新規就農直後は中古の機械を使いましょう。中古の機械の選び方

新規就農を始めたばかりの1年目は、収入が安定せず、初めから思うように儲からないことが多いものです。特に、金銭的な余裕がない中で失敗すると、その影響は大きく、翌年以降の経営にも響いてしまいます。こうしたリスクに備えるためには、新品の農業機械を最初から買うのではなく、中古の機械を検討することが重要です。以下に、中古機械を選ぶ際のポイントや注意点を紹介します。

1年目は中古機械の活用を検討する

就農直後に「新品の機械が欲しいから」と言って無理に新品を購入するのは避けた方が賢明です。新品は確かに性能や耐久性に優れていますが、高額な投資となり、もしも初年度に十分な収益を上げられなかった場合、資金繰りに苦労する可能性が高くなります。初年度は収益が不安定なため、万が一の失敗に備えて、まずは中古機械で様子を見るのが良いでしょう。

成功して十分な利益が得られるようになれば、その時に新品の機械を購入する選択肢も出てきます。最初から無理に高額な機械を揃えるのではなく、徐々に整えていくことが、長期的な視点での安定経営につながります。

中古機械の選び方のポイント

中古機械を購入する際には、ただ安ければ良いというわけではありません。あまりにも安すぎる機械は、購入直後に修理が必要になることがあり、かえってコストがかかってしまうこともあります。そのため、インターネットオークションや中古機械の会場で相場価格を確認して、だいたいの目安を掴んでおくことが大切です。相場を知っておくことで、リアルな中古機械市場でも適正な価格かどうか判断しやすくなります。

ただし、価格が安すぎる機械でも、運が良ければ壊れずに長く使えることもありますし、逆にそこそこの価格でも故障が発生する場合もあります。購入する際には、修理やメンテナンスの費用も見込んでおくと安心です。

機械の選定にはある程度の知識が必要

機械選びにおいては、自動車整備士程度の知識や経験があると、より適切な判断ができます。農業機械は専門的であり、状態を見極めるのが難しいため、経験が少ないと不具合のある機械をつかまされることもあります。初心者であれば、信頼できる知人や業者にアドバイスをもらいながら選ぶと良いでしょう。また、取引相手の人柄や信頼性も、購入の際には重視したいポイントです。

信頼性の見極めに注意

中古機械を販売する業者や個人の中には、信頼できる人物も多いですが、残念ながら商売のために騙そうとする人も少なくありません。飲み物を奢られたり、ちょっとしたプレゼントをもらったりして「親切な人だ」と信じてしまうのは危険です。表面上の親切さに惑わされることなく、しっかりと機械の状態や相手の評判を確認し、慎重に判断することが大切です。

まとめ

新規就農の1年目は、失敗するリスクも高く、収入が不安定になりがちです。そのため、設備投資には慎重に取り組む必要があり、まずは中古の農業機械を賢く活用することを検討しましょう。信頼できる中古機械を見つけ、修理やメンテナンスも視野に入れた計画を立てることで、安定した農業経営のスタートを切ることができます。

農業は資金がかかる一方で、リスクも多いため、余裕を持った計画と冷静な判断が求められます。失敗しないためにも、しっかりと準備し、経験を積み重ねながら経営を進めていきましょう。

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