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【リタイアメント入門】 50歳からの資産運用:「資産運用」前にやっておきたいこと

リタイア後の生活を考えるときに、いきなり「資産運用」から入っていくと、思わぬリスクを背負い込むことがあります。
 
「会社員と専業主婦」世帯のいわゆる「モデル年金」額が  だんだん少なくなっていく、と誇張されて伝えられていることも多く、必要以上に不安になり、結果としてリスクの高い金融商品を選択してしまうことがあるからです。
 
大切なのは収入・支出・金融資産のバランス。
 
現在の家計全体の収支を確認して、それが将来どのように推移していきそうか、イメージを可視化してみることから始めると良いです。
 
現在地を確認して、一定の前提を置き、95歳、100歳までの金融資産の推移をざっくり可視化。そうすることで、どのくらいの額を運用に回せるか、どの程度の運用利回りであれば充分なのか、が見えてきます。

金融資産推移イメージ

家計のお金の流れはとてもシンプル。
収入があって支出があり、収入 >支出であれば金融資産が増える。
 
金融資産はダムに蓄えられた水に似ています。

入ってくる水の量と出ていく水の量をコントロールして、生きている間にダムの水が枯渇しなければOK。
 
リタイア前後の収入を増やす仕組みは着実に増えてきました。

70歳までの就労を支援する制度、年金を繰下げて給付額を増やすことができる仕組み、などが拡充されつつあります。

iDeCoや つみたてNISAなど資産形成を後押しする制度もできました。
 
こうした仕組みをできるだけ活用し、収入のかさ上げを図っておくと同時に、支出の見直しにも目配り。
 
支出はリタイアしたからといって急には減らせませんが、固定費となっているものの中には見直しできそうなものがあります。

住宅ローンの繰り上げ返済、掛け過ぎになっている保険料、使い方に比べて割高な通信費、使用頻度の低いサブスクなど。
 
こうした視点で将来の収支をざっくり眺め、バランスのとれた安定した運用で、ダムの水が持つということが見えればベスト。

必要以上の不安を抱くことなく、また「有利な運用」に魅せられることもなく、ゆったりとした気持ちで過ごせるものと考えます。

50歳からの資産運用マップ


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