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アドベント企画　まとめと裏話・クレジット

西フロイデ

Day1（１２月１日）おまえは冬に生まれた（SS）

冬のはじまりということで、幼少期のリアナと養父イニののんびりした話を書きました。本編未読でもさらっと読めると思いますし、シリーズ既読のかたならちょっとした台詞の裏にあるストーリーも見えて面白いんじゃないでしょうか。

隠れ里ではときどき、畑を荒らす害獣であるウサギを狩っています。この日は転んじゃったリアナも、のちのちは「野ウサギ六匹殺し」と呼ばれる偉業(笑)をなしとげます。

ロッタは田舎にしては凝った菓子を作っていたのですが、それはかれが竜族の貴公子（ライダー）で高価な嗜好品の味を知っていたからというのも理由にあります。

『雪多し』はオンブリアで使われている農業暦の一節で、冬至のひとつ前の節になります。二十四節とおなじようなものだと考えると、リアナの誕生日が推測できるかも。

Day２（１２月２日）ストロベリー・ケーキ（絵）

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企画の内容を考えていたとき、２５個のうち１０～１２個程度をイラストにするなら、かなり工夫がいるなと思いました。絵を描くのって時間がかかるので……

それで、なるべく素材やトレス可能ポーズを使ったり、似たテーマの絵をまとめて描いたりして、手間をはぶくようにしています。

この『ストロベリー・ケーキ』もそのひとつで、おなじようなポーズ集・素材を使ったシリーズがいくつか続きます。ちびキャラとお菓子の組みあわせですね。

Day３（１２月３日）冬の朝（SS）

さりげなく続いているお風呂シリーズ。ひとなみにお風呂好きなんですが、なにしろ今のアパートにはバスタブがないもので、よけいに入浴への欲望が強いのかもしれません。

黒竜の炎があることから入浴への敷居は低い竜族ですが、それでも入浴はそこそこの大仕事。人手も必要なことから、貴族でも毎日入浴するわけではありませんでした。リアナたちの住む掬星《きくせい》城は例外で、天然の温泉地に建てられているため、女官のいない朝でも入浴することができます。デイミオンは朝風呂派。

Day４（１２月４日）　くるみ割り人形Ⅰ（絵）

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クリスマスといえばくるみ割り人形。というわけで描きました。これもシリーズといいますか、８日の絵と対になっています。

くるみ割り人形の格好をしたちびキャラハートレスたちで、左から順にフィル、テオ、シジュン、スタン、ヴェスラン。この、電車ごっこみたいな素体は配布のものをお借りしたので簡単だったんですが、背景がいいのがなくて自分で描いたらけっこう大変でした。なので、ヘッダーに背景のみ載せています笑

Day５（１２月５日）　ご親族たちと顔合わせ（SS）

テオとセラベスの結婚については、本編ではさらっと流していますが、こんなことがあったかもというSSにしてみました。

セラベスのテキエリス家は、デイたちとおなじく東部に本拠地がある大貴族です。新しもの好きの変わりものが多く、セラベスも例にもれません。

Day６（１２月６日）　設定イラスト（エサル）

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五公（王国の要職にある竜騎手の五人）のうち、最後まで設定イラストがなかったエサル公。じつは去年から下書きだけしてあったんですが、いま一つ煮詰まらなくてほったらかしにしてました。冶金や加工をつかさどる赤竜の能力と、野心家でかつ身内には甘いという性格、さらに鷹匠の側面もあって、それらを一枚に落としこめなかったのが原因でした。

もとのデザインは優男というか、ヤンチャな感じの長髪にしていたんですが、シリーズを通してリアナの政敵役でもあり、もうちょっとシリアスな造形にしたいなーと思っていました。しばらく前にザック（エサルの従弟）を描いたさいにそちらを流用して、エサル本人はもっと大人な風貌に……と試行錯誤して、こういう絵になったしだいです。スチームパンクの要素を入れたところが、個人的にはそれっぽくて気に入ってます。

じつは線画が書けなさすぎて、３D素体にそのまま厚塗りで服を描きこんでます。立体を作ってる感があって、けっこう楽しかったです。

Day７（１２月７日）　宴のあとで（SS）

７部で、なにか自然な感じに同居することになったロールとサンディ。片思いの相手である美貌の男サンディにロールがふりまわされる形ですが、さらにロールにロックオンしているエリサも入ってきての一幕。この三人は続編でも出てくる構想があります。奇妙な三角関係がしばらく続きます。

Day８（１２月８日）　くるみ割り人形Ⅱ

AC1208その２

Ⅰと同時に描きました。もとは、バレリーナと兵士という役目からフィル／リアナのつもりでしたが、フィルはⅠでハートレスとして描いたので、ここではデイで。キャラは素材じゃなくて自分で描きましたが、ちびキャラなので、楽でした。背景も素材なのでかなり手抜きです。

Day９（１２月９日）１００まで数えて！

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幼少時のリアナと、養父イニのお風呂絵です。エサル絵もそうですが、前々から描きたかった宿題をここで消化したような形で、クリスマスはあんまり関係ありません。でも、たまたまですが、Day1と微妙につながってる感じになりましたね。

イニは美貌の青年の図ばかり描いてましたが、リアナと暮らしていたときには初老の姿でした。性格ものちの妖精王とはちょっと違います。

Day１０（１２月１０日）ヘビー・クリーム・キス

微エロにつき注意。（キス描写あり）

ここで出てくる「卵のクリーム」は、カスタードクリームのことです。フィルは友人のヴェスランから習って覚えました。あいつはこういうことやりそうだな～！！とノリノリで書きました。

Day１１（１２月１１日）チョコレート・フィリング

チョコレート・フィリング

ちびキャラ×お菓子の二つめ、ちびキャラとしては４つめの絵です。シリーズのキャラでは、チョコレートといえばフィルっぽいイメージがあります。デイミオンは甘いものあまり好きじゃないので……肉かワインの男。

Day１２（１２月１２日）ドラゴンテイマー（SS）

もともとは、リアナとエピファニーがケンカする話を書いていたんです。リアナの無神経な贈り物にファニーが怒るという。（全然エロくはないです）なかなか面白く書けてたんですが、デイとハダルク版も作ってみたら、こっちのほうがさらっと書けてより笑える内容だったので、こちらを採用しました。

いいシチュエーションを思いつくと、別の人物の組みあわせでもやってみることにしています。最初の組みあわせより意外で面白いものになる気が。ただ今回は、意外性という意味ではリアナとファニーのケンカのほうが面白かったかも。こっちはエロくもギャグでもなくて、ほのぼのなラストでした。

Day１３（１２月１３日）お菓子の家とエリサ

お菓子の家のエリサ

ちびキャラ×お菓子素材の３つめ。キャラはエリサです。８割がた素材なので、ささっと完成しました。

じつは、この期間に描こうと思っていたテーマがいくつかあったんですが、描けなかった場合の穴埋めとしてこのちびキャラ絵を用意していました。つまり、それだけ描けなかった絵が……笑　毎日更新なので、そのへんは割りきりました。

Day1４（１２月１４日）婚約の贈りもの

このお話は穴埋め用に書いたもので、１６日の「お風呂ふたたび」が完成しなかったのでここに入りました。この二日間、ずっと『鬼滅の刃』を読んでたので……。

Day１５（１２月１５日）グリーティング・トゥ・ユー・オール

アドベント５

クリスマスカードみたいな絵を描こうかなと思ったものです。リアナとルル……の、かなり若いときでしょうか。リアナの顔もこころもち幼くしてあります。

Day１６・１７（１２月１６・１７日）お風呂ふたたび（前編・後編）

※R-18内容につき、直リンクなしとしておきます。気になる方はPixivからどうぞ。（年齢制限ありの作品を見れるよう設定を解除してくださいね）

期間中にひとつはエロいやつを書こうと思って、苦心して書きました笑　べつに、無理に書くことはないんでしょうけど、ひとつくらいシークレットページがあってもいいんじゃないかと思って。

以前に書いたR18はフィル×リアナだったので、今回はデイ×リアナ。そんなに変わったシチュエーションじゃないんですけど、けっこう苦労しました。えろは書くのに体力を使うんですよね。一気には書けず、４～５日にわけてがんばって書きました。けっこうな文字数がありますね。

Day１８（１２月１８日）ださセーターの日

ダサセーター

ださセーターおまけ

この時期になるとSNSでちょくちょく見かける、「ださセーター（Ugly Sweater）」。クリスマス前のこの１８日が、ちょうどUgly Sweater Dayらしいのでそれにあわせて描きました。フィルはあんまり着るものにこだわりがなく、肌触りがいい服が好き。

エサル公の絵とおなじく、３Dポーズ人形にそのまま服を着せるような形で描きました。らくちん。

Day１９（１２月１９日）ネッドと図書室の幽霊（SS）

比較的早くに完成したSSです。本編にはほとんど出てきていない、デイとリアナの息子ふたりが登場します。

長男イス（イスタリオン）がデイミオン似、次男ネッド（メドロート）がリアナ似という設定。

Day２０（１２月２０日）ロールとサンディ

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今回はSSも書いたので、ちょっとこの二人をひいきしちゃいましたね。主要キャラで一回も出て来てない人がいるので（アーシャとかヴィク・ナイムとか）、よく考えると別のキャラがよかったかも。でもこの二人描きやすいんですよね。

Day２１（１２月２１日）オレンジの片割れ

オレンジ

作品のなかに出す草花にはちょっとした意味があります。フィルとリアナが結ばれた湖畔の木には、誘惑を意味するサクランボがなっていました。ふたりの家の庭には情熱と愛情を意味するバラが。

一方、デイミオンとリアナを象徴するのはオレンジ。結実する愛情を意味していて、白い花のほうも結婚式などで使われますよね。「オレンジの片割れ」と言えば運命の相手のことです。

緑がかった金のようなシャンパンカラーとオレンジの組みあわせが気に入っていて、できればちびキャラじゃなくてちゃんとした絵にしてみたい一枚です。

Day２２（１２月２２日）昨日からも明日からも遠い今日のため（SS）

フィルの戦争時代のお話。もともとは中編として書く構想がある話なのですが、なかなかお話ができあがらず、ちょこちょこと小出しにしています。これくらいの長さならアラが目立ちにくいと思うんですが、戦争の話は調べることが多いのがネックですね。

フィルは剣の腕でも指揮官としても卓抜していたものの、若さゆえかメンタル面では意外に打たれ弱いところがありました。ヴェスランや他のハートレスたちに、精神面ではかなり支えられていたと言えます。

Day２３（１２月２３日）みんなで集まろう　Ⅰ

ツリーの飾りつけ　仕上げ

ひと目でクリスマスとわかるやつを描こうと思って、こういう絵になりました。考えてみたらツリーの飾りつけは、１２月のもっと早いうちにやるような……。しかも、リアナ世界にクリスマスはないような……。まあいいや。

ツリー、背景の雪景色、猫ちゃんなどは素材を適宜加工して使いました。ちびリアナが着てるジャンプスーツが微妙にかわいく、気に入っています。

Day２４（１２月２４日）ヤドリギ

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クリスマスといえばヤドリギ。ロマンチックな絵にしたかったんですが、私のカップル絵ってこの構図ばっかりですね。芸がない。

フィルとリアナが領主夫妻として過ごした短い期間の冬をイメージして描きました。デイとリアナにはこういうリラックスしたムードの絵がけっこうあるんですが、こちらのふたりにはめずらしい気がします。

ヤドリギに一部、素材を使いました。文字入れはCanvaで。

Day２５（１２月２５日）みんなで集まろう（雪合戦）

最終日なので、主役の三人がそろうお話で。第一部と第二部のあいだのお話なので、第一部を読了していれば読めます。

もともとは、第一部のおまけ（「蟹と冬至節」）を書いていたときにあった構想でした。竜騎手団VSハートレスの雪合戦という構図はおなじですが、竜騎手団のほうにリアナが選手として紛れて奮闘するというもの。ハートレス部隊は圧倒的に優勢でしたが、雪玉からリアナをかばおうとした大将のフィルが被弾してしまい、負けてしまいます。

けっこう気に入っていたんですが、フィルがヒーローとして目立ちすぎると第二部の展開に差しさわるなと思い、ボツにしていました。替わりに書いたのが「蟹と冬至節」です。

おまけ（１２月２６日）みんなで集まろう（北部領の人々）

２５日のもともとのSSでした。北部領の冬で締めるのが面白いかなと思ったんですが、アイダやルーイなど５部６部を読まないとわからないキャラが多かったので、ボツに。

劇中でルーイが「チーズ鍋」と呼んでいるのは、そのものずばりチーズフォンデュです。

Adventarページ

クレジット

（使用した素材）

『FOR PRINCESS　夢見るガーリー素材集』加藤木 麻莉, 2011　SBクリエイティブ

『アンティーク＆ロマンティーク素材集』kd factory, 2012　ソシム

トレス可素材

Pixabay

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文庫本メーカー

Clip Studio素材

いずれも商用可、あるいはフリー素材のため作中ではクレジットを表記していませんが、ありがたく使用させていただきました。






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