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オリジナル定石課題を週一回解く。【一級建築士製図試験対策】

毎週水~金曜日にオリジナル課題or試験本番で使える実践的な知識を配信します。 定石課題は15分以内で解けるテーマを持ったドリル形式の問題となります。正解が一つだけではないことから…
試験本番では試行錯誤している時間はありせん。いつも同じ手順でとけるエスキスの方法を確立する必要があ…
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#一級建築士製図試験

平面図の構造を理解する為の設計演習(令和04)

問題 R04の過去問(標準解答例)をちびコマで作図した上で廊下、コア、エントランスホールに色付けせよ。 今回の課題をみて拍子抜けしたかもしれないですが、課題の意図は下記の原則に基づいて過去の標準解答例もできているということを確認してもらう為です。 しつこいようですが、下記原則になります。 原則 ・2階以上の階は廊下の通し方で骨格が決まる。  →先に廊下を通してしまう。 ・1階はエントランスホールからの放射状の骨格となる。  →課題文からのヒントを元にゾーニングをする。

骨格の設計(リニア型)

今回の課題は、大空間、屋上庭園(広場)、コア、吹抜けの配置等、設計する要素が盛りだくさんです。難易度も少し上がり実践的な課題内容となります。 課題条件が複雑になっても、基本通り先に廊下を通すことです。(1階以外の階) 30分以内に1/400のエスキスを完成してください。時間が無い方は倍コマでのエスキスでもかまいません。 今回の課題は難易度が少し高いので動画視聴後にお願いします。 https://youtu.be/Mi8vjjDVbv4

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コの字型の骨格を設計する。

今回の課題も、廊下を通す原則を応用した実践的な課題となります。 平面の骨格を理解することでプランの破綻することがなくなります。 骨格とは廊下をどの位置に通すかに同義となります。 H、I、L、コの字型の等の廊下の通し方があるのですが、前回までの課題で学習した内容が基本です。細かい分類は覚える必要はありません。 今回の課題を解き終えた際に骨格を意識できれば自分の中のプランの引き出しが増えていることが重要です。 先にヒントを言ってしまう今回の課題はコの字型の骨格となります。 下記の

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骨格を設計する【実践編】!

今回は廊下を通す原則の実践課題となります。 プランが破綻する原因である、中央吹き抜け配置が裏テーマの問題です。以前にも書きましたが、吹き抜けは扉のない居室という考え方ができます。つまり廊下を通した上で無窓ゾーンに吹き抜けを配置するという手順を踏めば吹抜けは他の要求室と同じように配置することが可能です。また課題文の要求室に吹き抜けが要求された時点で、空間の構成のイメージをもっておくこともプランが破綻せずにスピードをもってまとめるコツです。今回の課題でいうと吹抜けの4方に廊下の周

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原則の確認プランの骨格を作る②(廊下を通せ)

まずは前回の復習です。 Q.下記のようにグリッド及び外形が決まったプランに 約75平米の居室Aを8室、   約50平米の居室Bを4室  配置せよ。 居室を配置する前に先に廊下を通してしまうことがポイントでしたね。 廊下の通すと有窓と無窓の分割ができます。 廊下を通した上で、有窓の部分に間仕切り壁を立てるように区切っていけば完成ですね。 廊下を通すことによって無窓ゾーンと有窓ゾーンに分割して有窓ゾーンに居室を配置していくということです。 その上で大きな居室は角部に

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原則の確認プランの骨格を作る。(廊下を通せ)

何度も出てきたテーマですが、重要なので次の大きなテーマに移る前に原則の再確認をしたいと思います。 Q上記を無窓、有窓に分けた上で、廊下を通せ。 簡単ですね。外部に面している居室を最大化したいので、上記のような廊下の通し方をすると有窓と無窓の分割ができます。 これは一番重要な廊下を通せという、原則です。 上記の廊下(黄色の部分)に着目してください。この黄色い部分が骨格で、プランを素早く、同じ手順で設計するには骨格の設計を設計する事が最優先となります。 それでは次の問題です

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強引に納めろ! 管理者ゾーンの攻略

今回は管理者ゾーンを設計する課題となります。 どの課題条件が出題されても管理者ゾーンは必須となります。 管理者ゾーンは「内部空間の余った部分」に配置される為、アメーバのように外形が変化します。 そのため多少無理があっても居室を納められる強引さが必要です。 外形がどのような形状になろうとも、今まで練習した課題の原則をあてはめれば納まります。 つまり、 ・廊下を先に通してしまう。 ・倍コマ段階で居室面積に当たりをつけておく 上記の原則を理解してない方は、以前の記事を復習した上で

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吹抜け配置の優先順位(吹抜け60㎡)

今回の定石ドリル課題は、1グリッドに納まらない、60㎡の吹き抜けをプランニングです。本番課題の自由度が高くなっても部屋の最適な位置に配置するパズルを解く能力は必要です。 まず、前回課題のおさらいです。 吹き抜けは ・吹き抜けは階をまたいだ居室と考える。(人が利用できない居室) ・吹き抜けを配置する前に上下階で廊下を先に通してしまう。  →上下階の位置を揃えて廊下を通しておけば、吹抜け位置でプランニングが破綻することはなくなる。 ・吹き抜け配置に優先順位をつけておく。 とい

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"吹き抜け配置のマスターガイド:効果的な設計と優先順位の決め方"

今回は苦手な人が多い吹抜け配置の優先順位を解説します。 吹き抜けを上手く配置する際のポイントは下記2つです。 ・吹き抜けは階をまたいだ居室と考える。(人が利用できない居室) ・吹き抜けを配置する前に上下階で廊下を通してしまえば、吹抜けを居室のようにプランニングできる また、吹抜けの配置の優先順位をつけておく事で吹き抜けの配置で迷わなくなります。 本番で焦らないで作図ができるようになります。まずは15分程で解けると思うのでまず下記の問題を必ず自分の手を動かして解いて見てくださ

1グリッド以内(30㎡)の居室を効果的に設計する

令和6年の新たな挑戦が始めましょう。 令和6年の課題は基準階型と見込んでいます。 基準階型の課題の場合、要求室が多くなるために作図量が多くなるのと同時に1グリッド内に収まらない小さな居室の処理が多くなってきます。 広い空間の設計は慣れている人が比較的多いと思いますが、小さい居室は工夫と練習が必要です。 今回の問題は過去問からの改題(共同住宅の低層部)となります。面積の指定が個々の部屋ではなくまとまって要求されている点も自由度の高い課題の特長となります。 2グリッド、3グ

R06資格学校はこれを選べ!一級建築士製図試験

R05年の振り返り まず、R05年の資格試験において、どの学校の課題が実際の試験に最も近かったかを振り返ります。今年はN学校の課題が最も本番の試験に近い内容だったと言えます。この点は、R05年に私が行った大胆予測の記事にかきました。実際課題との類似性は合格率にかなり影響を及ぼすと分析しているので、学校選びは慎重に行う必要があります。 実際の試験とのギャップ 一方で、実際の試験が厳しかったと感じた方々は主にSやTの生徒が多かったようにかんじました。(あくまで肌感)。これは

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大胆予想、R05図書館課題(第2弾)

今年R05の本番の条件の大胆予想後半です。 この記事は各学校の課題を分析の上作成しました。結論からいうと今年の予想は難しかったです。近年の傾向を踏まえて筆者の勘も交えて予想したものですが、図書館という少し時代遅れの要求課題及びあらゆる条件が出題可能という可能性から条件を絞ることが困難になってしまい、記事更新遅くなってしまったことをお詫びします。 使い方は自己責任でお願いします。

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製図定石ドリルの使い方

製図ドリルは過去出題された一級建築士試験の定石を網羅しています。 考えるのでなく、蓄積されている定石から選べ!というコンセプトを基に問題作成しています。自分の中に定石が増えて行く事により、自由度の高い課題やパズル的な問題等自分が実現させたいプランに近づける事ができます。つまり、選べる選択肢が増えその結果試験官にツッコまれないプランができるということです。 なぜ定石の蓄積が重要かというと、大多数の受験生に試験場で色々なプランを試行錯誤する時間はないからです。 コアの配置、

何故あなたのエスキスは失敗するのか?

エスキスの要点は図面を成立させる要素を言語化して抽出し判断すべき要素に優先順位をつけておくことだ。本番ではあれもこれもという全ての要素を頭にいれてもその手法を本番で使える余裕はなくシンプルなルールで解けるように頭が整理されてなければ合格はおぼつかないだろう。 エスキスが得意な人は何か特別な才能を宿しているのではなく実は無意識に図面を成立させるシンプルな手順が頭の中で整理されているだけだ。 エスキスは図面を成立させる各要素で不利になる条件を選択すると一挙に難易度が上がる。 つ

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