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フリーランス美容師に隠された最大のメリットとは?〜そのカギを握るのは【顧客単価】である〜

こんにちは、現在フリーランスとして美容師をしております加藤亮平と申します。


腕を組む男性


簡単ではありますが僕の自己紹介と、なぜ【フリーランス美容師窓口】を立ち上げたのかについてはこちらの記事を読んでいただければ幸いです。


フリーランスになることの魅力の一つに「自由な時間を手にすることができる」ということがよく言われるかと思います。

雇用サロンの場合お店の定休日が決まっていたり勤務時間に関しても決められた時間内はサロンにいなけれいけないことがほとんどです。

それに比べて美容師におけるフリーランスという働き方は、基本的にお客様の予約が入った時だけサロンワークをし、それ以外の時間はサロンにいる必要はなかったりします。

お客様の予約を取る・取らないの選択や休日の設定も自分自身で決めることができるので、自由に使える時間の幅は圧倒的に多くなります。

これが自由な時間が手に入ると言われる所以なのかもしれません。


今回はこの時間の使い方と自由と言われる関係性、そしてその裏に隠された最大のメリットについて考えていきたいと思います。


フリーランスという働き方に興味がある美容師さんの参考になれば幸いです。


⬛︎フリーランス美容師とっての2大メリット

フリーランスという働き方の魅力といて以下の二つがよく言われているかと思います。

・毎月の収入が増える
・自由な時間を手にすることができる

まず準備段階としてこの二つをもう少し噛み砕いてお伝えしていこうと思います。


・〜毎月の収入が増える〜について

フリーランスの場合、会社や企業との雇用関係がないため基本給というものはなく完全歩合制になります。

毎月の収入は給与ではなく報酬という形になるのですが、この完全歩合制というのは毎月決まった最低保障給というのはないもののサロンワークをすればするほど報酬額は上がり毎月の収入を上げることができます。


それとは対照的に一般的な雇用サロンの給与形態の場合最低保障給とされる基本給があり、それにプラスして歩合というものが発生します。

サロンによって異なるかと思いますが、この歩合がプラスされる条件や歩合率というのは良くも悪くも自分でコントロールしにくい部分を持ち合わせています。

とはいえ雇用サロンの美容師さんが多くの収入を得ることができない仕組みであるというわけではなく、フリーランスの方が稼げるというようなことでもありません。

間違った解釈と捉えられないよう言い換えるのであれば、フリーランスになれば収入が増えるわけではなく、収入をコントロールしやすくなるといった方が正しいように思います。


・〜自由な時間を手にすることができる〜について

一般的に雇用されてる美容師さんの場合、何時から何時まではサロンにいなければならないという決められた時間があると思います。

サロンワークはもちろん、営業時間外のレッスンや店舗でのミーティング、休みの日は撮影などサロンワークにつながるそれ以外の活動も業務の一環としてこなしていかなければなりません。

もちろんこれらは必要なことであり、自身のスキルアップや売上アップにもつながるためプレイヤーである以上、また会社の一員である以上は必要な時間です。


ではフリーランスはどうでしょうか。

当然フリーランスもプレイヤーであることは変わりません。

スキルアップの練習をしなくていいわけではないですし、講習会に参加しなくていいわけでもありません。

休日という定義も自分で作り、練習や講習の時間も自ら捻出する必要があります。

こちらもまた間違った解釈にならないように正しく言い換えるならば、自由な時間が手に入るのではなく時間をコントロールしやすくなるという表現の方が正しいのかなと思います。


つまり美容師におけるフリーランスのメリットは以下の二つに言い換えることがでいきます。

・収入が増える →  収入をコントロールしやすくなる
・自由な時間を手に入る →  時間をコントロールしやすくなる

⬛︎フリーランス美容師になって手取りの収入を増やす方法

フリーランス美容師の場合、完全歩合制になるのでサロンワークをすればするほど収入を増やすことができます。

その反対にサロンワークの頻度が少なければ当然売り上げも少なくなってしまいます。


例えば顧客単価が5,000円である場合、売り上げ100万円を目指すのであれば200人のお客様を担当すればいいですし、200万円を目指すのであれば400人のお客様を担当すればいい。

つまり収入の増減に関しては担当するお客様の数を自分でコントロールですれば可能であるということです。


ただしここで考えなければいけないことがあります。

僕たちフリーランスというのは基本的にマンツーマンでお客様を施術しなければなりません。

例えば顧客単価5,000円の美容師さんが1ヶ月の売り上げ100万円を目指すのであれば200人担当する必要があります。

単純計算で1ヶ月を30日とすると毎日サロンワークしたとしても1日平均6〜7人を担当していかなければなりません。

もちろんメニューや施術時間によっては不可能ではないかと思います。


400万円の売り上げ目指すのであれば単純にその倍です。


とはいえこの数字はあくまで毎日サロンに立つこと、サロンワークをメインに考えた上で達成な可能な数字になるので自由な時間の中からサロンワークにその多くを費やす必要があります。

自由に時間をコントロールするといった意味では収入を増やすためにサロンワークをする時間を選ぶことはできていますが、サロンワークの時間にたっぷりウェイトを置きたくない方であれば違和感を感じるかもしれません。


例えばフリーランスになるにあたって美容師以外に別の仕事も挑戦したい方や、自分の趣味の時間を捻出したい方、もしくは家族との時間を増やしたい方だっているはずです。

収入を上げることはもちろん自由な時間確保するためにフリーランスを選んだ方にとっては、もしかしたら不満足な結果になってしまう恐れがあります。


⬛︎フリーランス美容師になって自由な時間を増やす方法

フリーランスになると第三者よって時間を決められるといったことがなくなります。

いつ何をする場合においても自分で決めた時間軸の中で主体性を持って活動していかなければなりません。

・趣味の時間
・家族の時間
・彼氏/彼女との時間
・プライベートの時間
・サロンワークの時間
・収入を得るために費やす時間

いってしまえばサロンワーク以外で自由な時間を捻出しようと思えばいくらでも作ることはできます。

これがつまるところ「自由な時間を手にすることができる」なのかもしれません。

これまで週休二日だった美容師さんでも週休三日、四日にすることも可能ですし海外旅行に行くために長期休暇を取ることだって自分のスケジューリング次第でどうにでもすることができます。


とはいえサロンワークをする時間を削るということはサロンワークにおける対価が少なくなる、つまりそれだけお金を生産する時間がなくなるということ。

フリーランスの場合、自由に時間をコントロールすることができるとはいえお金を生み出す時間を削ることでむしろお金を消費する時間の方が増えていき、毎月の収入どころか年間の所得でいうと雇用されている時よりも減ってしまう場合もあります。

収入と支出のバランスを無視し誤った時間の選択をしてしまうと、自由な時間を求めすぎるがあまり毎月の収入(報酬)はどんどん少なくなってしまいます。

⬛︎フリーランス美容師にとってのお金と時間の関係

ではお金と時間をどちらも得るためにはどうしたらいのでしょうか?

これはもう言わずもがな、少ないサロンワークで売り上げを上げるという以外ほかありません。

つまり一人当たりの顧客単価を上げると言うことです。


フリーランス美容師になるこのメリットは、

・収入をコントロールしやすくなる
・時間をコントロールしやすくなる

とお伝えしてきました。

とはいえもう一つメリットが存在します。

それは、

・自分で単価を設定することができる

と言うことです。

会社に雇用されていると決められた料金設定の中でサロンワークをする必要があります。

収入の面で言うと基本給にプラスして、決められた料金を積み上げた技術売り上げに対して歩合が発生します。


それとは対照的にフリーランスの場合施術料金を自分で決めることができるという大きな特徴があります。

例えばカット料金が5,000円の場合100万円売り上げるためにはマンツーマンで200人施術しなければなりません。

ですがカット料金を10,000に設定すればその半分である100人で売り上げ100万円に到達することができます。

つまり100人のお客様をカットするために費やしていた時間をそのほかの時間にあてることができる。

言い換えるとサロンワーク以外の時間が増えることで自由な時間の選択肢が広がると言うことです。


とはいえこんな話をすると、フリーランスは単価を上げて楽して収入を上げようとしていると言われたりすることがあります。


ですがこれは簡単なことではありません。

例えば考えてみてください。

少し極端な例かもしれませんが、これまでと特に変わらないのに急にカット料金が5,000円から10,000円に上がったら自分がお客様の立場だった場合どう思いますか?

いつもと同じように仕上がったのになぜか5,000も値上がりしていたら「なんで?」と思うはずです。


つまりこの差額分である5,000円の中にお客様が満足し納得いただける価値をしっかりと詰め込まなければいけないということです。

その中には当然技術面で加えなければならない価値もあるでしょうし、接客面でお客様に喜んでいただく価値が必要になってくるかもしれません。

そうなると当然練習は必要になってくるでしょうし、スキルや接客の講習を受ける必要だってあるかもしれません。


自分勝手で一方的な高単価なメニューを作ることは簡単ですが、大前提としてお客様に納得し満足いただけること、選んでいただくことができなければその技術と接客は値段不相応になってしまうわけです。

自由に選べる時間を増やすためには顧客単価を上げていく必要がある。

顧客単価を上げていくためにはそれ相応の価値の提供をしなくてはならない。

価値の提供をするためにはお客様が何を必要とし何を求めているかを考える必要がある。

そのために自分が取り組むべきことは何かを考え続けることが大事である。

そうやっていくことで初めて自由に時間をコントロールすることができ、それに付随して収入をコントロールすることができるようになってきます。

⬛︎まとめ

フリーランスになるれば収入を上げることができ自由な時間を手にすることができる。

この2つは大きなメリットであり一見簡単そうにも思われるかもしれませんが、特にフリーランスの場合、お金と時間は相反する関係にあります。

美容師としてサロンワークに費やす時間を増やすことである一定までは収入は上げることができるかもしれません。

とはいえそうすると今度は時間の選択幅が狭くなってしまい、時間に不自由さを覚えます。

今回お伝えしたいのはその両方のバランスを保ちつつ、さらに上限を引き上げるものこそが「顧客単価」であるということです。

顧客単価を上げていくためには価格に見合った価値が必要であり、価値を上げるためには自身の成長やアップデートしていく必要があります。


そういった自己成長をし続けることができることこそが、フリーランスという働き方の最大のメリットではないかと思います。


フリーランスという働き方に興味がある美容師さの参考になれば幸いです。



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