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シングルマザーがいつまでも苦労顔してると思うなよ?

ようよう!

久しぶりにやってきたアラサーだ。
生きてるよ、大丈夫。
夏の暑さに人間の姿を留めていないが
どっこい生きてるぜ。

聞いて聞いて。
気がついたの。

世の中ってさ、
シングルマザーは苦労顔してる方が
安心するようになっている。

一介のうら若き(?)シングルマザーとしては
憤怒している。
うるせーよ!ほっとけよ!

吠えているが、とりあえず聞いてくれ。

お盆は仕事が忙しくなりそうなので
帰省しないことにした私を計ってか
中学生の弟を連れて母親が地方都市から
こちらへ遊びにくるとのこと。

ここ1年ほど仲良く過ごしているパートナー氏が
わたしにはいるんだが、
彼は娘とも仲良くしてくれていることもあり
そういう機会でもあれば
一度ご挨拶に食事でもどうかと
提案してくれていた。
(べつにいいよー??とは思っていたが
律儀で素敵な子だ。)

そんなこともあり
このお盆、仕事のタイミングも合いそうだし
どうかな?などと話していたので
母親にその旨を伝えてみた。

シングルマザーになってからというもの
社会構造や、世間一般論なんかに
絶対に傷付けられてたまるかと
闘争心丸出しで
心に鋼の防具を何重にも重ねて
なんなら怒りの武器を隙あらば振り翳して
自分の心を守っていたわたしだが、
温かくそばに居てくれるパートナー氏のおかげで
(彼は本当に自己肯定感上げ男なのだ、
まじでアゲチンである。
これについてもそのうち書こうと思っている。)
心が解けて、棘も抜け落ちていたので
ガードはすっかり緩くなり
危機察知能力が衰えていたのが
いけなかった。

母親は少し戸惑って、
「いやー進展がある時とかでいいよ~。
弟ちゃんもいるし気まずくなりそうだし。」

まあ、なんてことない答えだし
母も何も悪くない。

ただわたしはなんだか傷ついて
落ち込んでしまった。

そもそもどうしても紹介したいと
息巻いていたわけでもないから
自分の落ち込みように驚いたのだが、
パートナー氏の、
大切なお孫さんとまで接している人間が
どんな人物か知りたいだろうと
配慮してくれている気持ちを尊重したかったし、
今わたしが心地よく
信頼して過ごせるパートナーが存在していて
こんな人なんだよって
ただフラットに伝えたかった。

さらに分解してみると

パートナーがいる自分を
認めてもらえないようなショック。
シングルマザーとして彼氏がいる状態が
決して褒められたものではないと
突きつけられたような疎外感。

幸せでいることを否定されたような気持ち。
シングルマザーでありながら
デートを楽しんだり
女性として愛されたりするのは
不純なことなのか。

元夫という元パートナーを
まだ手放させてくれないのか。
まだ、元夫を紛いなりにもパートナーであると
意識せざるを得ないのか。

そんなことが
頭の中をグルグルと駆け巡って
すっかり気落ちしてしまった。

勿論、母にそんな意図は
全くもって無かっただろうし
それはなんとなくの返答で
微塵も傷付ける気もなければ
シングルマザーという立場を差別するつもりも
パートナーがいる事を否定するつもりも
無かったことはよく分かっている。

そこでよくよく考えてみた。

きっと、
この母の言葉気軽さと
わたしの気持ちとの齟齬は
そういう世の中である為なのだと思う。

言葉のひとつひとつを切り取ってみると
なんとなくそのことが腑に落ちる。

「進展がある時でいいんじゃない?」
きっとこれは、
同棲するなり再婚するなりを
言っているのだと思う。

わたしたちは現状、
(勿論先に考えが変化することも
あるかもしれないけれど)
自立してそれぞれの生活基盤があった上で
ただ一緒に居るという今の関係性が
互いに気に入っていて、
何か契約をしたり、
生活や経済を共にする必要性はないと合意している。

それでも、世間一般では恐らく

シングルマザー
=
苦労,女手一つで,貧困,多忙etc

再婚(結婚)
=
家庭,安定,幸福,誠実な生活etc

というような雛形があって
その雛形にハマらないことを
無意識に受け入れ難かったのではないか。

「弟もいるし気まずい」

シングルマザーであり彼氏がいる姉という存在は
上記の雛形から外れているために、
まだ幼い中学生の弟に伝えるには
後めたい、説明出来ない、教育に悪いような
そんな想いが隠れているように思う。

わたしは、
世の中の押し付ける
シングルマザーは不幸顔してろっていう
社会圧や雛形に
絶対に抗って生きてやるって
ずっとずっと頭を悩ませてきたから、
勿論苦労もあれど
子どもとも楽しく付き合い、
自分の人生も諦めない
そういう生き方のイメージを
鮮明に構築してきた。
(こちとら必死である)

だから現状に違和感はないけれど
世の中がずっと提示してきた雛形しか知らない、
イメージできない母親にとっては
きっと戸惑いもあるし、どう接していいのか
難しいところがあるのだろうな。

シングルマザーは苦労顔してるっていう
そんな雛形ぜーんぶ取っ払って
彼氏とハッピーでもいいし、
派手にしてたっていいし、
それでも素敵な親子でいることは両立できるし、
っていうのがデフォルトの社会になればいいな。

わたしはわたしの生き方を諦めないことが
そんな社会への一歩になると思うのよね。
ミジンコくらい微力だけど
わたしは好きに生きてやるぞ。

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