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【小説】時に刻まれる愛

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大富豪の父が謎の失踪を遂げた。 それから、約10年。 主人公、伊月野 拓実(いつきの たくみ)は、爺やから手紙を渡される。 謎めいたその手紙には、父からの本当のメッセージが…
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2024年6月の記事一覧

【時に刻まれる愛:2-9】ランチの謎

▼全編マガジンで公開中▼ 不思議なカードボクは、一番目の手紙と二番目の手紙、それぞれの裏…

【時に刻まれる愛:2-10】第三の手紙

▼全編マガジンで公開中▼ 父の願い城の隅にある母のアトリエ。 そこで見つけた、愛に刻まれ…

【時に刻まれる愛:2-11】忘れかけた子供部屋

▼全編マガジンで公開中▼ 忘れていた忘れ物10年ぶりの自分の部屋は、あの頃よりも随分と狭い…

【時に刻まれる愛:2-12】父が伝えたかったこと

▼全編マガジンで公開中▼ 頭の良い男ボクが学びを得るための本に、びっしりと赤いペンで詳し…

【時に刻まれる愛:2-13】溢れる思い

▼全編マガジンで公開中▼ 14時20分城にあるボクの部屋の本棚。 そこには、あの頃ボクが読ん…

【時に刻まれる愛:2-14】事件は朝に

▼全編マガジンで公開中▼ 裏目城の自分の部屋で、ボクは三つ目の手紙に目を通している。 ま…

【時に刻まれる愛:2-15】第四の手紙

▼全編マガジンで公開中▼ 隠し事爺やの声を後方に聞きながら、ボクは森の中へと足を進めていた。 ボクは、森の中のある場所を目指している。 何度も夢に出てきた、森の中の大きな木。そこを目指しているのだ。 歩きながら、ボクは四つ目の手紙の内容を思い出していた。 城の中のボクの部屋で見つけた四つ目の手紙。 先ほど部屋を出る時に、すでにお決まりの番号を手紙にメモしてきた。 今回の手紙の冒頭には「No.4」と書き込んだ。 これまでの手紙とは違い、その印象的な内容は、一瞬で次

【時に刻まれる愛:2-16】ボクだけの秘密基地

▼全編マガジンで公開中▼ 罪城の敷地の森の中。 もう随分と深く行ったところに、小屋がある…

【時に刻まれる愛:2-17】父への裏切り

▼全編マガジンで公開中▼ 箱その森の中にある小屋が、ボクの秘密基地だった。 小屋の中は、…

【時に刻まれる愛:2-18】敵の恐怖

▼全編マガジンで公開中▼ 分岐「あぁ、ボクはなんてことを・・・。」 父の研究記録の写しを…

【時に刻まれる愛:2-19】最後の手紙

▼全編マガジンで公開中▼ 宝の在処ボクだけの秘密基地。その小屋の床に刻まれた薔薇の模様か…

【時に刻まれる愛:2-20】深夜の真相

▼全編マガジンで公開中▼ 時の音ボクは見つけたヒントなどを整理し、身なりを整えた。 小屋…

【時に刻まれる愛:3-1】父の机の謎

▼全編マガジンで公開中▼ 本物の冒険城の3階。その長い廊下の一番奥に、父の書斎がある。 …

【時に刻まれる愛:3-2】二人の間に刻まれた時

一発勝負父の書斎の机にある、謎めいた4つのボタン。 1〜4の番号がそれぞれ刻印されている。 ボタンの近くには、小窓のような小さな扉が机に埋め込まれている。 おそらくは、この4つのボタンを正しい順番で押すことによって、その小窓が開くのだと想像ができる。 中には何が入っているのだろうか。 あくまで想像の域を出ないが、ボクは直感していた。 「正しい順番で押さなければ、ロックが掛かってしまうかもしれない。」 つまり、まずは正しい順番を推理し、確証を持ってからボタンを押さ