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独学の戦略_一級建築士学科試験(法規編)

各科目を一つの記事にしようと思いましたが、法規はボリュームが多く特殊な勉強方法だと思ったので単体で記事にしたいと思います。

また法規に関しては本当に嘘偽りなく0からの勉強でした。院試でも法規なんて科目ありません。予備校なんて通ってません。それでも本番は27/30取れました。その勉強方法を記事にしたいと思います。


法規の間違った認識


1:全部に線を引かなくていい

線は全部引かなくて大丈夫です。なので線が全部引いてある法令集は買わなくて大丈夫です。てか自分で引かないと理解できませんよ。

昔とある予備校の法規のモニターバイトに出た時に、予備校講師が「線引きは時間かかる。私も毎年やっている。隙間時間でやろう」って言っていましたが、結果として全部引かなくても受かりました。むしろ全部引かない方が時間が浮くので、線引き作業は排除した方がいいと思います。

僕は問題集やYoutubeを見た時にその都度引いていました。


2:赤と青の色鉛筆じゃなくていい

知らない人のために赤青色鉛筆について軽く説明します。肯定系は赤、否定系は青で線を引きましょうというの予備校が作った変な線引きルールのことです。

僕は赤青のペン以外に蛍光ペンを使いました。それらを使いこなし自分なりのルールで線を引くと爆速で理解度も上がりますし、その部分を引いた時にどこを見ればいいかすぐわかります。

僕は色鉛筆を使ってしまいましたが、消せるフリクションの方がよかったなと思います。法規って文章がややこしいんです。なので、肯定系で赤線を引いたつもりが、青線で引いた方が理解しやすいという場面が何度もありました。なので、消せるフリクションは個人的にはおすすめです。


3:最新の法令集がなくても勉強は始められる


僕は2022年の学科試験に合格しています。2021年の8月に勉強を始め、法令集は2020年を最初は使っていました。途中から最新の法令集に変え、線引きの引越し作業を行いました。

古い法令集を使っていて思ったのは、2つです。基礎は変わらない事・法改正部分がすぐに確認出来た事。直近3年以内であれば、基礎の部分は変わりません。法規は理解するのに莫大な時間を使います。最新の法令集を待たずに古い法令集であっても早めに始めたことが法規高得点を取れた要因だと思います。

また古い法令集を使うメリットとして、法改正の部分が炙り出されます。予備校に通っている人は法改正の部分がすぐに手に入りますが、独学者は厳しいです。しかし、予備校の授業スピードより独学者の方が圧倒的に進度は早いと思います。早い段階で「ん?なんだこの条文初めて見たぞ」に出会うことで自然な流れで法改正対策が出来ました。



自分用の法令集の作り方


1:線の引き方


こちらが僕の実際の法令集です。

赤青の色鉛筆以外に蛍光ペンを使ったり、丸三角四角やマルポチなどを多用して法令集をセットアップしました。初めて法規を勉強する方はびっくりするかもしれません。でもこれ全然ありなんです。


2:インデックスの貼り方

こちらが僕の実際の法令集です。


ちなみにこれはミカオ神のご友人である今は亡きシーラカンスの小島先生の受け売りです。インデックスには条文の単語であれば、記載することが可能です。条文からページを探すよりはるかに法令を引く速度が爆速になるのでおすすめです。


3:保管の仕方

こちらが実際の保管方法です。

まぁこれは人それぞれやり方はあるので自由です。僕はこれをダイソーで買いました。



使った教材

1:youtube

基礎は、はまちゃん
応用は、ミカオ


建築系Youtuber色々いますけど、個人的にはこの2人が2強だと思います。


2:予備校のテキストと問題集

僕は2020年のテキストを使っていました。最新のテキストを使いたいと思いますが、基礎は変わらないので、全然行けます。

3:模試

模試は絶対受けた方がいいです。そして絶対解き直した方がいいです。時間かかりますが、これをやるかやらないかで雲泥の差が生まれると個人的には思います。

あ、ただ模試の受けまくりは違うと思います。僕はどのくらい実力がついているか確認したかったので、1ヶ月に一回ペースくらいで受けていました。

模試の解き直しはマジで時間かかるので、勉強スケジュールを考えながら、やるとうまくいきそうです。特に学科初受験者は。



おすすめの勉強手順


1:はまちゃん先生で基礎を叩き込み

法規本当に本当の初めてであれば、以下のyoutubeをおすすめします。


はまちゃん先生のルールのルールは初学者にとって、圧倒的にわかりやすかったです。独学者にとっては、そもそも法規の基礎ってなんだ?!となると思います。はまちゃん先生は難しい話は一切せず、噛み砕いて初学者でもわかるように基礎を教えてくれます。なので、初学者にとっては相性がいいと思います。

その後は、ひたすらはまちゃん先生の動画を見て、線を引いてを繰り返してました。


2:ひたすら問題集

僕は、はまちゃん先生のYoutubeを全部見終わり且つ模試を1回受けた状態から、問題集に取り掛かりました。(法規の場合)

問題集はボリュームが多いので、模試で特にできなかった関係法令から手をつけました。問題集は、1からやる必要はないと思います。

模試を活用して、できないところからやる。選択と集中を繰り返す方が必然的に近道になると思います。模試の解き直しも問題集も本当に時間がかかるので…



3:模試も3回は解き直し


模試は本当に貴重です。点数に一喜一憂しなくていいですが、絶対に解説見て理解した方がいいです。正解の枝ももちろんのこと、不正解の枝もなぜ不正解なのか説明できるようになると法規は余裕です。



法改正対策

0:古い法令集から最新の法令集へ引っ越し(自分の場合)


僕の場合、最初に古い法令集を使っていたのでそれを最新のものに移行する際、法改正部分が浮き彫りになったので、自然と法改正対策ができました。


1:テキストのレンタル

僕は、製図を長期で通っていたので最新のテキストをレンタル可能でした。どっちにしろ、製図は受けるので、長期で製図を通いテキストレンタルや模試の案内、自習場所を確保しました。なので、学科通過していなくても長期で通うのはありだと思います。

(製図には初年度枠というのがあるらしく、学科受けたその年に受けると点数は甘くつけられるという噂があります)


2:模試の活用

模試では必ず法改正の内容を出してくれます。なので、独学者にとっては大変貴重な機会です。

僕は、以上のやり方で法改正部分を対策していました。正直国交省のホームページを見ても、全く理解できません。



以上が法規です。独学者頑張りましょう。


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