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庭で子猫が生まれたので保護した話

すごく久しぶりに書きます。
以前の記事のワンピースは事業にはせず自分のものとして楽しんでいます。いつかは…と目論みながら。

今回は我が家に起きた大事件にピッタリのタグを発見したので記録として書きます。

2022年3月20日

この日は事前に予約していた美術館へ行く予定だった。
予約時間は昼過ぎなので、比較的のんびりとお休みの朝を満喫していた。

ふと窓に目をやると、庭のフェンスの上を下半身が濡れた猫が通って行くのが見えた。

気になったので庭を見てみると、小さな小さな声が聞こえた。
「ミーミー、ミーミー」
どこから聞こえるのか探してみると庭に置いていた箱の中に産まれたての子猫と母猫がいたのだった。

こんな所で産気づいてしまって止められなかったのか、庭にあった箱の中で母猫は近づくなと威嚇しながらも動かない様子だった。

これは美術館どころではない。
どうしようか、頭をフル回転して最善の策を考えた。
3月の後半と言えどまだ外は寒い。
夜までこのまま外にいるのは危険だろう。
幸いうちは猫を飼っていて母猫のご飯はすぐ用意出来る。
近所にはペットショップがあるので必要なものは買いに行ける。

よし、ケージを買いに行って保護しよう。

すぐにペットショップへ出かけてケージを購入。
楽天ポイントが貯まっていたのでありがたく使わせていただく。ありがとう楽天ポイント。

ケージを組み立てて猫一家の入った箱ごと家の中に入れて、保護したのだった。

保護活動をしている団体に相談し譲渡まで


子猫は全部で5匹。
幸い母猫は上手に子育てをしてくれて子猫たちは元気に順調に育ってくれた。

猫一家の今後について以前から知っていた保護活動をしている保護猫カフェの運営団体に問い合わせてみると、その団体には保護に関する仕組みがあり母猫も子猫も新たな飼い主に繋げてもらう事ができるとの事だった。

※もちろん有料。
避妊去勢手術や病院代、施設維持費など支払うのだ。

子猫が離乳するタイミングまではうちで過ごし、保護団体へ譲渡後に保護猫譲渡会や保護猫カフェで新しい飼い主と出会えるように機会を作って下さるという事だった。

SNSで情報発信して飼い主を探すことも考えたけど、しっかりと終生大事に猫と暮らしてくれる人に橋渡しがしたかったので今回は保護団体さんへお願いしたのだった。

子供たちはスクスクと育ち離乳が進んできた5月の初め。
保護団体へ猫の引渡しに向かい譲渡を終えた。

母猫は人馴れ練習のために保護猫カフェにデビューし、子猫たちは譲渡会で無事に新しい飼い主と出会う事ができた。

母猫と目の開いたばかりの子猫

これから保護する人に向けて

もしも猫を保護することになったら、我が家で経験した事が役に立てばいいなと思いここに記しておきます。

まず保護活動をしている団体さんによって猫の保護依頼ができるのかできないのか、状況が違うので情報の確認は必須です。
今回私が依頼した団体はたまたまそういう仕組みがあったので依頼しました。

この機会に犬と猫の保護について、
私の大好きな石田ゆり子さんが関わっている
「ハナコプロジェクト」という活動のことをこちらに掲載しておきます。
ハナコプロジェクトの仕組みが日本のスタンダードになることを願っています。


猫一家がうちで過ごしたのは生まれた日から5月の初めまで。ドタバタの毎日だった。

子猫の動きが少ないうちは母猫もずっと寄り添ってじっとしていたのだけど、狭いケージの中に閉じ込めておくことも出来ず部屋1つが猫一家のための部屋になった。

2LDKアパートで2人暮らしの我が家、なんとか工夫して猫のために狭さに対処した。

母猫は野良だったので基本シャーシャーと威嚇しつつも、日が経つにつれ段々と近くに居ることを許してくれるようになった。

けれどすぐに猫パンチが繰り出されるので生傷は絶えなかった。
すぐに傷を洗って消毒を心がけた。
猫と人のあいだで感染するウイルスをなめてかかると最悪待っているのは死である。
ここはしっかり対策してほしい。

外の猫を家に招き入れたことで困ったのはノミ対策だった。噛まれると非常にかゆい。

ここはこれから保護を考えている方にしっかり対策をすることをおすすめします。
駆除する薬とこまめな掃除は必須。
先住猫がいる時はフロントラインなどの駆虫薬を付けてあげて被害から守る必要がある。
薬は病院で処方してもらうのが安心。

その後の我が家

子猫のうち1匹を引き取り育てることにした。
いつかは多頭飼いをと考えていたのだけど、図らずも実現した。

うちの子になった子猫

動物病院で健康チェックと血液検査をしてもらった後ノミの問題でしばらく隔離生活が続いた。
駆虫薬では駆除しきれず最後はシャンプーで駆逐した。
先住猫と子猫が会えたのは保護から3ヶ月経ってからだった。

初顔合わせはどうなるかと心配したけれど、
ドア越しにお互い気になりながら生活していたからか顔を合わせてすぐに遊び始めてホッとした。

先住の猫も保護猫で譲渡会で出会った子だ。
猫らしくない大人しい猫で妹分ができたことで大変に面倒見が良い事がわかった。

ご飯を子猫に奪われても怒ることなく、スっと身を引き悲しそうに見つめているような子なのだ。
なんと優しい子だろう。
多めにご飯を追加してあげて褒めまくった。

猫のいる暮らしはいいぞ、
でも覚悟もいる


猫は幸せを運んでくれる不思議な生き物だと常々思っている。
人と猫の暮らしは、犬とのそれとは違う独特の関係だ。
個の存在を尊重しつつ深い愛でつながる関係性は非常に心地よいし、何より愛らしい仕草と2匹の仲良しぶりに安らぎと幸せをもらっている。

おでこコツン寝

これから2匹との暮らしが続く、その最後の日まで愛を持って丁寧に暮らしていきたいと思っている。

そして、できれば全ての猫にずっと安心して過ごせるお家があり殺処分のない世の中が実現することを願う。

これから猫と暮らすことを考えている方には、是非とも保護猫の引き取りを視野に入れて貰えたらと願う。

共に過ごすことでこんなにも心が豊かになる。
一緒に暮らしてみなければ分からない事だった。

猫は幸せを運んでくれる不思議な生き物なのだ。

サポートしていただきありがとうございます! おいしいコーヒーとお菓子で自分のご機嫌を良くしようと思います☺︎