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にじさんじうんち論「うんこはダメ?」「うんちのルーツ」

 ここ数日、にじさんじを語り悦に浸る有識者気取り達が散見しているが、ここではにじさんじを語る上では避けて通れない重要な議題を書き記していこうと思う。それは



うんち



である。


みんな大好きうんち

 たいへん低俗で下品な話ではあるが、結局うんちの話は人を選ばずみんなが笑顔になれることが多い。にじさんじのライバーも皆、配信中に一度はどこかでうんちの話をしていると言っても過言。ではない。みんなうんちが大好きなのだ。おっ!

 特にうんちに造形が深いライバーと言えばでびでび・でびるである。配信中にうんち(の話)をした回数がにじさんじの中でも一番多く、でびは風呂にも入らないので常に体からうんちの匂いがするらしい。くちゃい。

 そんなでびでさえ、うんちに関して一目を置くにじさんじライバーが存在する。それは樋口楓だ。

 樋口楓は過去にうんちトークででびをドン引きさせた逸話がある。2020年1月29日に行われたでびでび・でびる13万人記念逆凸配信での出来事だ。でびとディスコードの通話を繋いだ樋口楓はでびのお祝いにうんちの音をプレゼントすると言い出した。誰もが「ぶりぶり~」といった可愛らしい音や「ブチチッ!」とリアルな音などを想像していたが、樋口楓が出した音は「じゅるじゅるじゅる……」と何かを啜る謎の水っぽい音だった。

 リスナーやでびでさえ突然の状況に困惑し、樋口楓本人だけが「あっつ!フハハハハハ!アハハハハ!アッハハハハハ!」と爆笑しており、樋口楓の異常性が浮き彫りとなるホラーな事件となった。つまり、うんちの量がでびならば、うんちの質は樋口楓であると言うことです。Q.E.D.

うんこはダメ?

 そんなうんちに高い質を持つ樋口楓も気を付けていることがある。それはうんちのことを「うんこ」とは言わないことだ。樋口楓は2019年1月1日に行われた月ノ美兎との配信の中で、あまりにも配信中に暴言を吐いてしまうため運営の指示でNGワードのリストをノートに書かされていると明かした。そのリストでは「うんちはOK」で「うんこはNG」と決められてると話す。

 樋口楓本人も何故うんちがOKでうんこがNGなのかはよく分かっていなかったため筆者も調べて見たが、特にこれと言った決まりは無いようだった。(ガバガバ調べ)

 あくまで独断と偏見ではあるが、なんとなく「うんこ」という語感にはリアリティがあり、便器の中から匂い立つ本格的な一本グソがイメージされ不快感が強い一方、「うんち」という語感にはギャグ漫画に出てくるような可愛らしい巻きグソのイメージが思い浮かべられ、うんこに比べればさほど不快感は無いように感じられる。

 要するに語感とイメージで「うんち」の方がなんとなく受け手に不快感を与えにくいため、「うんち」という言葉が自然と配信では使われるようになったとアナロジーされる。穴だけにね。

うんちのルーツ

 では何故、うんちがライバーやリスナーに受け入れられる言葉になったのか。Vtuberの配信を見るリスナーの多くは20代や30代と言った年齢層であるとインターネット老人会ネタのウケやすさを見てもよく分かる。そんな年代の人達が共通するものと言えばもちろん、コロコロコミックである。

 コロコロコミックはこの世でもっともうんちを多用する雑誌であり、我々はコロコロコミックによって幼少期にうんちをすり込まれて大人になった。

 では、コロコロコミックがうんちを多用するようになったのはいつ頃からか。

 筆者は幼少期の頃、学級王ヤマザキという漫画が好きでよく読んでいた。学級王ヤマザキと言えばやはりうんちで、ヤマザキウンチの缶詰という作中に登場するうんちをグッズ化した下劣な商品なども販売され、筆者もよく集めていた臭い思い出がある。

 特にうんちブームを加速させたのはプー助の存在であろう。プー助はヤマザキの排便から生まれたうんちの生命体であり、その愛らしいキャラクターは当時の「うんち」に対する汚いイメージを大きく一変させた。コロコロコミック全体でうんちネタが多用され始めたのも多分この辺りからである。多分。

 ちなみに学級王ヤマザキでは作中のうんちは全て「ウンチ」表記であり、「ウンコ」は一切使用されていない。そのため、「うんち」のイメージだけが良くなった理由もやはり学級王ヤマザキにあると言えよう。おそらく。きっと。

まとめ

 にじさんじとうんちは切っても切れない関係です。それは人とうんちも同じことです。うんちを語ることは人を語ることです。にじさんじを作り上げるのも、支えるのも、全て人です。人が居なければ何も生まれません。我々はそんな簡単なことさえすぐ見失い、忘れてしまいます。ですがその簡単なことこそが一番大切なことなのです。世界では今も戦争や紛争が行われています。このにじさんじうんち論で少しでも人のことを考えることができたなら、それはにじさんじのみならずVtuber界全体にとって良い影響を与えることとなるでしょう。全ての人の幸せを筆者は願います。余談ですが、学級王ヤマザキのプー助の話はコロコロオンラインで無料で読むことができます。

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