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番外編:ストレンジシード静岡2024に行ってきました

5月4日から6日までの間、静岡駅周辺で行われたストリートシアターのフェス
それが「ストレンジシード静岡」です。(noteに記事を投稿されていますね)
ストリートシアターというと聞き馴染みが薄いですが、公園や路上で行われる演劇やパレードと聞けばイメージもしやすいでしょうか。

昨年、演劇のご縁から当イベントを知り、更には昨秋に参加した団体が公演をするとのことで行ってまいりました。

そう、”参加”なのです。

演者は、外で決められた台詞を読み、動くだけではなく、観客を巻き込むのです。人数や物語によって巻き込み方(話しかける、所持品を借りる、小道具を渡すなど)は異なりますが、どの演目もそれぞれの方法で観客の参加を促しているように見えました。

一般的な劇場公演だと、観客は閉鎖された空間で物語に触れ、必然的に没入していくイメージがあります(なんとなく狭い・暗い劇場が多いのも没入させやすいからでしょうか)が、これが外だとそうもいかない。
観客は物語の途中で出入りできてしまう。集中しようにも、環境音や近隣の店舗から発せられる声がどうしても入ってきてしまう。そんな中で、観客を物語に没入させる手段が、参加だったのでしょう。参加を通じて、観客が演者や物語の一部と化し、新しい経験を得る。演劇の新たな形を知るきっかけとなりました。

妨げとなり得るような環境音や声が、偶然物語と合致した時の快感に近い感覚、これも演劇ならではの魅力なのでしょう。
これらを味方につけるには、ただ、劇場と同じ内容の物語を外でするだけでは難しいでしょうね。逆に、劇場という空間でどこまで観客とやりとりできるかも考えていきたいところです。

同時期に、野外の音楽フェスも拝見しましたが、やはりメジャーですし、「周りがノっている!」「知っている曲が流れる!」これだけで参加のハードルはクリアしたようなものです。(自身の楽曲で環境音や声もある程度支配できますからね)

この熱量を演劇で表現するには、まだまだ経験が必要そうですが、当イベントも9年目とのこと!これだけ続くには何かしらのニーズがあるのでしょう。
一人の演者として、今後も応援し続けたいイベントとなりました。

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