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Mリーグで女流プロが強すぎる理由

前田慶次「虎はなにゆえ強いと思う?」

花の慶次
(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990, 株式会社コアミックス

・・・もともと強いからですよね?

では、なぜMリーグの女流プロはなにゆえ強いのか?

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もともとメンタルが強いからよ!
ということで、その実を検証してまいりたいと思います。

まずは、ここまでの順位表をご覧ください。トップ10に半数以上が女性。極めつけはトップ3がすべて女性です。

もはや男性プロより強いのではないか・・・そんな疑念を抱かざるにはいられません。

疑念は確信へ

先週2/19(金)のMリーグ。
例によって、2試合とも女性選手がトップ。しかも内容がめちゃくちゃ素晴らしい。詳しい内容はキンマウェブさんの観戦記に譲るとしますが。

この日の瑞原選手、東城選手の麻雀を言葉で表現するならば、立直てば芍薬、鳴けば牡丹、打つ姿は百合の花。全ての選択がピタッとはまっていました。

と、ここまでならいつもの調子で「今日も女性が強かったなぁ」で終わりです。

しかし、この日、背筋が凍る瞬間がありました。
第一試合の南三局一本場。

©AbemaTV, Inc.

白鳥選手が1、4萬待ちで先制リーチをかけます。しかし親番の瑞原選手、一切オリる気配がありません。

無スジをバンバン切り飛ばして追っかけリーチをかけます。

©AbemaTV, Inc.

見てください、白鳥選手のこの表情を。

©AbemaTV, Inc.

この瞬間、さぞ肝を冷したことでしょう。

なんせ、自身はドラなし赤なし。この場合、親のリーチには高確率でドラが内蔵されていることが予測されます。見ているこっちまで背筋が凍りましたよ。

結果は、同順に白鳥選手が4萬をツモり、間一髪、難を逃れるのでありました。

しかし、本当に背筋が凍ったのはこの後です。

白鳥選手のあがり点を確認する瑞原選手の表情をご覧ください。

©AbemaTV, Inc.

なんですか、この悠然としたお澄まし顔は。

せっかく先制リーチに追いついて、ドラドラの勝負手をツモ番なしで蹴られたんですよ?

しかし、意に介する様子は全くなし。それどころかあまりの安い手に上から見下しているようにさえ見えます。違う意味でゾクッとしてしまいました(笑)

いやぁ、男子プロ顔負けですね。

ん?
待てよ・・・。

©カラー/Project Eva.

そうか、そういうことかっリリン!

©カラー/Project Eva.

「本当に顔で負けているじゃないか!」

もちろんルックスの話をしているのではありません。表情です。

麻雀の技術が同等ならば、最後はメンタル勝負

改めて、今シーズンを思い返してみましたが、やはり男子選手の表情がめちゃくちゃに硬い。それでも飄々と打っているのは、本田選手と、勝又選手でしょうか。そのお二人がランキング4、5位ですからこの表情理論、なかなかに信憑性がありそうです。

たしかに真剣な眼差しも素晴らしいですし、追い込まれた時の表情は、見応えがあります。だがしかし、固すぎやしませんか。特にランキング下位の選手ほど表情が硬い。

勝ちたい気持ちが強くなればなるほど表情が強張り、より勝ちから遠ざかっているように感じられてなりません。

それに比べて、女性選手の表情はというと・・・。

©AbemaTV, Inc.
©AbemaTV, Inc.

もう、笑っちゃっていますよ。

笑う門には福来るというか、勝利の女神は笑顔に宿るということを、まさに体現してくれています。

もともとメンタルの強い女性陣が、麻雀の技術をトップレベルに高めた今、麻雀界は、女天下の時代に突入したと言えるかもしれません。

終文



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