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三毛姉さんのご褒美

こんにちは、にっしーです。
我が家には黒猫くんの上に、三毛猫がいます。
女の子なので三毛姉さん。
三毛姉さんは妻派です。
私には思春期の娘みたいな態度で接するので、心の距離を感じてしまい、寂しいなぁ、って。

そんな三毛姉さんですが、毎朝4時頃になると、ニャーって鳴きながらやって来ます。
妻は爆睡中。
まだ寝かせてくれよ、って思いながらも、寝ぼけ眼で、三毛姉さんを撫で撫でしてます。
三毛姉さんは、喉をゴロゴロ鳴らしてまんざらでもなさそう。
でも私も眠いは眠い。
どうやら三毛姉さん、早朝に寂しくなった時は、鳴けば撫でて貰える、って学習してしまったようです。
困りました。
だってもう少し寝かせてよ、な時間帯ですから。

休日にベッドで本を読んでた時のこと。
足の間に柔らかな毛が入って来ました。
毛質は黒猫くんじゃない!
えっ? って見ると三毛姉さんが足の間に、すっぽりと丸まって寝てます。
珍しいな、って少し驚きましたが、なんだか嬉しい。
寝てるので、そのまま本を読んでると、ぐぅぅぅ……、ぐぅぅぅ……って呻くような声が。
ん? って見ると三毛姉さんが呻ってます。
悪い夢でも見てるのかな?
どうしたものか、と迷いましたが、悪い夢なら覚めた方が良いだろうと、三毛姉さんに手を置きました。
三毛姉さんは、小さくピクッと。
そして薄らと目を開けたので、撫で撫でしてあげると、すぴ~~~って寝息を立て始めました。

その日の夜。
喉が渇いて睡眠が浅くなった時です。
足に柔らかなものがくっついてる感触。
見ると三毛姉さんが後ろ足の肉球を私の足にくっつけて寝てます。
肉球、良いですよね。
ギリくすぐったくない、絶妙な押し付け具合。
さすが三毛姉さんだな、って妙なところで感心しちゃいました。

三毛姉さんの毛質は、ぽわぽわした綿毛みたいで気持ち良いんですよ。
これって、昼間の怖い夢から助けてくれた感謝の印なんでしょうか。
三毛姉さん、私にくっついて寝ると、怖い夢を見ないで済む、って学習してくれないかな。
ちょっと暑いけど、一緒に寝ると、ぽわぽわが気持ち良いんですよ。

家族なんですから、思春期の娘みたく心の距離が開いちゃイカンって思うワケです。
おじさんも生き物ですから傷付きます。
三毛姉さんも心の距離を縮めてくれないかな。
そして早朝のニャーは止めてくんないかな。

私は枕元の水筒で麦茶を飲んで、小さな幸せを感じつつ、再び寝ました、って話でした。
小さいけど、幸せって探せば見付かるものですね。

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