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フリーランス美容師は簡単に収入を上げることはできるのか?

こんにちは。

現在フリーランスとして美容師をしながらフリーランス美容師さん限定コミュニティ【SHARE FO(u)R YOU】運営しております加藤亮平と申します。



簡単ではありますが、このコミュニティ【SHARE FO(u)R YOU】についてはこちらの記事を読んでいただいければ幸いです。



フリーランスになると収入も増えるというイメージを持っている美容師さんも多いのではないでしょうか?

基本給がないとうのはデメリットの様にも感じられますが、やったらやった分だけ還元されるというのは確かにフリーランスの魅力の一つでもあります。

当然施術メニューや料金を設定するのは自分なので高単価なメニューは作ろうと思えば作ることだってできます。


とはいえ顧客単価を上げたからといって簡単に売り上げをアップさせ収入を増やすことはできるのでしょうか?

そもそも大前提として料金を上げたとしても金額に対するそれ相応の価値を感じていただかなければお客様に来店していただくことは出来ません。


そこで今回は、フリーランスだからこそ持っておくべき単価の考え方についてお話ししていきたいと思います。

現役フリーランス美容師さんの参考になれば幸いです。



⬛︎フリーランス美容師における単価とは?

フリーランス美容師のメリットととしてよくあげられるものにはいくつかあります。

・毎月の収入が増える
・自分の自由な時間が増える
・マンツーマンで施術ができる
・納得のいく技術を提供することができる


こだわった技術を自分の納得がいく形でお客様に提供することで満足していただき、出勤日数や出勤時間も自分で決めれることできる。

収入が増えて自由な時間が増えるなんてすごく魅力的な働き方だなと思います。


僕自身、正社員として勤めていた時のカット料金は3,500円でしたが、現在は以前の倍である7,000円に設定させていただいています。

その他、カラーやパーマなどのメニューも同様、施術料金を少し上げさせていただきいただくことで全体的な顧客単価を少し上げさせていただきました。

とはいえこうやって単価を上げることで簡単に収入が増えると思われがちなフリーランスという働き方。

施術料金を上げれば簡単に売上が上がるわけではないというのも事実です。


⬛︎フリーランス美容師のマンツーマン施術

一見施術料金を上げることで簡単に売り上げも上がるように思われるかもしれませんが果たして本当にそうなのでしょうか?

たまにフリーランス美容師は楽して稼ぐことができるといった意見を耳にするのですが、これは大きな間違いだと思っています。


例えば現在正社員でお勤めの美容師さんであればアシスタントとチームを組むことで同じ時間に2人以上の施術も可能ですよね?

それとは対照的にフリーランスというのは基本的にマンツーマンでお客様を担当させていただきます。
(これは自分の納得のいく施術ができる理由の一つでもあります。)


フリーランスとなった現在、僕はカットの予約枠を1時間で取らせていただいているためカット施術に関しての1時間の売り上げ、つまり生産性は7,000円です。

正社員として勤めていた当時は、アシスタントに手伝ってもらいながら1時間の予約枠にカットのお客様を2名担当させていたこともあったためその時の1時間の売り上げを考えると3,500円×2名=7,000円でした。

こう考えると今僕がお客様からいただいているカットの料金と同額の売り上げになります。


あれ?フリーランスになったことで施術金額をあげ、顧客単価が上がったはずなのに売り上げは以前と変わっていない。


ここで大事になってくるのが時間を基準に考えた時間単価であり、そのカギになるのがフリーランスのメリットであるマンツーマン施術です。


確かに顧客単価は上がったのですが、マンツーマンという働き方によって時間単価は同じになりました。

フリーランスは基本的に全て自分で行わなければいけないため、1人のお客様と関わる時間も多くなり必然的に担当させていただけるお客様の数も限られてきます。

仮に高単価のメニューであったとしても限られた時間内で1人で施術を行うということは施術に時間がかかるものであれば時間単価で考えると同じかそれ以下になる場合もあります。


正社員だろうがフリーランスであろうがサロンワークの時間は有限ですし、当然一日の時間も有限です。

同じ条件下で1人施術というのは時間に限りがあり、その限られた時間でどれだけの売上を上げることができるがが重要になってくるため、顧客単価ばかりを意識しているとトータルの売り上げは思うように上がりません。


⬛︎フリーランス美容師は【商品】と【時間】、どちらに値段をつけるべきなのか?

美容師におけるフリーランスという働き方は顧客単価を考えることも当然必要です。

ですが、それよりも意識するべきは自分の時間にどれだけの価値を作れるか。

すなわち「時間単価」を考えた働き方だ重要になってくるということでです。


料金を変えずに施術スピードを速くすれば時間単価を上げることもできますが、スピードアップによる時間単価の上げ方では限界はあります。

そもそもスピードを上げることによって技術や接客にムラが生じてしまうようでは本末転倒です。


ではどうしたらいいのか。


ここで必要になってくる考えが施術メニューに値段をつけるという意識ではなく有限な時間に値段をつけるという意識です。

自分の1時間にいくらの値段をつけるか。

カットに1時間かかるのであれば目標とする時間単価にするためにカット料金はいくらにするのか。
カットカラーに2時間かかるのであれば目標とする時間単価にするためにカットカラー料金はいくらにするのか。


施術メニューである商品に値段をつけるのではなく自分の時間に価値をつけ、それに納得しお客様にご来店いただくということは簡単なことではありません。

さらに商品として高単価のメニューであっても時間に置き換えた時に単価が低いのであれば思うように売り上げも上がりません。

売上が上がらないと当然サロンワークに割く時間は増えていきます。

そうなると思った以上に自由な時間を手に入れることも難しくなり以前の方が時間があった、なんて状態にも陥ります。


つまるところ、顧客単価ではなく時間単価を上げないことには収入が増えた実感や自由な時間が増えたは実感は得づらいのではと思います。

フリーランス美容師の魅力である収入アップと自由な時間というのは、時間単価を意識することで初めて生まれる価値になります。


マンツーマン施術という時間の価値を高めていきましょう。


現役フリーランス美容師さんの参考になれば幸いです。


ではまた。



フリーランス美容師限定コミュニティ【SHARE FO(u)R YOU】に興味のある方からのご連絡をお待ちしております。

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