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幸福日和

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日常を豊かに過ごすサプリ集。何げない日常を、違う視点で眺めてみると、そこには全く新しい景色が広がります。毎日を特別な日々に。
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#短編小説

幸福日和 #102「巡りゆくもの」

先日は孤島を離れて、 親族の最期の時を送りとどけてきました。 葬儀を終え、火葬場での収骨…

幸福日和 #101「異なる場所から」

僕がこの孤島に来る数年前、 世界各国を放浪していた時のこと。 せっかくウクライナまで来た…

幸福日和 #100「心の荷物をおろして」

海外の友人と仕事をしていて、 幾度となく言われた言葉。 「日本人はどうしてそこまで、 (何…

幸福日和 #099「価値の交差点で」

人は自分の価値観だけを頼りに生きているようで、 実は多くの人びとの価値観に 影響を受けなが…

幸福日和 #098「毎朝の数分」

日本での仕事に一区切りをつけ、 世界各国を放浪していた頃のこと。 僕は滞在先のどの国でも…

幸福日和 #097「円く考える」

普段どのような形に囲まれているか 身近なものを冷静に眺めてみる。 四角いテーブル。 曲線的…

幸福日和 #096「時計の針をずらしてゆく」

同じように与えられたものを どのように使っていくか。 そういった部分にこそ、 自分らしい毎日を送ってゆくための ヒントがあるのだと思う。 例えば「時間」。 与えられた時間は皆同じはずなのに、 その時間の使い方はそれぞれに違う。 一つのことに時間の全てを注ぐ人もいれば、 その時間を丁寧に切り分けて、 色々なことを同時に楽しんでしまう器用な人だっていますよね。 使ってきた時間の連続が、 その人の人生になるのだとしたら、 その「時間」というものを もっと工夫して使っていき

幸福日和 #095「言葉のアルバム」

人には誰にでも 「お気に入りのコレクション」なるものが あるのだと思う。 それはたとえばモ…

幸福日和 #094「二つの道」

僕の半生を振り返ってみると、 この人生という大きな道を歩みながらも、 そこにはいつも「二つ…

幸福日和 #093「大自然のリズムの中で」

毎日の仕事に、家事に、 日常の雑務にと追われながら、 今日が何日で何曜日かも分からず、 時…

幸福日和 #092「世界をひろげて」

中国の深センで、 海を眺めながら物思いにふけっていた時がありました。 あの時も、 こうして…

幸福日和 #091「他人の成功を集める」

身近な人が何かに成功したとき。 例えば、受験で合格したり、 仕事で実績を残したり、 事業が…

幸福日和 #090「その後ろ側に」

数年前。 ミラノで出会った靴職人との出会いを 思い出していました。 数々のルネサンス時代…

幸福日和 #089「自分だけの公式を」

先日、数学者・カルダノさんを取り上げて、 「虚数」という日常生活に役立たない数字が 難解な公式を解いてしまうというお話に触れました。 (その時の記事「自分にとっての公式とは」) ある場所では「役立たない数字」が、 別の世界では「なくてはならない存在」だったりもする。 世の中に、数多くの普遍的な公式が溢れている中で、 この世界に生きる一人ひとりの中にも それぞれの公式があるのではないか。 そんなことを考えることがあります。 受験勉強のためでも、万人のためでもなく、 「自分