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「え? ダンナさんのごはん?」(52歳の田舎のおばさん留学記4)

(写真は、最近夫が作ったご飯)

52歳で単身留学することは、迷いはあった。ありまくった。それについては別日に書くが、外から結構言われことがあって、それが、
「ダンナさん、行っていいって? 大丈夫なの? ごはんとか・・・」
だった。
「え? ごはん?」
私はこの質問をされると、にこやかに答えてはいたが、
”私の夫を馬鹿にしないでくれる?”
という感情が、心の底で湧いていた。

世の中の「ご飯を作れない夫さん」を否定はしないが、
「あなたが留学しちゃうと、ダンナさんはご飯を食べられないから、留学しない方がいいんじゃない?」
みたいなのは、なんだか、うちの夫を馬鹿にされているような気がしたのだ。
留学する時は、すでに子どもは巣立ち、義両親は他界していたので、「ごはん」は自分の分だけ作れば良い状況だった。その「ごはん?」

うまく説明できないのだけど、
留学は、生き方の問題だ。少なくとも私はそう思っていた。
そして、ご飯作りは、生活の基本スキルの問題だ。
ダンナさんに生活の基本スキルがないから、あなたは生き方を追求すべきではない、ってことなのかしら。
いや、うちの夫、そんな、「食べる」なんて、超基本的なことのスキルは普通に持っていますから!
夫に「あなたは、そういう生き方でいいのか?」と問われたら、
その土俵に立って、話をすることはできると思う。
でも、「ご飯食べらんない」とか、そもそも話の次元が違う気がする。

聞く方も、それほど深い意味はなく聞いているのだろうし、単に「夫は気持ちよく送り出してくれているのか?」と聞くのを、言葉を変えて聞いていたのかもしれない。
「あー、うちのだんな、私より料理うまいし、単身赴任もしていたから、普通に生活の中に料理組み込めるから、その辺りは、全然ダイジョブ〜」
と、答えてはいたが、
この質問をされると、かなりモヤモヤした。

主婦、とか、女、とか、なんかその辺りの、いわゆるジェンダー?問題みたいなのが、絡んでいるからかもしれない。

教訓9;主婦は「ご飯を作る」任務を放棄(一時中断)してはいけないと思われる



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