こすり拭きではなく、押さえ拭き

 [ ふりぃ助産院 ]です。 今回は、女性の排尿後のティッシュでの拭き取り方のお話です。

 ポイントは2つあります。
  1.前から後ろに拭く
  2.こすり拭きではなく、押さえ拭き

1つ目の前から後ろ(恥骨方向から肛門方向)に拭くことはみなさま、ご存知のようです。
肛門周囲の人間にとって好ましくない菌を、膣や尿道に移動させないための拭き方です。

2つ目をご存知の方は少ないようです。
かくいう私も、そうでした。
ティッシュで「ごしごし」こすって拭き取るのではなく、ティッシュで押さえて水分を吸い取るつもりの拭き方が好ましいです。
なぜなら、排尿をしたときに拭き取る必要がある場所のほとんどが、粘膜だからです。粘膜はもろいので、強くこすり拭きをしてしまうと、傷がいきやすく、痛みやかゆみを起こす原因になってしまったり、傷がいった粘膜に好ましくない菌が付着して、炎症(かぶれ)をおこしてやすいからです。

同じ理由で、入浴時に、体の他の部位を洗う石けんでごしごし洗うのも、粘膜を痛めやすくする場合があります。
デリケートゾーン専用の石けんを使ったり、汚れていない場合は、さらっと、洗い流す程度でいいことが、ほとんどです。

女性は月経(生理)周期に伴って、おりもの(帯下)の状態も変わったり、月経血の影響、また、体調の影響で、炎症(かぶれ)を起こして、かゆみや痛みが出やすい人は、排尿後の拭き取り方を変えてみるのも、日常を楽にする"コツ"の一つです。

もちろん、おりもの(帯下)の色やにおいなどがいつもと違ったり、かゆみや痛みがいつもより長引いたり、かゆみや痛みで日常生活に不具合が出る場合は、婦人科を受診してくださいね。

[ ふりぃ助産院 ]では、女性の体のちょとっとした不愉快、困ったの相談も受けつけています。

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