見出し画像

鉄道写真を撮るということ

noteを始めてから写真を撮るときに「何を伝えたい」のかを考えるようになりました。ここ数日、鉄道写真を撮るときに考えていたことを書きます。

編成写真をとる

自分は鉄道写真の中でも編成写真と呼ばれる類の写真をよく撮影します。

画像1

編成写真とは写真に列車全体がバランスよく収まっている感じの写真です。
鉄道写真を知らない人に写真を見せると「プロっぽい」と言われます。

量産型

鉄道写真を撮ったことのない人には編成写真は難しそうと言われますが、
実はある程度機材が揃っていて、多少の知識があれば誰でも撮れます。
「編成を全部入れる」とか「水平を保つ」とかそれぐらいしか意識していません。(突き詰めていくともっと深いので多方面からお叱りを受けそうですが、自分はその程度ということです)
それでいて写真がうまくみえるので、自分はそれで満足していました。

しかし、最近はSNS社会ということもあって、
自分が撮りたかった被写体を自分よりも上手な人が撮った
編成写真が簡単に出回ります。
また、綺麗に撮れる場所は共有され、
撮影地として多くの人が集まるようになりました。
同じ場所から撮影した人とはどうしても量産型の写真になってしまうので
近頃は編成写真を撮る意味を考えていました。

セオリーを押さえておけば間違いない

自分が編成写真を好むのはセオリーを押さえておけば
自分の表現力やセンスをあまり問われずに済むからだと思いました。

セオリーさえ守っておけば、失敗することも少なく済みますし
珍しい列車さえ撮ってSNSにアップすれば承認欲求も満たせます。

だけどそこには「自分がその列車を撮る意味」がないと悟りました。

自分が撮る意味を考える

ここ数日は「自分が撮る意味」を意識して撮影をしました。
その結果、編成写真の構図をよく考えるようになりました。
それから編成写真に拘らず、列車を絡めた風景写真を積極的に撮るようになりました。

画像3

引退する機関車の撮影では、機関車が大きく目立つように場所と構図をきめてみたり、

画像4

ブルーアワーで引退する寂しさ、終わりみたいなものを自分なりに表現してみたりしました。

また、SL列車の撮影では、ちょうど紅葉シーズンだったので、それが伝わるように構図を考えて撮影しました。

画像2

迷って、決めて、撮る

ここ数日は編成写真だけ撮影していた時よりも、
写真のバリエーションが一気に広がりました。

何よりさまざまなことを考えて撮影するほうが
何倍も楽しいことがわかったのが収穫です。

迷いに迷って撮った写真が意図した通りになれば嬉しくなり、
もっと良い撮り方があったのではないかと悔しくもなり、
カメラを持ち始めた頃に感じていたことを思い出しました。

惰性で編成写真を撮るだけではなく、
これからもあの頃と同じようにたくさんのことを考えながら
写真を撮り続けていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?