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My Lifetime Important Albums #2 The Fools / Weed War

Facebookでかつてのバンドメンバーより「自分の人生に影響を与えたアルバムを10枚あげる」というバトンの指名をもらい書いてみたのだが、なかなか面白かったのでnoteに残しておこうと決めました。
音楽を語るのって楽しい。

音楽評論家でもないので、アルバムに関する基本情報や詳細は記載しません。あくまでもファンとして自分はこうして出会った、こういう風に聴いてきた、ここが好き、という目線で書いています。
では始めていきたいと思います。

The Fools / Weed War (1984)

中学生の時にストーンズを好きになり、ブルースやR&Bを掘り下げながら、自分でも歌いたくなり、日本のバンドにも興味を持った。そんな中で出会ったのがこのアルバム。
高校生の頃、何度目かの復活を遂げた山口冨士率いるティアドロップスというバンドを知り、これぞ「日本のストーンズ!」と思ってたのだが、雑誌「宝島」とかでチラチラと見かけたのがこのバンド、The Foolsだった。
冨士夫氏とも繋がりがあり、ティアドロップスのメンバーも元はと言えばフールズのメンバーだったという。
そんなことで興味が湧き、1988年だったか89年だったか、それぐらいに再発されたタイミングで名古屋のレコード屋(円盤屋)で買った。
頭の中では勝手に「メインストリートのならず者」あたりのロックンロールを思い浮かべていたのだが、聴いてビックリ。
もろストーンズというより、ファンク路線に衝撃を受けた。A面には3曲のみ。これがほぼノンストップな流れでかっこいい。
B面は少しロックンロールバンドらしい感じになるが、「Wastin' Time」なんていうかっこいいファンクも入っていて、どうも一筋縄ではいかないバンドだぞと感じた。
これと88年の秋にリリースされたキース・リチャーズのソロアルバムが自分にとってファンクへの入り口だったかもしれない。
伊藤耕の自由奔放なボーカルは、説明的な言葉は削ぎ落とし歌自体がグルーヴを生み出していて、それがかっこよかった。

その後東京に大学で進学した僕が最初に彼らを観たのは、日比谷野音で開催された江戸アケミの追悼ライブだった。じゃがたらも好きなバンドになっていたのでライブを観たかったのだが、最初に観れたライブがアケミ追悼という悲しいきっかけだったが、それでもフールズを生で観れたのはすごく感激した。その時にはギターで冨士夫さん、元フリクションの常松正敏さんも飛び入り的に参加していて、それもかっこよかった。

それ以降、フールズのライブ毎週毎月のように通い詰めた。代々木のチョコレートシティや原宿のクロコダイル、高円寺のライブハウスなど・・・。
吉祥寺のバウスシアターでもティアドロップスとの共演ライブがあったし、法政大学での結成10周年ライブも最高だったな。

フールズはその後長い活動休止を経て2007年に再活動をはじめた。
オリジナルメンバーのカズさんやマーチンさんも加わってとても嬉しかった。しかし残念ながらこの数年で良さん、耕さん、そしてマーチンさんも亡くなってしまい、事実上活動停止となってしまった。
とても寂しい思いだ。


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