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気持ちわるいのは普通じゃないから?-2-


「気持ちわるい」

おっさんずラブが流行りに流行っていた頃、それを見た父が放った言葉だ。





私が初めて同性との交際を意識したのは高校1年生の時だった。

同じクラスの女の子から、告白された。

今考えれば、ものすごく勇気のある子だと思う。
まだ世間にlgbtといった言葉が馴染んでいない、私も知らなかった、あの頃、
気持ちを伝えることは大変だったと思う。

私は、その子を友達としてしかみれなかったし、今後そのような可能性もないと思ったので、高校生ながらに丁重にお断りしたつもりだ。

けれど。
そんなことが、現実でも起こるんだと、
気づかせてくれた。
同性で付き合うことは、あり得ないことではないのだ、と。


それから6年後、大学4年生の時、私は、今度は私自身が、同性に恋心を抱くことになった。

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気持ちを伝えずに、親友でいることを選んだ私。

これで「気持ちわるい」と思われることもない、と思った。
もう22歳。
父だけじゃない、他の家族や、周りの人から見ても、「普通」に生きていこう、と。

男性と付き合って、いつか結婚して、姉と同じように家庭を築くんだ、と。
そう思ったからマッチングアプリもやった。
本気だった。



なのに私は今、同性と付き合っている。

「普通」に、生きていくと決めたはずなのに。






ちがう、今も、「普通」なんだ。

私が女性と付き合うことは、男性と付き合うことと同じように、「普通」のことだった。



けれど、私はその「普通」をまだ受け入れられない。


「気持ちわるい」

父のひと言が、頭から離れない。


男性同士が、女性同士が、好き同士でいることは
気持ちわるい、のだろうか。


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