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介護の仕事で必要な観察力の鍛え方。

介護の仕事をしていると観察力やアセスメント緑が必要になる。

そんなの全くいらないって人もいるかもしれない。
でもいつもと状況が違う、体調悪そうなことに早く気づけるか気づけないかで大きな差が出てくると思う。

1そもそも観察とはなにか。

「観察」という言葉でイメージするのは、どんなことか。

夏休みにやったアサガオの観察や、芋虫の観察記録なんていう人が多いと思う。

観察力とは、「注意深く物事を見て気づく力」
英語では観察力を“Observation power”といい、“observe”には、観察する、目撃するということ以外に、「気づく」という意味がある。

観察力を磨くためには、情報の入り口の
「視覚」
「聴覚」
「嗅覚」
「味覚」
「触覚」という五感を鍛えることが大事。

そして同時に重要になってくるのが、自分の潜在意識や先入観を知って、些細な違和感にも気づくことができるように「思考回路を磨く」こと。

自分が介護の仕事をする時に意識している4つの事を解説します。

①潜在意識

人間の意識には、
自覚されている
「顕在意識」
自覚されていない
「潜在意識」
の2つがある。
自覚していない潜在意識とは、無意識のうちに言動を支配する「本性」のようなもの。
相手の潜在意識がわかれば、本性を見抜くことができるわけです。

人間の意識は、顕在意識が10%だそうです。
意識の90%は、自覚していないということですね。

顕在意識だけを見ていたら、その人の本性を知ることがでない。

たとえば、顕在意識でいくらダイエットをしようと思っても、潜在意識の中に
「辛いことはしたくない」
「美味しいものが沢山食べたい」という気もちがあったら、成功しない。
会話をしている際に相手の潜在意識を知ろうとすることが大事です。
相手の潜在意識を見抜くには、発言だけでなく行動を見る事が大切。
言動が一致している人というのは少ない。
言動不一致は、「建前と本音」「自分の中の天使と悪魔」「顕在意識と潜在意識」の違いが原因で起来ます。

その人が何を言っているのかではなく、何をしているかに目をむけることで、観察力を磨くことができる。

②先入観

先入観とは、過去の体験などで形成された固定的な観念。

先入観は、極度に好意を抱いていたり、反対に極度に嫌悪を抱いている対象と結びつきやすく、一度できあがってしまうと、これを否定する意見などを受け付けなくなるという特徴がある。

潜在意識同様に、自分がもっている先入観を知ることで、純粋な観察力を磨くことができる。

当たり前のことにも、まず疑問をもつ思考回路は、観察の基本。

大事なのは固定観念にとらわれない発想を身につけること。
そのために必要なのが、視点を変えてみること。

何かを観察しているときに、ひとつの視点からだけ見ていたのでは、自分の先入観や潜在意識に気づくことはできない。

必ず複数の視点から物事を見るようにしましょう。
自分の位置、角度、立場、距離感などを変えてみる。
視点を変えることで、見えなかったものが見えてきて、また違う発想が生まれます。この人は認知症だからや高齢者だからでは無い違う視点で見る事も大切。


③推測

観察力の類語として「洞察力」という言葉があります。
洞察力は、観察をして得た情報から推測する力。

成功するための観察力には、単に観察するだけで終わらず、推測して洞察する力も求めらる。

物事の本質を見抜くためには、目に見えない部分を推測する力も大切になる。

推測する際に目の前にある状況からもしかしたらトイレに行きたい、つまらないから帰りたい等と推測出来ると思います。

目の前にある物から推測する方法以外に、過去のデータを照らし合わせて先を読むことも多い。

3日ぐらい排便がないから、、、
等のように介護職だと過去のデータ等を参考にしながら推測する事もあると思います。

残されている痕跡から推測する訓練も大事。
トイレにパッドが落ちてるからトイレに行ったのかも、なんてわかりやすいと思います。食事の量がいつもより少ない、何故だろうと考えてみたら体調が悪いのか、嫌いなものがあったのかの様な推測も出来る。

④コミニケーション

人間観察の能力を磨くことは、コミュニケーション力の向上につながる。
大切なことは、自分が周りの人たちを観察しているように、自分もまた観察されているのを忘れないことです。

観察力を高める目的は、周囲を観察して自分の思考回路を磨くことだと思います。
目指すのは、日常にある小さな違和感に気づける人間になること。

人間関係においても、他人にある、自分との違いに気づくことが、コミュニケーションの基本。
なんだかんだ言っても会話をする事が1番観察力が鍛えられます。

以上の事は仕事する時に意識しています。
常に違和感を持って仕事をする事で普段との違いに気づくことが出来たりします。

そんな中で利用者さんと関係を気づき、面白い話や感動した話を産むきっかけなんかにもなります。
是非観察力を磨いて他の人と意見を交換等を違いを共有しましょう。

そうする事でその人の生活がより充実するようなケアが出来ると思います。

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