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【テキスト版】 #140 ビジネスアイディアの不確実性を検証する「プレトタイプ」について

公開日:2021/3/23

パラパラ読みに最適な物理書籍と読み返せる安心感をくれるKindle


Hikaru:はいどうもーFREEAGENDAです。

Yamotty:どうも。はい。

Hikaru:ちょっと今回は今更と言われる可能性もあるんだが、一昨日読んで面白かった本について話したいなと思います。

Yamotty:良かろう。

Hikaru:まぁ僕普段ビジネス書ってほぼ読まないんですけど。

Yamotty:そうですよね。

Hikaru:うん。読まないすね。読まないいんですけど、ちょっとたまたま一昨日時間があって、本屋に行ったんで、前からいいなって言われていた本を立ち読みしたんですよ。これが結構面白くて、立ち読みというか座り読みですかね。あの座って読むタイプのスタイルで。

Yamotty:中目かどっかでしょ?(笑)

Hikaru:めっちゃ面白いと思って、うん。一気に読んだんすよ。もうその座り読みで。でも、僕よく考えたらこれ、Kindleで買ってたんですよね。持ってたもんなんだけど本屋に立ち読みしたっていう、

Yamotty:なんかその体験すごいね。

Hikaru:本っていいなって思いました。

Yamotty:その本屋に伝えると喜びそうだ。確か事業の種になりそうだね。

Hikaru:いや、しかも、すごいこの体験が良かったなって思ったのは、バーッて細かく読まなくても最終的にはKindle持ってるから、とりあえず、要点だけかいつまんで、もう1回読みたかったらKindle参照すればいいやっていうふうに思って。パラパラっと読んだんだよね。パラパラめくって要点つかむには、やっぱKindleよりも書籍のインターフェイスが優れている。でも後からいつでも見返せるっていう安心感はやっぱりKindleの方が高いので、なんか両方あるっていうことがすごいいいなって思ってたんですよ。

Yamotty:これ確かに祭り。

Hikaru:まつり〜w?

Yamotty:確かに祭りだワッショイワッショイ〜

Hikaru:よっしゃ〜!メンバー集めろ〜

Yamotty:あっ俺だけ。実行委員長ワシ。

Hikaru:はい。でこの本がね、一時期スタートアップ業界でも話題になってたらしいんだけど、

Yamotty:けんすうさんが、言ってましたね。


Hikaru:あっそうかもしれん。NOFLOP。失敗できない人の失敗しない技術。

「金払ってない人間の言うこととか、ホント意味がない」


これ読んだことある人も、読んでない人もいると思うんだけど。うんちょっとあえてこれを僕とYamottyの切り口で話すと面白いかなと思ってますんですけど、これ読んだ?

Yamotty:んーとね、買ってある。買ってあってなんかちょっとあんまビビってこなかったから、すぐ読むのやめた気がする。

Hikaru:うん、うん。内容的にはすごいなんかシンプルで、前提としてほとんどのサービスとか事業って失敗しますよねみたいよね。そういった事業って、でも頑張って市場調査とか、グループインタビューとかやって、一応情報を作る前にいっぱい集めて検証したのに、なぜ?みたいな話をなんですよね。結論ざっくり言うと、いやその金払ってない人間の言うこととかは意味ないよみたいな話ですよね。

Yamotty:めっちゃそう

Hikaru:この商品こういう商品があったらいいと思いますかみたいな質問して、「めっちゃいいと思いますん。で購買するつもりありますか」の質問に対して75%がはいって答えましたみたいな情報糞だ、みたいな。

Yamotty:いや、マジでしょ。はい。それさえいろんな人の耳元で言って回ってくれる、

Hikaru:僕もめっちゃ最近そう思うんですよ。

(※ここ数秒の2人のじゃれ合いは文字に起こせず断念。ぜひ音声で。)

プロトタイプがあるように振る舞うプレトタイプ

Hikaru:だから失敗しますと、うん。なんですぐラフでもいいから、うん。プレトタイプっていうのを作ってプロトタイプじゃなくて、まず売れるかやってみることも大事だねって話なんですよ。これ納得感あるじゃないですか。僕もめっちゃあるしこれ読んだ瞬間にYamottyと話してみたい、って思ったんだよね。なんかそのプレトタイプっていうのは、プロトタイプと何が違うかって話なんですけど。このプレトタイプのプレっていうのは、日本語だとちょっとややこしいんだけど、「Pretend」(ふるまう。ふりをする)と「プロトタイプ」のまぜこぜの造語。

Yamotty:なるほどね。

Hikaru:プロトタイプっていうのはすごいいろんな検証がそこに入ってると。もちろんそれが売れるかどうかという検証もあるんだけど、そもそも作るのにどれぐらいコストがかかるかとか、大量生産する工程で何がネックになるかとかっていうのを確かめるってのプロトタイプに含まれているから、プロトタイプっていうけど、実際は作るときに本当に100万とか1000万とかかかるレベルのプロトタイプの工程も全然世の中にはあるし、そのプロトタイプって呼ばれることもできるのかなると。プレトタイプはそのプロトタイプがあるように振舞うことなんで、発注して本当にも数千円とか数万円とか、作って試せるものじゃないと、プレトタイプじゃないと、そこは区別した方が良いと。

Yamotty:間違いない

Hikaru:って話で、その後にこのプレトタイプとしてはどういうやり方みたいのをして、その初期検証したら面白いかっていう話を、実例を交えて話してくれるんすよ。これめっちゃ面白そうじゃないですか?

Yamotty:なるほどね。いやすごいタベリーのの話みたいじゃないですか。

POS通らない商品をわざわざ店頭にまで並べて知りたい事実

Hikaru:そうそうそうそう!!マジそうなんですよ。うん。今Yamottyに送ったリンクに、そのプレトタイプの八つの型がね、書いてあるんだけど。
「メカニカル・ターク型」・「ピノキオ型」・「ニセの玄関型」とか書いてあるんだけどからだけど。例えばすごいわかりやすいやつでいうと、メカニカル・ターク型、(メカニカル・タークっていうかAmazonがやってるギグ・ワークスのサービスでもあるけど)、メカニカル・タークって昔のオランダかなんかの機械人形みたいなやつで、まるで人間がいるかのように振舞う人形みたいなんだけど実は実際に人が入ってたみたいな寓話の話。

Yamotty:なるほどね。そういう何か自動で動いてるやつの後に人間が動かしてるよく見る絵みたいな話ね。

Hikaru:はいはいはい。これマジすげえみたいなまるで人間が動かしてるみたいだな!みたいな感じだけど、実際人が動かしてる、みたいな。

Yamotty:この献立はAIが推薦してますって言いながら僕が考えてるみたいな。

Hikaru:そうそうそうそう。なんか実際に何か実際にはこの人が書いているメカニカル・ターク型は、例えば「コインランドリーで洗うやつの隣に何かこの後服を全部ぶち込んだら畳んで戻ってくるっていうふうな、自動アッセンブリー機械があったら売れるか」みたいな。なんか技術的には作れることはわかってたけど、実際結構作るのにはお金かかると。なんでランドリーに行って隣にハリボテみたいなやつを作って、「服を投入してください。一回2ドル」みたいな感じで機械を置く、と。そこに服を打ち込むと、中で「ガシャンガシャン」って機械音を流しながらが人がめちゃ畳んでるっていう。

Yamotty:後ろで畳のプロのおばちゃんがその服を畳んでるみたいなね。

Hikaru:これで実際売れるかどうか、やってみるみたいなね。

Yamotty:めっちゃいい

Hikaru:あと何か実際にホーム用品で、手袋かなんかみたいなやつでいいアイディアが浮かんだんだ人がいたんだって。でも売れるかどうか不安だったから、海外のメルカリみたいなところで、IKEAの店員の服装と帽子みたいなやつを仕入れて、IKEAの店員になりすまして、その棚を整理するフリして、その手袋をいくつか棚に並べるみたいな。値札貼っといて。その後店員のふりして、遠くからそっと見守って、買うかどうか見てた、みたいな。「おっあの人カゴいれたぞ!」みたいな、普通に買う人何人いるか見てる、みたいな。

Yamotty:POS通んねぇぞとかちょっと心配になったけど。笑

Hikaru:そう!実際のレジの店員も混乱して「これなんですかw?こんな商品ないけど、まぁあげます」みたいな感じで、ただでレジ通して、その後にその人を捕まえて、「なんであの手袋買ったんですか?」って聴くっていう。

ありふれた話も体系的にまとめられてるから価値がある

Yamotty:なるほどめっちゃ良いな

Hikaru:こんな事例が沢山のってるんですよね

Yamotty:いやでもその金払っていない人の意見は糞みたいなのめっちゃそう。すごいなんか今Hikaruさんづてで聞いたから、この本は面白いのではないかと勘違いし始めている。

Hikaru:Yamottyが読んだら結構普通っていうかそうだよねって感じだと思うんだよね。僕も死ぬほど新鮮!というよりはそりゃそうだなっていう感じがあるけど、やっぱそこまでそのちゃんと事例みたいな交えて体系的にまとめてくれてるってことには、なんかすごい価値があるなと思ってて。でもこういう話ってスタートアップ界隈ではありふれてて、起業の科学っていう本とかあるけど、あれとかにも「Airbnbも最初はなんかとりあえずエアーベッドでやってみた」とか、

プロトタイプとプレトタイプは分けて検証が必要

Yamotty:企業の科学って田所さんだっけ?田所さんってDD2000ニキの人だっけ?名前のつかみ付け方超面白いなと思うんです。

Hikaru:そうそう。んで、元々Pick&Goとかが最終全部創業者が自分たちで運んだみたいな話はよくあって、すごいよくまとまっているし、IKEAの話とか、めっちゃおもろいなと思って。これ全部実話なんだよね。

Yamotty:プロトタイプとプレトタイプって分けて検証するっていう概念は僕スタートアップの中にあんま広まってないと思うんだよね。
タベリーのときはプロトタイプはSlackで作ってるんですよ。うん。あのSlackとスプレッドシートとGASで作ったプロトタイプなんすけど、いわゆるプレトタイプはココナラなんですよ。ここは全然別で繋がってないんですけど、別々な検証してたんですよね。どういうものを作ればいいのかっていうのと、何だったら売れるのかみたいな。

意味のある検証の行き着く先

Hikaru:結構今の、ココナラで売るみたいな話は、IKEAで売ったみたいな話しと似てて、確かにインターネットだと簡単だし。マーケットプレイスとかの免許を取れば簡単にできるんで。

Yamotty:確かにメルカリで売るとかもね、今だとできるんだと思うし。

Hikaru:だからそれは結構面白いし、Yamottyとか結構創業期こういうの特に誰から言われたわけでもなく、地でやってるんだみたいな。

Yamotty:好きっすね。

Hikaru:僕も好きっすね、こういうの。

Yamotty:意味のある検証しようと思ってそういうところに行き着くんじゃないかな。

プレトタイプは発想力や勇気が必要

Hikaru:そうだね。やっぱユーザーインタビューとか結構するけど、そんな本気で答える義務ないじゃん。「今からガチで想像してください」って「こういう商品があるとするじゃん。そんであなたが今1500円払うとしているとするじゃん」みたいな。「どう思う?」とか聞かれても「まー買うよって言ってれば喜ぶでしょ」とか思うよね。

Yamotty:そうだね、いやインタビューって本当に買った後の人にしか意味ないからな。

Hikaru:それは本当にそうだなと思いますね。

Yamotty:はい、いい本ですね。

Hikaru:うんいい本ですよ。

Yamotty:「プレトタイプ」ってあえて何か名前付けてラベリングするのもいいなって思いました。

Hikaru:本当にそうだね。うん。

Yamotty:名前重要説。

Hikaru:別にこれってプロトタイプの一部とか初期プロトタイプとかって言うこともできたと思うんだけど、そもそも結構違うものである、ということをちゃんと言ってるのはすごいいいなと思って。たしかにプロトタイプってでかい概念だなと思って。プロトタイプを作ってまず見せた方がいいよとかっていうと、とりあえずもうなんかね、Reactとかで実装しだす人とかいると思うから。

Yamotty:はいはいはい。やりがちだな。。

Hikaru:でもそれってなんかアプリマーケット通すのコストとかもいろいろかかるよねとか、それと比べてめちゃくちゃ簡単にもう今日考えて明日できるみたいなもの。どう振る舞うかっていうとこがすごいやっぱクリエイティビティ高いなと思って。

Yamotty:間違いないね。

Hikaru:プレトタイプって作業コストっていうよりは発想力だったりとか、そういう勇気みたいなものがすごい問われる。だからプロトタイプと全然違うんですよね。プロトタイプを作る工程自体もそこそこコストかかるから。

Yamotty:そうですね。何かビジネスアイディアの不確実性はプレトタイプじゃないと検証できなくて、だからWhyなんですよね。なんだけど、プロトタイプは「How」とか「What」なんですよね。解決策と提示するか、どうやって作るかみたいな、なんでレイヤーとしては順番逆なんですよね。プレトタイプっていうものの方が僕的には上だなと思ってて。

Hikaru:上っていうか先だなって感じですね。

Yamotty:何か刺さるものがないと市場がないで終わるんで。。

Hikaru:いや本当にこれは面白いなって思いました。
Yamotty:それで、なんか最近あんまり世の中に出せなかったんですけど、うちの妻の新規事業の話っていうのが1年前にありましてですね、、

実は気になっていた人も多い!?Yamotty奥さんの新規事業の続話

Hikaru:懐かしい!w

Yamotty:実は今事業になってるんですよ。

Hikaru:ええ!

Yamotty:彼女の検証の壁打ちとかも結構やってましたけど、契約が取れて、事業になっちゃってるんですよ。

Hikaru:凄え。

Yamotty:「どうやって作ったらいいの」みたいな(質問もあって)、「プロトタイプはとりあえずエアテーブル使うとだいたい何でもできるよ」みたいな。僕もまぁちょっと触って教えたりしてます。

Hikaru:おもろいっすね。

Yamotty:なんか。Autifyのちかざわさんがよく言う、「もう先に売ってこい!」みたいなのもそれに近しいと思うんですよね。実装する前に売ってこいみたいな。

未来に対してお金を払う

Hikaru:なんかでもそれ結構世の中的に、特にSaaSとか増えてくるのかな。昨日なんか、SmartHRの宮田さんかな?はんか最近SmartHRが契約してもらうときにアップセールしてもらうときによく聞くのは、「何か今の性能だと欲しいものがないけど、もう改善スピードが半端ないことがわかったから、いつかできるっていう期待感があるから、契約するわ」みたいな未来に対してお金を払ってくれてるみたいな感じがあるみたいな話をしてて、それってやっぱすごいなと思ってて。

Yamotty:すごいね。

Hikaru:あるものというそのポテンシャルというかその延長線所にを見据えてそこに対して先にお金を払ってくれって、とてつもない何かそのプロダクトというよりは会社を買ってくれてるみたいな感じがめっちゃすごいって。

Yamotty:それはかっこいいな。なんか今あるものをはめに行くとかって、SIerさんの仕事というか、仕様書を定義して受注してその通りのものを作るみたいな感じだけど、将来どうなるべきかっていうものは誰も対応というか、見えてないんで、それに対応できるってなんかすごい付加価値が高いんでしょうね。

Hikaru:なるほどなあ、うん。でもやっぱ先見性というか、ちゃんと事業も考えてないとそこにお金払うってやっぱならないいから、払う側の先見性みたいのもやっぱり必要になってきますよね。

Yamotty:そうなんですよ。なんなら、ちゃんと金取ってくれるかみたいなとこに払いますよね。「君たちはこのビジネスが永続的に続くような工夫をしてますか?」っていうのを僕は問いたくなるから、なんかちゃんとしたプレアイシングモデルになってるとかそういうところの方が信頼度が増してお金払いたくなるんですよ。高い低いじゃなくて。ここは長く続いてほしいし、続くってことことは良くなるから、我々の問題解決するなってイメージが湧くみたい。

採用活動も抽象度高くみることが必要

Hikaru:なんか採用とかもそうだなと。確かに今、何ができるかってことも大事なんだけど、こっちが求めていることは今できなくても、明らかにこいつ、すぐにできるようになるなって必然性が見えてれば、何かそこ自体はあんまり問題ないというか。だから今持っているその既存のハードスキルよりは、何かその、それをラーニングするための、その頭の良さとか、やる気があるかみたいな方が、なんか1・2年スパンで見ると全然大事だなとか思って。なんか採用活動やってたとき、途中からそれめちゃくちゃ思ったんです。だからSQL必須とかっていう縛りってマジ意味ないなって。あんなん誰でも出来るし、みたいな。

Yamotty:とはいえ、スキルを学習することができたのかっていう過去は見る必要があると思うんですよね。そのソフトエンジニアとしてやっていきますって言ってるのに、そのコードが書けませんありえないと思って、それはそうだそれはチェックすると思うんですけどそういうのも含めて、何かその人の価値感とかがフィットするかみたいなところがチェックポイントになってきますよね。

Hikaru:本当にそうっすね。それからやっぱ高い抽象度のレイヤーで人を見なきゃいけないな、っていうね。

Yamotty:だね。では、NOFROP買ってね〜!



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