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離乳食が始まるまでの赤ちゃんの便秘予防の"コツ"

[ ふりぃ助産院 ]です。

涼しいを通り越して、急に、寒くなってきましたね。
暑さが和らぐと、ご相談で増えてくるのが、
赤ちゃんの便秘
です。

ここから先は、離乳食が始まるまでの赤ちゃんについて書いていますが、
赤ちゃんの月齢にかかわらず、幼児も児童もそれ以降の全ての年代にとって
便秘解消に大切なのは、
きちんと、出すこと
です。

どれくらいの頻度で赤ちゃんの排便があるのが望ましいのでしょうか?
【 小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン 】
http://www.jspghan.org/constipation/ishi.html
第6章疾病・予後 p20表6-1
によると、排便回数は
生後3ヶ月まで:母乳栄養児 2.9回/日 人工乳(ミルク)栄養児 2.0回/日
生後6~12ヶ月:1.8回/日
です。

医療者向けにさらに追記すると、
その回数を裏付ける根拠の一つとして腸管通過時間の平均が、
生後1~ 3 か月: 8.5 時間
生後4~24 か月: 16 時間
です。

そして、赤ちゃんの便秘症として「週に3回未満」、すなわち、数日ごとの排便だと、便秘症として診断される段階ということです。

あたりまえと思われるかもしれませんが、
便は母乳でも、ミルクでも飲めばつくられます。
つくられた便は、腸にとどまる時間が長ければ長いほど、水分が吸収されて、硬くなります。
一定の硬さは必要ですが(下痢の便は軟らかすぎるわけですね)、一定状の硬さになると、便意がおこりにくくなったり、便意がおこっても、排便に必要な力(いきみ)が強く必要になります。

つまり、1回排便が飛んでしまうと、次の排便の難易度が上がってくるわけです。
そのため、私は、
「24時間排便がみられなかったら、綿棒浣腸や、医師の処方された便秘解消薬を使ってでも排便させてくださいね」
と、説明することが多く、綿棒浣腸方法を説明や実施をすることが多くあります。

赤ちゃんは、特に、離乳食が始まっていない赤ちゃんは母乳かミルクしか飲んでいません。
体重増加が適正であれば、それ以後の月齢の赤ちゃんに有効な、「水分を多めにとる」という"コツ"が使えません。
そこで、そんな時に、予防方法として説明するのが、
赤ちゃんの姿勢
についてです。

赤ちゃんを観察していると、排便の徴候が見られると、いわゆる「いきみ」をみせたり、「泣いたり」という反応を見せます。
しかし、そんなとき、ほとんどの赤ちゃんが、反る姿勢をとっています。伸展位ですね。
きっと、不愉快なので、嫌なことなので、とっさに反ってしまったり、日頃から、力を入れるときに反る方向に力を入れやすいからではないかと、推測していますが。。。
ただ、排便は、腸の動くタイミングと、腹圧をかけるタイミングや方向が合わないと、よほど腸の動きの勢いが強かったり、便が軟らかくない限り出ないのです。
残念ながら、反っていると、なかなか、それらが合いにくくなります。

大人が排便するときの姿勢も屈位をとりますね。
なんなら、経膣分娩を経験したママの中には、お産の時に助産師から
「反らないでねぇ。まっすぐおへそを見ていきんでね」
などと声かけを受けた方もおられるのではないでしょうか。
体の中から出すときには、屈位をとる方が、邪魔になりません。

ですから、赤ちゃんが排便のタイミングにあるなと気がついたときは、
今までよりも、少しでも、屈位をとる姿勢のサポートをしてあげるのも、
赤ちゃんの便秘を予防する一つの"コツ"だとお伝えしています。
うつぶせ(腹臥位)をとるのも有効なときがあります。ただし、この時は、柔らかい顔が埋もれるような物の上でさせたりはせず、絶対に赤ちゃんから眼をはなさないでくださいね。SIDS予防です。

とはいっても、赤ちゃんの屈位ってどんな姿勢?赤ちゃんを屈位にとるって難しい。。。って思うこともあると思います。
そんなときは、ぜひ、ご相談くださいね。
*対面でご相談にのれるのが、ベストですが、助産院までご来院が難しい場合は、オンライン相談も考慮します。ご希望の場合は、一度、お問い合わせくださいませ。

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