圧倒的に足りない。食いたいところを食わせてもらってないよ~、と思う。


■カニング・キラー/殺戮の沼

当然巨大で攻撃的で人を食い荒らす巨大ワニのグスタフは恐ろしい。撮れ高のためにほんの少しの蛮勇を犯したカメラマンの兄ちゃんが次に死体で現れた時の絶望と言ったら…。しかしこのアフリカで恐ろしいのは一個体のワニだけじゃなくて、その辺の野良猛獣や蛇虫ヒルにすら脅かされるという厳しい環境であったり、その上民族間での殺し合いが止まない社会であったりもする。グスタフに人の肉の味を教えたのもさかのぼって人肉が転がりまくることになる戦争のせいであるわけだし。アフリカという土地の持つ苦しみがたまたまワニの形を取っただけなのだ。


■ナイト・ハウス

死んだ夫の生前の凶行が判明していくサイコホラーかしら…と思っていたら見事に裏切られました。きっと主人公は知らないふりもできたけど、それでも己の正しさに従って夫の犯罪を暴こうとしたと思うんですよね、だけどこんな恐ろしいものが現れるなんて聞いてないよ、どうしたらいいの、と感じたと思う。夫の愛が本物だったがゆえに罪は増えていって、助けることもできずに今に至る。真相を知ったら夫を嫌うこともできないしかといって愛し続けることも難しい、夫婦二人ともが己の正義に従った結果、一番悲しい結末にたどり着いてしまった。それはそれとして「なにかがそこにいる」という違和感の表現が斬新でめっちゃアーティスティックだったので一見の価値ありです。


■ミッション・インポッシブル フォールアウト

ヘンリー・カヴィルがもったいないよ~。007のマッツ・ミケルセンと同じくらいもったいない。
これの最新作をまだトム・クルーズが撮る気なのが意味わからないくらい命を削るアクションの連続だった。


■ザ・ロストシティ

ブラピ、もう「ブラピ」としてのカメオ出演を楽しんでいる節がありますよね。ムキムキでちょっとアホなハンサムをおもしろセクシーなコンテンツ消費するのめっちゃ楽しいけどブロンド女の焼き直しじゃないか?おれは大丈夫か?谷垣を消費していないか?私は… でも建付けとしては現代的なんだよな、心の置き所がわかんなくなっちゃった…


■返校 言葉が消えた日

本題とは逸れると思うんだけど、個人的に女から男への性被害というものについてもしっかり向き合わなきゃいかんところだと思っていて、今回の「女子高生に迫られてるんだから成人男性(おじさん)は嬉しいよな、みたいな風潮にNo!」的なところには少しうれしくなりましたね。あれを「先生も思わせぶりだ」と言うのもまたセカンドレイプなのではないか。大事な学生を傷つけない、逆上させない範囲で優しくかわそうとしていた彼は責められるべきなのか。断るのが苦手な女性と同じくらい断るのが苦手な男性も守られるべきではないか。そういう状況は今後絶対出てくると思うな… お化け描写は本当に息が詰まるようだしサブリミナル的に出てくる禍々しい映像も本当に嫌でした。

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