タマリス4

Clip Studioでフリー写真からアニメ風の背景をつくる【2020年8月22日追記】

フォトショっぽい加工をクリスタでやる方法を参考に、写真から手書き風の背景を作ってみています。文末に参考にしたTweet一覧あり。

手順

1.写真を選ぶ

https://pixabay.com/ja/

今回はPixabayから選びました。なるべく加工しやすそうな、はっきりした風景の昼の写真を選ぶのがコツかも。
■今回使用した画像はこちら:

画像1
Image by Yuri B from Pixabay

2.空を切り抜く

画像2

写真の空はていねいに消して、あたらしくアニメっぽい空の素材を下のレイヤーに置きます。(写真はまだ空は入ってません)空はなぜかうまく加工するのが難しく、張り替えてしまったほうがきれいです。私の場合……。

3.コントラスト調整+色調補正

画像3

[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[明るさ・コントラスト]
でかなり明るくし、コントラストはやや弱くする。

[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→[トーンカーブ]
チャンネルが青(Blue)のところのグラフをいじって、青みが強く出るように調整する。

このあたりは、まだ下準備。仕上がりのイメージを頭に浮かべつつ調整します。
3.の前にガウスぼかしや、シャープをかけて画面の情報量を整理してもいいかも。(今回はやっていない)

4.「階調化」で単純化する

画像4

今回の作業のキモになる部分です。
フォトショでいう「カットアウト」のようなことをクリスタでもできます。画像が単純化するというか、トーンを貼ったような感じ。やり方はかなり手順が複雑なので上のリンクなどを参照ください。簡単に紹介すると、

1.写真レイヤーを複製し、複製したレイヤーの表現色を「グレー」に変更
2.1の上に「新規色調補正レイヤー」を置く。メニューで「階調化」をえらぶ
3.2のレイヤーを、1のレイヤーの上にクリッピングする
4.1のレイヤー(表現色グレーのもの)の合成モード「輝度」にする

となります。

5.その他の調整

画像5

・カットアウト風の処理をしたレイヤーにガウスぼかしをかける(+不透明度を下げて調整)
オーバーレイで緑、茶色を重ねて色をはっきりさせる
いろいろいじってみて、それっぽく見えるように調整します。お手本になるアニメ背景を手もとに用意して、それに近づける方法を考えるとうまくいくかもしれません。いい方法があったら追記しますね。

6.素材で装飾して完成

画像6

クリスタには装飾につかえる素材がたくさん配布されているので、そういうものを利用すると手書き感が高まるかも。今回はドラゴン(ワイバーン)を飛ばしました。近景に植物を置くのもおすすめ。

追記:アニメ風背景 作例2

画像7

乙女ゲーム風な背景を簡単に描きたくて作ってみました。
やり方は上のものとほぼ一緒で、「街並みの風景写真を探す」→「色調補正で青色を強くする」→「空を切り抜いてアニメ風の空を貼る」→「手書き風の樹木素材を貼る」→「プリズムをとばして光を表現(ブラシ使用)」です。(階調化は使っていません)空と緑が手描き風なら、建物部分はずいぶんごまかしがきくことがわかると思います。

追記2:イラスト調フィルター

こういう方法もあるみたいです。ためしてみたらまた追記でのせます

追記3:オートアクション

こちらは実際に使ってみました。

左手がわの風景部分が写真加工

1クリックでかなりそれっぽく加工できました。

参考


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