【時に刻まれる愛:2-15】第四の手紙
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隠し事爺やの声を後方に聞きながら、ボクは森の中へと足を進めていた。
ボクは、森の中のある場所を目指している。
何度も夢に出てきた、森の中の大きな木。そこを目指しているのだ。
歩きながら、ボクは四つ目の手紙の内容を思い出していた。
城の中のボクの部屋で見つけた四つ目の手紙。
先ほど部屋を出る時に、すでにお決まりの番号を手紙にメモしてきた。
今回の手紙の冒頭には「No.4」と書き込んだ。
これまでの手紙とは違い、その印象的な内容は、一瞬で次