「みんなの為」とは② ~丸投げ、思い付きの上司との付き合い方~

前回、「みんなの為」というやり方は2つある。

自分の持ってる力を、部下全員1人1人に渡るようにするやり方。

それとも、部下の中からキーパーソン、インフルエンサーを探し、

その1人を選んで、自分の持ってる力をすべて注ぐことで、

その1人に点火した熱が、周りの人にも伝播するというやり方。

日頃から「みんなの為」という事で上司の上司の立場なら悩まれ、

部下の立場なら振り回されたと感じておられるのであれば、

この2つのやり方があるんだと分かるだけでも、

気が楽になるのではないかと思うと書きました。

そこでまずは、部下の立場から

上司からの「みんなの為」にどう付き合っていけば良いかを

書いていきたいと思います。


「あの上司、いつも指示が丸投げだなぁ」

「思いつきの提案、やめて欲しいんだけど」

こうした上司からの「みんなの為」に悩む時があるでしょう。

そして渋々、嫌々ながらも、

その上司からの「みんなの為」を実現するために、

部下たちが奔走する。

何とか、具体的な形にしていく。

もしかしたら、この記事を読んでおられる方の中には、

そうした上司に振り回されている張本人の方もいるしれません。


では、どうしてその上司は

そのような丸投げ・思い付きな提案をされているのでしょうか。

間違いなく言えることは、

その上司は2つある「みんなの為」のやり方のうち、

1つを選択したのです。

部下の中からキーパーソン、インフルエンサーを探し、

その1人を選んで、自分の持ってる力をすべて注ぐことで、

その1人に点火した熱が、周りの人にも伝播するというやり方。

これを選んだのです。

もちろん、もう1つの選択肢、

自分の持ってる力を、部下全員1人1人に渡るようにするやり方が

あるということをその上司は知らず、

何も考えていない可能性もあるでしょう。

どちらにせよ、選択肢がもう1つあるのですが、

結果的にその選択肢は選ばなかったということです。


丸投げな指示。思い付きの提案。

これを具体的な形にできる人は、限られた人になります。

「そんなテキトーな指示で、できるか!」と思っている人は、

その上司は相手にしていないのです。

そんないい加減な提案でも、動いてくれる部下。

そんなキーパーソン・インフルエンサーにしか届かないやり方を

やっているということなのです。

そうと分かれば、

もし上司が丸投げな指示や、思い付きの提案をしたならば、

必ずその言葉を受け止めなければならない、という訳ではありません。

「あぁ、これはキーパーソンを選ぼうとしているんだな」

そう思えば、上司の投げやりな指示も楽に受け取れるのではないでしょうか。


ただし、これは部下の立場の上での話です。

上司は、部下の中に丸投げな指示や思い付きの提案でも、

動くような人がいる、キーパーソンがいる。

その確信がある上で、やらなければなりません。

「私の教えることはなくなった。お前に任せる」

それくらいの信頼が置ける部下が1人はいるという前提でやらなければなりません。

その前提がないにも関わらず、

丸投げな指示や思い付きな提案といった「みんなの為」というやり方をしていたならば、

それは単なる甘えです。無責任です。パワハラです。

丸投げな指示や思い付きな提案といった「みんなの為」というやり方では、

部下が中々動かないと感じたならば、

しっかりと部下が進んで欲しい方向へと向かうように、

必要な資源や時間、解決しなければならないミッション。

そういった具体的な指示を出しましょう。

そうすれば、部下の一部だけでなく、全員に届きます。

これが、自分の持ってる力を、部下全員1人1人に渡るようにするやり方。

もう1つの「みんなの為」というやり方です。

上司の方は、この2つの「みんなの為」を使い分けるようにしてはいかがでしょうか。


Twitterやってます。お互いの学びとなるよう頑張りたいと思っています。

気軽にフォローして下さい↓

https://twitter.com/Freedom81501597?s=06

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?