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原因より対処

人材育成では問題が起こった場合
何が原因かよりまずは対処した方が
よいと言われています。

原因を探ってみても
結局のところ
個人の性格や価値観が影響している
ことが多く
変えようがないからだそうです。

原因より対処?

これどこかで聞き覚えがありました。

そうです。

癌治療に於いても言えそうなことでした。
もちろん明確な根拠がある訳ではありません。
医者でもないのでだだの妄想にすぎませんが
沢山の癌患者さんのブログなどを
拝見して思ったこと
それは非標準治療を選ぶ方の殆どが
同じロジックに陥り
同じ末路を辿っておられました。

その方々は癌になった
原因を探すことを優先して
それを正そうと必死に頑張っていました。
体にとって決して悪いことはしてないのに
癌の増殖スピードに追い付かなくて
結果悪化してしまったという方が
多く散見されました。

病気になったら 
原因を探り己を顧みて
生活習慣などを改めることは
よいことだとは思います。
しかし癌の場合は早急に対処した方が
生存率もぐっと上がるようなのです。
裏を返せば
やるべき時にやらないで
時機を逃したら助かる確率が低下する
とも言えます。
これは現代医学に否定的な東洋医学系の医師達も認めています。

確かにルミナ―ルA型乳癌や高齢の方などの癌は大人しい癌であることも多く
無治療でも長い間生存しておられる方もおります。
それはそれでご本人が納得しているなら
結構なことと思います。

しかしながら個人差はあれど
癌患者は時間が限られています。
まずは治療を急がなくてはいけないのです。
悠長に原因を探ってなんかいられないはずなのです。

東洋医学系の否定はしませんが
結果が出るまで時間が掛かることも多いです。
西洋薬のように即効性はありませんから。
時間を掛けてゆっくりと
治していける病気なら
寧ろ東洋医学の方が適しているのかも知れません。
しかしながら
自分にどの程度の猶予があるか
容易に予測できないのも事実です。

私も当初は癌は根本治療が肝要で
まずは原因を探して
取り除かなければ
いけないのではないかと
焦っていた時期もありました。
しかし多くの癌患者さんの経過を
分析していくうちに
原因探しよりも
いかに時間が大事であることが
改めて分かりました。

まずは可能なうちに対処して
原因は二の次でもよいのではないかと
今ではそう捉えています。
全くの対処なしで根本治療は為し得ない
のかも知れません。


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