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古典文学お手軽読本 その7 万葉集編

はじめに


 万葉集は、歌の背景などが書かれていて、そこからヒントを得て、小説などを書いている人が多いですね。そんなのも、まとめて紹介できたらと思いますが、それはまた、いつか。

1.現代語訳・解説本


◎『ビギナーズクラシックス 万葉集』
 角川書店:編 KADOKAWA 角川ソフィア文庫 執筆担当:坂口由美子
(万葉集を勉強する手始めとしては、よい本だと思います。)

◎『わたしの万葉集』
 平岩弓枝:著 新潮社 新潮文庫
(万葉集の歌を、テーマ別に解説している本です。読みやすい入門書となっています。後半には「評伝・額田王」なども入っています。)

2.漫画


◎『天上の虹 ~持統天皇物語~』
 里中満智子:著 講談社 講談社漫画文庫
(最初の方は、持統天皇の歴史的な話の内容だったのに、後半になると、段々と万葉集に出てくる皇族などの歌を基に話が進んできて、さらに仏教思想なども入ってきて話が進んでいます。歴史家や文芸評論家では思いつかないような解釈が入っています。)

3.小説


◎『万葉恋づくし』
 梓澤 要:著 新潮社 新潮文庫
(大伴家持などの万葉歌人の歌を基にして、物語を作っています。家持の弟の書持とか、大伴坂上郎女とか、歴史では出てこない人が書かれています。さらに、藤原四兄弟で一番影の薄い藤原麻呂の話なども出ています。)

◎『万葉集をつくった男 ~小説大伴家持~』
 篠崎紘一:著 KADOKAWA 角川文庫
(万葉集をつくった大伴家持の小説で、史実を基にしっかり話を書いていますが、内容はまるでオカルト小説のようです。)

※扉の写真
 静岡市のJR静岡駅南口のロータリーにある、プラモデル風の駅の案内。


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