2022年10月20日親愛なる君へ

10月20日。
お誕生日おめでとう。
今日は紛れもなく僕の初めての心友の君の誕生日だ。

元気にしてる?僕はそこそこに生きてるよ。
普段私って言っていたけど『僕』っていう一人称はとりあえず気にしないでおいてよ。

君がどこでどう生きているのか分からなくなって、
君から手紙の返事が来なくなって約6、7年だろうか。

君と別れの挨拶を交わした日から何度も君の夢を見た。

少し幼く愛嬌のある笑顔はアルバムを開けば見ることは出来る。
君の一生懸命な文字は手紙を開けば見ることは出来る。

でも、
君の純粋な表情を実際に見ること
君の大人びた文字を読むこと
忘れたくもないのに忘れてしまった君の声を思い出すこと
は今現時点で叶わない。

だって君が生きてるかどうかも分からないんだから。

だとしても、僕が君のことを覚えている。その事実だけで君を生かすことが出来る。そう思っているよ。

弟くんは元気?仲良くやってる?

これまで君にはどんな嬉しいことがあって、どんな苦しいことがあっただろう。

僕たちの空白を埋めるのが大変だね(笑)
話は尽きないよ。

あとは、なんだろ。
最初の君以外に心友をつくるのはどうかと思ってたんだけど、君とさようならした数年後、僕には大切な親友が二人できたよ。
一人はすっごく優しくて聞き上手な子。
もう一人は特別気が合うべきではないけど博識な子。
コロナのせいとか、学校が別だったりとかで頻繁には会えないけど、
まぁそれなりに仲良くやってるよ。

あ、そうだ。
謝らないといけないことがある。
別れを告げたあの日、まともに
『ありがとう』

『大好き』
も伝えることが出来なくて本当にごめんなさい。

2人で誓ったNGワード『寂しい』
たまに君のことを思ってつぶやいてしまうことがある。
ごめんね。

言いたいことは沢山あるんだけどさ、ありすぎてどこから手をつけたらいいか分からない。
だから今年はこの辺にしておくよ。

また来年も書くよ。

大好きだよ。

君の心友より

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