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バッハの作品における聖書と象徴④(Ludwig Purautzsch)

今回の訳はバッハの作品における聖書と象徴のp9になります。
ついに修辞学的要素の一つである「音型」が紹介されます。

このページもキリが良く終わっているので1つの記事に1ページにします。

バッハの作品における聖書と象徴(Ludwig Purautzsch)9ページ

カントルであったバッハが特にこの言葉に触れたのか私たちは理解しているだろうか?
彼の注釈の重要性は特にここにある。研究者らはバッハは自身の見解を表明することを意図としておらず、むしろバッハ自身だけのためのものであったこと、即ちバッハの心の底からの信仰である!

聖書のメッセージの表現や解釈としてのバッハの音楽

聖書のメッセージと率直な宗教上の抒情的な原文用いてバッハは特殊な音楽的手段である修辞学より原文の主題を導き出し、バロック時代の作曲指導法や音楽用語集に関する事細かい情報を提供する性質を利用している。これらは旋律的な動機やハーモニー、和音と繋がっており、原文のイメージ、感覚だけでなく、特にバッハの作品においては知識と神学との繋がりを再現させた。

ともかく、それはマタイ受難曲より発揮されているであろう。


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バッハはオリーブ山をイエスと弟子たちが11人で登る場面を16分音符で表現し、通奏低音から始まり、エヴァンゲリストに引き渡され終わりの8分音符まである。すなわち、8分音符をイエスと表現し、11人の弟子たちの前を行くことを表現している。


続く

次回は10ページを訳します。
これからが興味深いです。



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