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フリーランス美容師はマーケターでもある

現在フリーランスとして美容師をしながらフリーランス美容師さん限定コミュニティ【SHARE FO(u)R YOU】運営しております加藤亮平と申します。


簡単ではありますが、このコミュニティ【SHARE FO(u)R YOU】についてはこちらの記事を読んでいただいければ幸いです。


美容師というのは正社員であろうがフリーランスであろうが、目の前のお客様に自分の技術を提供することでその対価として料金をいただき成り立つお仕事です。

とはいえフリーランスになるとサロンワーク以外に関しても全ての事を自分でこなしていかなければなりません。

顧客管理や予約管理、お金の管理や材料の発注など一般的なサロンだと他の誰かが負担してくれている部分も自らこなして行く必要があります。


その中でも特に重要になってくるタスクの一つが集客です。


当然お客様がいなければ自分の技術(=価値)を提供することができないため美容師としてその対価である報酬を得ることができません。

フリーランスにおいて自己集客は必須であり、そのためにInstagramやTikTok、ブログ使って自らを発信しお客様に知っていただき予約していただくという動線を構築する必要があります。

つまるところフリーランスとして美容師をやっていく上で自身が届けたいものや発信したいものを考えることも重要なのですが、どういった技術が必要とされていて、そしてそれを届けるにはどうすればいいかのを考えることも重要になってきます。


そこで今回は自己集客をするフリーランス美容師というのはマーケターでもるということについてお話ししていきたいと思います。


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⬛️フリーランス美容師における自己集客の意義

フリーランス美容師にとって集客は必要な業務の一つです。

自分が持つ技術をどういうお客様に届けたいかを考えることから始まり、どんな方が必要としているのか、その方にどうやって届けていくか、そしてどうやったら届けることができるかをリサーチしていかなければなりません。

個人での集客は各SNSを使ったりブログを使ったりする場合が多いですが、大半の場合オンタイムで結果が出るわけではなく、試行錯誤とトライアンドエラーを繰り返しながら少しづつ結果が伴ってくることが多いです。


とはいえ集客において気をつけなければいけないのは、一方的な押し売りではなくあくまでお客様のほうからアプローチしていただくためにはどしたらいいかということです。

つまり商品(技術やスタイル)を売ることを目的とするのではなく、お客様に買いたいと思っていただく(お客様として来店したいと思っていただく)ことを目指す必要があります。


例えどんなに優れた技術を持っていてもいきなり一方的に「カットさせてください!」というのはちょっと乱暴ですよね?

それが例えばSNSにおけるオンライン上でも同様で、大前提としてお客様の方から「この美容師さんにカットをしてもらいたい」と思っていただく必要があります。


SNSの普及によってお客様が個人の美容師さんを探せるようになったとい        うこと、そして美容師自身が自分の商品である技術を必要としているお客様に個人で届けることができるようになたこと。

この二つは美容師という仕事が個人でも一つの事業としてやっていくことを
可能にしたと思います。


ですが需要と供給の母数が少しづつ合致してきたことで自己集客は可能になったとはいえ、母数が増えたことでただ闇雲に発信するのではなく正しい発信が必要になってきたように思います。


⬛️フリーランス美容師もしっておくべき「マーケティング」とは?

よくマーケティングという言葉を聞くことがあると思いますが、フリーランスとして美容師をやっていく上で自己集客を考えたときに、このマーケティグという考え知っておいて損はありません。


そもそもマーケティングというのはどういう意味なのか。

よく商品を売ることと混同されがちですが、物を売る=販売とは対極にある物が売れる仕組みを作るということです。

美容師さんの場合でいうと自分の商品というのは技術になります。

マーケティングの意味に当てはめてみると得意な技術やスタイルを売ることではなく、自分の技術を必要としてくれるに知ってもらい予約をしていただく仕組みを作るということです。

美容師におけるフリーランスという働き方で必須である自己集客というのは、まさにこのマーケティングという考え方が必要で、

・誰に
・どんな価値を
・どうやって届けるか

この三つを考えることが重要になってきます。


⬛️マーケターになるためのポイント

自己集客というタスクにおいてマーケティングを実行していく、つまりフリーランス美容師兼マーケターになるには何をどう考えていけばいいのか。


■誰に?

まず初めに誰に(どんなお客様に)ご予約いただき来店して欲しいのかというところから考えていきます。

とはいえいきなり広範囲で考えると難しいので市場や届けるお客様を同じニーズや性質を持ったグループに分割し少しずつ絞っていきます。

これはセグメンテーションと言われたれたりますが今後の方向性を決めていく上で重要なポイントになります。


ちなみに僕自身が行なっているブログでの集客で例えると、一部になりますがます初めに以下のような感じで細分化していきました。

・性別
・年齢
・ライフスタイル、価値観
・所得、家族構成
・パーソナリティ


細分化したらその次に誰を・どこを対象に発信していくかを絞っていきます。

これはターゲティングと言われますが、ターゲットを絞ることでピンポイントのお客様が求めるニーズを満たす商品(髪型やスタイル)を提供するためにはどうしていけばいいか戦略を立てていきます。

・自分の強みを生かせることができるか?
・競合やライバルと違った優位性は保てるか?

この二つを重要視して考えていきましょう。


■どんな価値を?

届けたいお客様が決まったら、ニーズに対して自分自身がどのような価値を提供するのかを決めていきます。

このとき注目しなければならないのが、ベネフィット差別化です。


ベネフィットとはその髪型やスタイル、接客によってお客様に与える価値のことです。


もう一度僕のブログを例にさせていただくと、僕はメンズの刈り上げスタイルを自分の商品としてお客様に提案させていただいています。

もちろん短髪が好きで刈り上げが好きという男性も多数いらっしゃるかともます。


とはいえ刈り上げにする男性全員が同じ理由とは限らないですよね?

清潔感のある髪型にしたいという方もいるでしょうし、頭の形をすっきりとした印象に見せたい男性だっているはずです。

同じ商品(髪型やスタイル)であってもお客様に合わせてどの角度から訴求するか、それぞれ異なったニーズに合わせて決めていく必要があります。


加えて集客を目的とし発信をしている美容師さんはたくさんいます。

その中には自分と同じ商品(髪型やスタイル)を発信している美容師さんも大勢いるはずです。

そういった美容師さんと自分は何がどう違うのか、自分であればこんな価値を提供できるというのを伝える必要があります。


もちろんわかりやすいところでいうと施術料金での差別化は考えられます。

とはいえフリーランスにおいて大事なのは自分の価値を正当な価格で提供することなはずです。

逆に求められる価値以上の付加価値を提供することでさらに施術料金をあげ差別化することだってできます。

であれば注視すべきは料金下げる差別化ではなく、もっと他のところでの差別化ができればお客様とも長くお付き合いをさせていただけるのではないでしょうか。


■どうやって届けるか?

お客様のニーズと提供する価値が絞り込めたら、実際にそれをお客様に対してどのように提供するかを考える必要があります。

その考え方の1つが以下の「4P」と呼ばれるものです。

・Product …製品
・Price …価格
・Promotion …流通
・Placement …販路

<Product>

美容師における商品、つまり髪型やスタイルによってどのようなメリットを与えることができるか、お客様の要望や悩みなどどのようなニーズを満たせるのかを明確にしておきましょう。

また、フリーランス美容師の特権でもあるマンツーマン施術というのは一対一でお客様にパーソナルな時間と空間を提供することができます。

そういった接客やサービスというのも一つの商品と考えることができるのではないでしょうか。

<Price>

設定した施術料金が技術やサービスに見合ったものであるかしっかりと考慮する必要があります。

フリーランスは楽して稼ぐことができるなんて言われたりすることもあえりますがその理由の一つとしては自分で料金設定ができるところかと思います。

とはいえその価値に見合わない価格を設定してしまってはお客様のニーズに応えることができず満足していただくことはできません。

また、ターゲットとして設定したお客様が来店しやすい価格設定になっているのかも重要です。

しっかりと根拠のある価値に見合った価格設定を心がけましょう。

<Promotion>

自分という美容師をしてもらう、自分の技術や価値を知ってもらうための発信媒体や発信方法をどのプラットフォームや媒体で行うかを決めていきます。

提案したい髪型やスタイル、届けたいベネフィットによってお客様はどのSNSや媒体を見るのか、検索するのかを考えましょう。


また、発信方法や発信媒体によっては無料のものもあれば有料のものもあります。

例えば極端な話、多額の広告費をかけて宣伝するということも可能です。

とはいえ個人でできる範囲で費用対効果を考えつつ方法と媒体を選ぶということも個人で発信する上で大事なポイントです。

<Place>

簡単にいえば、その製品・サービスを「どこで、どのように売るか」、つまり美容師でいうと自身のカット技術や接客をどこでどのようにお客様に提供するかということです。

当然これらは美容室で提供するものになります。

とはいえ最近は店販商品やオリジナル商品を販売しているフリーランスの美容師さんもいるかと思います。

これは対面で販売することもできますし、オンライン上でも購入いただきくことは可能です。

対面で自身のスキルと接客を購入いただくだけでなく、別のキャッシュポイントとしてこういったオンライン上にプラットフォームを持っておいても損はないのかなと思います。


⬛️まとめ

今回はフリーランス美容師とマーケティングの関係についてお話しさせていただきました。

とはいえ今回お話ししたことは「マーケティング」というワードこそ意識していないものの、それぞれが無意識で行っているアクションが多く含まれているのではないかと思います。

一つ一つの行動やアクションを細分化していくことで、フリーランス美容師は実はマーケターでもあった。

今回はそんなお話をさせていただきました。


最後に。
改めてにはなりますがSHARE FO(u)R YOUというフリーランス美容師さん限定コミュニティを運営しております。

興味のある方はぜひ下記よりお問い合わせお待ちしております。


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