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私に還る旅 #8 〜そして、旅は続く。



受け取ったものの意味はいつかわかる。でもわからなくても別にいい。



#8 そして、旅は続く


ジュピタリアンヒルを出て、このあと、イトナミダイセン藝術祭に参加させてもらったもうひとつの大きなテーマ、12本のウッドサークルを創っている会場へ移動しました。
その日は山から切り出した長さ14mほどの木の皮を、中国地方各地から宮大工さんが集合して斧で削る作業をしていました。
とっても気持ちのいい皆さん。

大工さんのひとりが撮ってくれた360°カメラビューと木を削るための見たことのない斧たち。


しほちゃんの純度の高いエネルギーに、こうして人がどんどん集まって、形になっていく。これを間近で見せてもらえたこと、関わらせていただいたことに本当に感謝でした。

そのあと宿泊させてもらったメイン会場「てまひま」に戻って奈良からわざわざいらした食事処一路さんの美味しい天丼をいただきました。
深夜、庭に出てタバコを吸っていたときにも、キッチンには明かりがついていて、遅くまで今日のランチの準備をされていたのですよね。
本当に美味しかった。手作りで作られているお醤油も買わせていただきました。夢中で食べたので写真を撮り忘れたのですが、本当に今回あまり写真を撮っていなくて残念です。初日は猫のことでいっぱいいっぱいだったせいもあるのですが(汗)、2日目は、ただ、この瞬間に在ると写真を撮ることさえ忘れてしまうんだなぁ。と、思いました。
でもそのおかげで、いろんな場面を忘れまいとして、
脳がばっちり焼き付けるように記憶しています。

そして、実はシンちゃんがせっかくだから帰りに出雲大社に寄りたい。と言っていたので、帰りに出雲大社に行く予定で、出雲空港の往復便をとっていたのですが、そんなこんなであっという間に時間が過ぎてしまい、結局、出雲大社には行けず、そのまま19:10の最終便で東京に帰ってきました。

飛行機を取った時点では、神社に興味のない私が、神社に呼ばれている。って、ちょっぴりワクワクドキドキしていたのですが、やっぱり呼ばれていなかったみたいです…(苦笑)。


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飛行機が羽田空港に着陸すると、目の前に見たことのないくらい真っ赤で大きな月が見えました。この不思議な旅の終わりにふさわしい。

すぐさまタクシーに乗って帰ると、あんなに心配していたピノちゃんは、ちょっぴりよそよそしい感じではあったけれど、もちろん無事でした。ほっと一息ついて、旅行の荷物を片付けながら、ぼーんやりしていました。なんて不思議な旅だったんだろう。

でも、思えば「私に還る旅 #3 〜準備の時間、心の旅じたく」で書いた
クリスタルボウルからのメッセージ

遠くへ 遠くへ 遠くへ 
遠くへ 遠くへ 遠くへ
風に鳥が乗っていくイメージ
ずっと高い場所へ 遠くへ行くよ 準備して
遠心力を使えば大丈夫。重心の変化の力を使って。
猫たちも大丈夫。信頼して。

※遠心力…のくだりで円盤型の楕円がくるくる回っていました。

私に還る旅 #3 〜準備の時間、心の旅じたく」より

この遠心力。を感じるような旅でした。

ココロだけが東京に残されて、その重心が少しづつ移動して、
ある時点にきたところで、パーーーーーッと飛ばされたような。

この1〜2ヶ月、ずっとニ極、陰陽、のパラドクスについて考えていて
多分、それらは同時に存在していて同時に起きている。

まさに太極図のようにすべては陰陽あってひとつなのですものね。
陰の中に陽が溶けていて、陽の中に陰が溶けている。
このコントラストが大きいほど、わかりやすい。

そして一瞬で転じるのは「気づき」です。
ただ、そのことに気がつくだけなんだと、思いました。


そして、こちらの記事にも書きましたが、7月に、これまで長年お世話になっていたクライアントさんにご挨拶に行き、22年間フリーランスでアートディレクターをしていた仕事に終止符をうちました。

これは2年くらい前からの気持ちの変化で、何度も揺れながら、何度も自分の気持ちに確認して、ようやく一番良い形で終わることができたのですが。
ここで、自分の気持ちの一部に目を瞑って、仕事を辞めていなかったら
毎年のスケジュールを考えても、今の時期は一番多忙な時期だったので、絶対にここには来れていなかったなぁ...。と、大山からの帰り道に、
つくづく思いました。


自分の気持ちに正直に立ち返る。ということは、ちょっとした一歩を踏み出したりする勇気が必要な場面があると思うのです。

でも、ささいなことから大きなことまで、自分の中にある大切な声に耳を傾けてあげないと、本当は自分は何が好きなのか。何がしたいのかってことが、どんどん見えなくなって、感じられなくなっていくような気がします。

灯火のように揺れている小さな光の声に気がついたら、その火がきえてしまわないように。勇気を出して、なんとか越えていくこと。

時間がかかっても。

それを重ねていけたら、その灯火は炎のように大きく強くなって、きっと見失うことはなくなって、消えない炎となるのではないか。

そうして丁寧にその灯火を見つめて生きていくことで、これまで見ることができなかったような、細胞全部が湧き上がるような新しい世界や感動に出会えるのではないか。と、そんなふうにも思いました。



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さて、イトナミダイセンでは
13日に完成する予定だった12柱のウッドサークルが早くも昨日
完成したようで。
人の大きさから見ても、どのくらい柱が高いのかがわかります。

しほちゃんがみんなに送ってくれた写真。


13日の最終日のお祭りに、また伺う予定です。
ウッドサークルの中でクリスタルボウルをゴーーーンと鳴らさせていただいて、今度はフルで楽しんでこれますように、と願いつつ(笑)。


このつたない「旅の記録」を、長々と書きましたが、
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございます。

まだまだ、受け取ったものの意味のすべてはわからないのですが
またひとつひとつが、時間差でポンポンっと花開き、
その開いた生命がまた、時の間に間に、紡がれていくのだと思います。

すべてに感謝を。





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今朝、ふっと、
自分のための行動は、誰かのためにもなっているし
誰かのための行動は、自分に巡って帰ってくる。って思いました。
すべては循環の中。
だからどちらでもいい、あますことなく、今、自分が出来ることを。
と。


ピンときたら、何かを感じたら、ぜひ寄付という形で参加してみてください。ウッドサークルは藝術祭が終わった後もずっと残るので、のちにこの地に訪れる楽しみにもなるかな。とも思いました。
■オール・オア・ナッシングのクラウドファンディングです。





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