ママは歯育係❤2(乳歯虫歯×歯茎がプチっと腫れた)
こんにちは❤ママ歯医者ライターのともりんです♪
本日はママは歯育係カルテ2(乳歯虫歯×歯茎がプチっと腫れた)をお送りします。こんなご質問を頂きました。
■質問:7歳の子供の歯茎がプチっと腫れた
Q:7才の子供の歯茎が急にブッっと、、、痛いといいだしました。ネットで見てみるとフィスティルなのかな?って感じなのですが、
歯医者さんに行くのは抵抗があります。行った方がいいんでしょうか?
そのままにしておくのは良くないでしょうか?
虫歯もなおしたほうがいいんですよね?
■回答1:フィステルとは?
さて歯茎がぷくっと腫れたフィステルとは一体どんな状態のことなのでしょうか?
虫歯から神経に感染が及び、神経が死んでしまう。すると、炎症が根っこに留まらずに骨の方に広がり膿が溜る。
そうなると以下の図のように根っこの先の歯茎の部分が腫れてしまうことがあります。
このように膿が溜まってしまった、急性炎症の時期はとても痛みが強いです。しかしながらこのままだと痛みが強いので、体は膿を出すために歯茎の方に膿の出口を作ります。これがフィステルです。
体の防御反応の一種ですね。体って本当にけなげですね💛
フィステルは放置した虫歯以外に、根っこの治療をした歯茎の先の方にも出来ることがあります。
以下の写真の右上の2番めの歯の根元のところにちょいと黄色い米粒みたいな感じでぷくっとしているところが膿の出口のフィステルです。
このようにフィステルは溜まった膿を出すためにできた出口で、体の防御反応の一つです。
■回答2:乳歯×フィステルのケース
以下の症例でも乳歯の虫歯が大きくなってしまい、左右の奥歯にフィステルが出来ていました。(ごめんなさいフィステルは写真には写っていません)
このように乳歯の虫歯が大きくなり痛みがある時は中の、膿を出す治療をすることがあります。しかしながら、歯の神経は網が張り巡らされたような複雑な形をしています。
ですから、一度神経をとって処置しても全部消毒しきるのは困難です。またこのケースのでは治療拒否もありましたので右側はなんとか神経を取る治療をしたものの、左はお痛みもなく安定していましたので治療をせずに放置しました。
(※ちなみに治療をした右側もしなかった左側もその後、同じように
永久歯に生え変わるまで、フィステルが出来たり引っ込んだりしていました。)
でも、痛みがなければ本当に治療しなくて大丈夫?という疑問が湧いたと思いますので、ちょっと結果を見てみましょう✨
このケースでは上記の画像のように交換の時期を迎え、左右ともに無事にきれいな永久歯が生えてきました。勿論乳歯と永久歯の神経は全く別のものなので、永久歯の神経には問題なく健康です。
このように乳歯の神経の治療はやってもやらなくても、口腔内の環境が良ければ、結果が変わらないことも臨床で多く見てきました。
■今日のまとめ
このように乳歯の慢性的な虫歯に出来た、歯茎がプチっと腫れたフィステルは治療をしてもしなくても、あまり永久歯の生え変わり関係がないことも多いです。
大切なのは、歯ブラシや食生活を見直して、しっかりと口腔内の環境を良好に保つことです。そこを怠ってしまうと大きく穴が開いた乳歯の下の新しい永久歯に生えてくる前から虫歯を作ってしまうなどという悲劇が起きてしまうこともありますので、歯育係の皆様ご注意くださいませ。
※ご注意事項
*この記事では個人的な臨床経験に基づいた一般的な視点から、書いております。他にも治療の選択肢はあると思われます。
記事の内容に記載された方法が「唯一の方法ではないこと」
「個人的なアドバイスではないこと」等をご理解いただけると幸いです。
本日もここまで、お読み頂きましてありがとうございました☺
歯育係の皆様、素敵な日曜日をお過ごしくださいませ!❤
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