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ドイツビール探訪・ヴァイエンシュテファン醸造所〜Weihenstaphan~

こんにちは。Sugaです。

以前にこのような記事を書きました。

僕の半生はドイツビールと共にありといっても過言ではないほど、濃密な時間を過ごしました。

・仕事でドイツへいき、醸造所を訪問         

・日本へビールを輸入。     

・飲食店へ営業、オクトーバーフェストでイベント出店

こんなローテーションを繰り返した20代でした。そんな経験を積んだからこそ、僕はビールについて詳しくなることができたと言っても過言ではありません。

そんな僕だからこそ、ビールのガイドブックを作ろうと思いました。何年も貯めた手書きのテイスティングノートを少しずつ開放していきます。

ということで、noteでビールのガイドブックを作ることにしました。

実際に足を運んだ経験や、その醸造所の歴史を説明して、そのビールができるまでのストーリーを共有できればいいなと思いました。

ウイスキーやワインってそんな歴史や文化も紹介するのですが、ビールってあんまりないんですよね。なので、僕がやってみようと思います。

2日に1回くらいのペースでビール情報を増やしていきます。

メインはとりあえずドイツビールが多くなると思います。徐々にイギリスや、チェコ、アジア、アメリカなど、幅広くご紹介できればと思います。

記事は単品で100円の予定です。今後有料マガジンで月額100円で読み放題にする予定です。毎日更新でどんどん増やしていきます!好きなビールだけの記事を買ってみたり、宅飲みやおすすめのお店を知りたい、ビールイベントの楽しみ方を知りたい方用の雑誌と思って頂ければと思います。

今回記念すべき第一弾はドイツ国内でも大人気のヴァイエンシュテファン(Weihenstephan)についてご紹介します。以前、打ち合わせも兼ねて訪れたこともあり、その写真を元に解説していきます。

Weihenstephan/ヴァイエンシュテファン

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・原産国:ドイツ

・醸造元:ヴァイエンシュテファン醸造所

https://www.weihenstephaner.de/

・購入できるショップ;日本ビール公式オンラインショップ

特徴

日本のオクトーバーフェストでも飲むことができる人気のドイツビールの1つです。

設立は1040年。世界最古の醸造所とされ、フライジング(Freising)とうミュンヘン北部にある街に位置してます。

ミュンヘン工科大学と技術提携をしており、世界有数の官営醸造所として発展してきました。いわゆる醸造所で働いている人たちは『公務員』なんです。ドイツだけでなく、世界中へ輸出しており、幅広い国々の人たちに愛されているビールの一つです。

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歴史を辿るとかなり古く、西暦725年に修道院として建設され、1040年から本格的に醸造施設として稼働するようになりました。

修道士にとってビールは断食中の大切なミネラルや鉄分を補給する大切な栄養ドリンクでした。断食中でもビールを飲めたのがドイツ人らしいですね。そのため、ドイツでは修道院がビール醸造をはじめたというルーツがとても多いのです。

ヴェイエンシュテファン醸造所は、現在、ミュンヘン工科大学の敷地内にあります。

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ここは醸造学を学ぶ人たちの建物になります。世界から有数の研究者が集まり、日々酵母を研究しています。ヴァイエンシュテファンのビールは、ここで研究し、開発された酵母を使用しているため、高い品質を保つことが可能です。

日本の大手メーカーの研究者も学びにくるほど、ここは世界でもトップクラスの醸造学のスペシャリストが揃う場なのです。

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真ん中の施設が醸造施設になります。右が学生食堂兼レストランです。醸造施設も訪問したのが、ちょうど2月なのでちょうど、仕込みや出荷も一段落しているとこでした。


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醸造施設内には、専用の見学ルームがあり、もちろんビールのテイスティングも可能です。ビアマイスター自らサーヴィング、醸造見学の案内などをしてくれます。世界各国からファンが集まるので予約必須です。

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商品によりラベルが異なっており、通常商品で12種類、期間限定は4種類あり、合計16種類のビールがあります。

ビールのラインナップ

現在日本で流通しているのは、5種類あります。

ドイツビールの祭典・オクトーバーフェストの再会が見込まれれば、フェストビールやケラービールなどの商品を増えていきます。(コロナ早く治って欲しいですね・・・)

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・へーフェ・ヴァイスビア(Hefe Weissbier)

Alc:5.4%

IBU:14

Style:ヴァイスビール

ドイツ語でへーフェは酵母、ヴァイスは白を意味してます。

つまり『無濾過の白ビール』です。Weihenstephanのスタンダードなビールです。

・ヴィタス(Vitus)

・Alc:7.7%

・IBU:17

・Style: ヴァイツェンボック(Weizen Bock) 

ドイツ語でヴァイツェンは白ビール。

ボックは雄やぎの意味で、一般的にドイツでは『高アルコール』のビールに名づけられることが多いです。

高アルコールの濃色白ビール。ヴァイビアよりも濃厚でクリーミーな泡、重厚感のある味わいが特徴です。

・ドュンケル(Dunkel)

Alc:5.3%

IBU:14

Style:ドュンケル

ドイツ語で暗いというドュンケルは、『白ビールをローストしたビール』となります。白ビールのような甘さが取り除かれた分、すっきりとした苦味とローストの風味を味わうことができます。

・コルビニアン(Korbinian)

Alc:7.4%

IBU:16

Style:ドッペルボック

コルビニアンは昔、ヴァイエンシュテファン修道所にいた宣教師の名前です。ドッペルは2重という意味なので、高アルコールビールのことを挿します。

濃厚なコクとチョコレートのような味わいが特徴です。シチューやハンガーぐなどの濃い食事にも合います。

・ヴァイスビアとヴァイツェンビアの違いとは。

そもそも南ドイツ発祥のビアスタイルであり、同じ白ビールです。

どちらも小麦麦芽の使用比率が50%以上と定義されていますが、

各地域ごとに呼び名が異なる場合が多いです。

どこが違うのでしょうか。

ヴァイスビア・・・オーバーバイエルン(バイエルン州北部の地域)やオーストリアの一部の地域で呼ばれている。海外への輸出が多い醸造所だとこちらの呼び方を使うところが多いです。
ヴァイツェンビア・・・小麦麦芽の使用比率が50%以上のもの。ミュンヘンなどにある歴史や伝統がある醸造所はこちらを名乗っているところが多いです。

最近では、どの国々でも使われる呼び名ですが、ヴァイスビアでも小麦の含有率が50%未満のところチラホラあります。そのため、日本のクラフトビールでもヴァツェンと呼ぶところは、しっかりと伝統的な南ドイツの製法を遵守して醸造していることをアピールしています。

このビアスタイルは苦味の少ない、大麦と小麦のまろやかな甘みを味わえるので、ビールの苦手な方、女性の方にも大人気のビアスタイルです。

まとめ

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今回はヴァイエンシュテファンの紹介でした。

日本でも比較的有名なので、楽天ショップやAmazonでも購入しやすいドイツビールの1つです。

もしこんなビールも紹介して欲しいとのことがあればお気軽にコメントください!

読んで頂きありがとうございます。






僕の活動に共感、応援したいと思ってくれる方はいましたら支援をして頂けたら幸いです。野菜栽培をする際に必要な備品や種代に使用させて頂けたら嬉しいです。