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【小1不登校】やってよかったこと、ダメだったこと〜まとめ〜


小1で完全不登校、小2から少しずつ再登校している息子(現在小3)との記録シリーズです。同じような環境の方に経験者として少しでも参考になればと思い記録を残しています。

シリーズでお読みいただけます
>>【小1不登校~再登校】息子と家族のキロク

今回は不登校〜再登校期間(現在進行形)の小1〜小3の間で、「やってよかったこと」と「ダメだったこと」をまとめてみました。

あくまでうちの息子の場合ですが、同じような状況にいる親御さんたちの参考になれば幸いです。

ちなみに息子はおそらく発達グレーゾーン(凸凹あり)、HSC(繊細っ子)に当てはまると思っています。

不登校、やってよかったこと

①教育センターの支援

教育センターは私たち家族にとって大きな支えになった。
何より救われたのは、「学校へ行かないといけないスタンス」ではなかったこと。「休むことが大事」「息子君のペースで」というスタンスだったので安心して相談ができた。

センターの先生との相談を通じて、息子の気持ちや状況を理解することができたし、他のお子さんの事例なども聞くことで参考にもなった。

途中、児童精神科や眼科の紹介もしてもらって医療機関とつながることもできたし、なかなか受けることができなかったWISC(知能検査)※も最終的にセンターで受けることができた。

WISC(ウィスク)とは、ウェクスラー知能検査のことです。正式名称は「Wechsler Intelligence Scale for Children」で、子どもの知能を測定するための心理検査です。主に6歳から16歳までの子どもを対象に行われ、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つの領域から成る複数のテストで構成されています。WISCは、学習障害や発達障害の診断、教育支援のための情報収集に利用されます。

とにかく教育センターは、当初孤独だった私の唯一の支えになってくれた。

お住まいの地域によって名称は異なるかもしれないが、
「〇〇市 不登校」
みたいな感じで検索すると大抵一番上に行政のサポート機関が出てくると思うので、ぜひチェックしてみてほしい。

②とにかくゆっくり楽しく過ごすこと

最初の頃は「学校に少しでも行かせないと」「勉強はさせなきゃ」とか焦ってしまっていたが、これはダメだ!と息子の様子を見て気づき、何より息子が自分のペースで楽しく過ごせる時間を大切にした。

無理に学校に行かせること、嫌なことを無理やりやらせることよりも、家庭で安心して過ごせる環境を作ることが優先だと気づいた。

時間はかかったが(1年近く)息子のエネルギーは回復していき、2年生で再登校するまでになった。

③好きを見逃さないこと

息子が興味を持ったことや好きなことを積極的に応援し一緒に楽しむようにした。

「またYoutube?」「ゲームなんて・・・」とどうしてもなりがちだけど、そこから世界が広がることっておおいにある。

息子の場合は、入りはYoutubeやゲームで、オフラインでの遊びや活動にシフトしていくことが多々あった(例えば好きなキャラの絵を描いたり、グッズを買いに出かけたり)。

これにより、彼の自己肯定感が高まり、自信を持つことができたのではないかと思う。

詳しくはこの記事でまとめています。


④なるべく外に出るようにしたこと

家にこもりすぎていると、陽に当たらなくなるので身体、メンタル面の影響が気になった。(体力低下や太陽光を浴びることで生成されるビタミンDの不足だったり、セロトニン=幸せホルモンの減少で気分が落ちることを避けたかった)

もちろん外に出るのが嫌、という時期もあったので決して無理はさせないようにしていたけど、元気なときはできるだけ公園やプール、映画館など息子が喜んで行きたいという場所にはしょっちゅう連れて行った。

外に出ることは気分転換にもなり、自然とリフレッシュに繋がったと思う(私自身も)。

⑤オンラインコミュニティへの参加

息子のエネルギーと自信回復に一番貢献してくれたのが、不登校のためのオンラインコミュニティ「Branch(ブランチ)」だ。

Branchは、不登校、発達障害のある子どもと親向けのオンラインコミュニティ。「好き」でつながるということをすごく大事にしていて、中でゲームの部活動があったり優しいメンターさんとオンラインで遊んでもらえたりする。

親のコミュニティもすごく盛んで、子どもと一緒にゲームで遊んだりもするし、親同士の情報交換や相談などが温かい空気感の中で行われている。

とにかく私にとっても息子にとっても安心する居場所という感じだった。

Branchに参加することで、息子は同じような状況にいる子どもたちと繋がることができた。マイクラやロブロックスで遊んだり、チャットで好きなものを紹介したりして楽しんでいた。

当時は完全不登校で本当に孤独だったけれど、息子も「一人じゃないんだ」ということを感じたり、メンターさんに褒められたりして自信もついたのか、Branch参加後に徐々に学校へ行くようになってきたのだ。

東京の代官山にリアルに遊びに行けるBranch roomという場所もあるのだが、そこにも2時間くらいかけて定期的に遊びに行っていた。

⑥学校へ時々遊びに行く

これはちょっと特殊かもしれないけれど、息子の場合、「学校が嫌、嫌い」というわけではなく「学校は好き、でも行きたくても行けない」という状態だった。

最初は気を遣って言っているのかと思ったし、どういうこと?と理解できなかったけれど2年以上息子を見てきてわかるのが、本当にその言葉の通りだということ。

行きたいけれど、何かが邪魔して行けないときがあるのだ。

学校に休みの日に遊びに行くことも好きだった。

だから完全に学校から離れるのではなく、時々家族で遊びに行くことで、学校との繋がりを保っていた。これにより、息子が学校に対してネガティブな感情を持たず、少しずつ戻る準備ができたよう思う。


不登校、ダメだったこと

①放課後登校

不登校になった直後、放課後登校をしていたが、これは当時の息子にとって負担が大きすぎた。
放課後であっても「授業、勉強が辛い」というのはもちろん変わらないし、先生とマンツーマンの授業はすごく緊張してガチガチになっていた。

当時は無理に登校させてしまっていたが、逆効果となってしまったように思う。

②スクールカウンセラー

教育センターと並行して学校のスクールカウンセラーとの面談も試みた。

けれど残念ながら相性があまり良くなかった。
息子を連れて行くことが難しかったのだけど、会ってみないとわからないといと言われたり、何度も同じ話をしたりして私も疲れてしまった。

それにスクールカウンセラーが来校するのは月に1回しかなくて、予定を合わせたり予約を取ること自体も困難だった。

ちょっとこのシステムは改善してほしいなと思う。

③習い事

学校がダメなら、習い事なら楽しくできるんじゃないか?と思って不登校初期から何度かトライしたことがあった。しかも懲りずに3回もトライして全滅(笑)。

最初はプログラミング教室。
不登校当初だったが、体験ではそれなりに楽しんでいたし家からも近かったので一度申し込みをした。

でも当日になって「やっぱり行けない」と。
結局一度も行かずに(入会手続き前だったのでよかったけど)辞めた。

時期尚早だったなとも思うし、ゲーム好き=プログラミングと結びつけてしまう私の考えも安易だったよなぁと反省した。

次はスイミング。
これは、下の弟もやりたいと言ったので二人一緒に体験教室を受けに行った。

弟は「プールやりたい!」とすぐに決めて体験中も楽しそう(海やプールは好きだし)と思っていたのでできるかな?と思った。

しかし帰りの車の中で「嫌だった」とまさかの大泣き。
何やら先生に半ば無理やり顔つけをさせられたり泳がされたりしたことがすごく嫌だったよう・・・。ごめんよ、息子。

最後は英語教室。
これは親が悪いのだが、自宅訪問で営業〜自宅の体験レッスン、とやってみて営業さんに乗せられて兄弟で入会を決めてしまった。

初日の当日、その日は休日なのに「お腹つらい」と息子(学校がある日はそういうことが多い)。英語に行きたくない、と思っていたのだ。

しかも次男も「お兄ちゃんと一緒じゃないなら行きたくない」とまさかの二人とも拒否www

結局、一度も行かず退会をした。
お金返ってきてよかったけど(笑)。

④家庭教師

知人の不登校のお子さんが家庭教師の先生なら勉強するというのを聞いて先生を紹介してもらったことがある。

すごく優しい先生だったし、発達支援の知識も豊富な先生だったのできっと大丈夫!勉強は後回しでもいいから何か人とコミュニケーションをとってほしい!と思ってお願いした。

しかし、息子はとにかく勉強が嫌だったようで、半ば無理やりやっている感じがあった。嫌がるので先生も半分以上すごろくなどで遊んでくれたけど、乗り気じゃない息子。

一度私が席を外して、夫と先生だけにしたらその日は勉強しっかりしたけれど、先生が帰ったあと「ママ、なんでいなくなったの?」と大泣き。
すごく我慢して頑張ってしまっていたよう。

息子には負担が大きかった。そして他人に気を遣うところがすごくあるので疲れさせてしまっていた。ごめんよ、息子。

⑤放課後等デイサービス

児童精神科とつながることができたので、少しでも家族以外の人と外での活動を!と思い放課後等デイサービスを利用。

放課後等デイサービスとは、主に障害を持つ子どもたちが放課後や学校休業日に利用できる支援サービスのこと。
生活支援:日常生活のサポートを行います。
学習支援:宿題や学習活動をサポートします。
社会性の向上:集団活動やコミュニケーション能力の向上を支援します。
余暇活動:スポーツやアートなどの活動を通じて、楽しみながら成長を促します。
など、子どもたちが自立した生活を送るための能力を育む場として重要な役割を果たしている。

しかし、息子にとっては居心地がそんなに良くなかったようだ。新しい環境や人間関係に慣れるのはやっぱり苦手。

先生にお願いして、勉強はやらずに遊びだけやってもらっていたのだけど、それでもだんだん足が遠のくようになった。学校に行けないときの状態と同じ。

しかも当時、学校へ少しずつ行き始めていたので、息子に「今一番楽しい場所は?」と聞くと「学校!」と即答。

それならできるだけ学校以外はエネルギー回復に努めて学校へ行けるコンディションに整えた方がいいなと思い。通所を辞めた。


まとめ

息子が不登校になってからは、私たち家族にとって試行錯誤の連続だった。何が彼にとって良いのか、何が合わないのかを見極めるために、こんな感じで様々な方法にトライした。

まとめたように、失敗も多々あったけどそれで気付かされたこと、学びもたくさんあった。

やっぱり、息子自身のペースと興味を尊重することが何より大事なんだなと。

不登校という状況に対して、みんな理由は違うし性格も違うし一つの正解はないけれど、子どもの気持ちに寄り添いながら、少しずつ前に進むことが重要だと思っている(一歩進んで二歩下がるのスタンスが大事)。

お読みいただきありがとうございました(^^)

未経験コネナシスタートのフリーランスwebデザイナーからのリアルを赤裸々に綴っています。ご支援いただけましたら幸いです♡