「好きを生業にして生きる」みえだ舞子さんに学ぶ、未経験から複業フリーランスになる方法(前編)
現役フリーランス女性に、どのような経緯でフリーランスになったのかを語ってもらう新マガジン「ファーストステップ」。記念すべき第1回目となる今回は、複業フリーランスみえだ舞子さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
カメラマン・キャリアコーチ・ライターと様々な顔を持つ舞子さん。「好きなことを生業にして生きていく」をモットーに、未経験から複業フリーランスとして自分の道を歩み始めた方法を語っていただきました。
なお、当初は1回で全てお届けする予定でしたが、舞子さんがたくさん有益情報をお話ししてくださったため、前編・後編に分けてお届けいたします。
好きなことを生業にして生きていきたい。
ーまずは、簡単に自己紹介をお願いします。
複業フリーランスのみえだ舞子です。現在はカメラマン・キャリアコーチ・ライターを軸に活動しています。
また、フリーランス向けの養成講座「フリーランスカレッジ」を不定期で主催しています。
ーフリーランスになる前は、どのようなお仕事をされていたのですか?
大学時代から演劇プロデューサーとして活動していました。主に小劇場演劇やミュージカルの制作です。大学卒業後は、演劇関係の会社に営業職として入社、フリーの演劇プロデューサーの仕事も続けていたのでダブルワーカーでした。
その後、人材紹介会社のキャリアアドバイザーに転職し、20〜30代の転職支援を担当していました。さらに、2020年10月に2度目の転職、エンタメ系の会社にディレクターとして入社しました。
2021年1月より「SHElikes MULTI CREATOR COURS」専属のキャリアコーチとして副業を始め、 同年春からカメラマンとしても副業を始めました。9月には所属していた会社を退職。2021年10月からフリーランスとして活動しています。
ー長い期間、演劇関係の仕事をされていたんですね。ずっと続けていた演劇関係の仕事を辞めたのは、どのような理由があったのでしょうか?
好きなことでちゃんとお金を稼いで、仕事にしていくことが私の中の正義っていう感じなんですけど、好きを生業にしていくためには今のままじゃダメだと思ったんです。
自分たちの劇団で芝居を作って、スタッフさんたちにお金の支払いはできるけど、私たち劇団員に入ってくるお金はほぼない。これって趣味じゃんっていう。
ここにいても私の好きな人たちは救えないし、好きな業界は変わらないと思って、じゃあ他の業界ってどうやって稼いでるの?どう回してるの?ということを知りたかったんですよね。だから、いろんな会社さんとやり取りができる仕事がしたいと思って転職しました。
ーそんな葛藤があったんですね。それ以外にも、仕事に対する不安や不満などはありましたか?
会社員時代は不満しかなかったです(笑)
何がっていうわけじゃないけど、ずっと満たされずにいたという感覚。
実家が農家で、身近に会社員として働いている人はほぼいませんでした。 それもあって、いつか独立するのが当たり前だと感じていたのかもしれません。
私はフリーランスに憧れてなったというより、会社員として幸せになる方法がわからなかったからフリーランスになったタイプです。
とにかく行動するしかない。
ー会社員としての自分に不満を抱えていた舞子さん。打開するために、どのようなことをしたのでしょうか?
とにかく行動。 今の環境から自由になるためには、行動するしかないという思考でしたね。
まずはカメラマンとしてのサービスを確立するために、開始初期は撮影実績を作ることに徹していました。 SNSでプロフィール撮影のモニターさんを募集したり、知り合いの役者に撮影させてもらえないかと連絡したり、とにかく自分から動きました。
あと、自分が利用しているサービスやお店に撮影させてもらえないか交渉もしました。近所の居酒屋、カフェ、ケーキ屋さんにモニターとして撮影させてもらえないか交渉し、実績を作ることに成功。
さらに、知り合いのブライダルヘアメイクさんとコラボして、メイクアップ付きプロフィール撮影をリリースしました。撮影をしていて「メイクやヘアスタイルが勿体無いな」と感じることがあり、それがきっかけで生まれたサービスです。
ー本当に「とにかく行動」ですね•••!カメラやライターとしてのスキルはどのように身に付けたのですか?
演劇関連の仕事で舞台撮影をやっていましたが、当時は思うがままやっていたので、副業を始めるタイミングでちゃんとしたカメラを買いました。スキルは本で勉強し、散歩中に試し撮りをしたり、プロフィール撮影を通じてどんどんスキルアップしていった感じですね。
ライターのスキルも仕事を受けながら身に付けていきました。当時、Twitterでカメラスキルがあるライターを募集している企業があったので、すぐにDMを送りました。日頃から「スキルの掛け合わせが大事」だと思っていたので、仕事を受けてからライティングの勉強を始めましたね(笑)
ー仕事を受けながら勉強も並行していたんですね。独立に向けて、他にも何かされていましたか?
フリーランスとして活動されている方に話を聞きまくるようにしていました!当時「clubhouse」が流行っていたので、『起業家、フリーランス、個人事業主』などのキーワードが入っているお部屋を回って、速攻手をあげてスピーカーに上げてもらい相談していました。
ポイントはいかに目立って覚えてもらえるか。そのお部屋が定期開催していたら予定をGoogleカレンダーに入れて一番最初の入室を狙う。そして、「どなたか質問ありますか?」と投げかけられたら一番に手をあげる。質問って最初みんな手をあげにくいけど、主催者は「質問なかったらどうしようかな」と少し不安に思っているんですよね。そこを狙っていました(笑)
そんな風に覚えてもらった起業家さんたちとは今も「Instagram」で交流があって、本当に良くしていただいています!
ーフリーランスとして人脈を作るのはかなり大事ですよね。独立するタイミングはどのように決めていたのですか?
会社を辞めるために、その頃の給与額面の1.5倍を副業で稼ぐことを目標に設定していました。それを踏まえて、売上目標を何でいくらずつ稼ぐのか内訳を考えていましたね。例えば、週3日業務委託で20万円、プロフィール撮影で10万円、ライター案件で5万円など。
その結果、各サービスの売上目標を達成するために何をやればいいのか考え、行動するようになりました。実際にやったことは、業務委託を探すためにWantedlyでカジュアル面談を受けまくる、撮影申し込みを増やすためにSNS投稿を増やす、認知を広げるために営業セミナーを毎月開催するなどですね!
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おわりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
舞子さんは自分の時間を削ってかなり行動されていましたが、まずは自分のできる範囲で一歩踏み出してみるのがおすすめです。
最初は実績作りが大切なので、コンペに応募したり業務委託の仕事を調べたり、よく行くお店に「デザイン関連で困っていることはないですか?」とお声がけしてみたり•••。舞子さんが実際にやっていたことも参考に、ぜひ考えてみてくださいね!
気になる後編は【7/17(日)】に配信予定です。
舞子さんが感じるフリーランスになってからの変化や、今後の展望を知れる貴重な機会となっていますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
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