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貧困による安楽死

先日、ネットで気になる記事を読んだ。

カナダで安楽死が合法化されてから、
5年でその死者数が4万人を超えたという。
合法化当初は、病気による重度の痛みなどが適応要件だったが、
それがどんどん緩和されてきて、
精神的苦痛まで容認されるようになり、
しかもそれは医師の裁量に任されるそう。

その結果として、
貧困が原因で住む場所が無く、
将来への不安から
安楽死を申請して認定されるケースまであるのだという。
今となっては、生活保護より
安楽死の申請の方が簡単なんて、
そんな国があるとはとても信じ難い。

深く掘り下げてまでは調べてないけれど、
記事だけを読めば
合法的な自殺幇助でしかないように思える。

それがいいとか悪いとか、
そんな事を言うつもりはないけれど、
人が自分の死を選べる世界が
果たして幸せなんだろうか。
かと言って、
嫌でも生きないといけない世界が、
幸せと言えるかどうかという疑問も残るが。

僕は今50代半ばだ。
もし、多少長く生きる事になったとして、
先の人生で経済的な面での行き詰まりを感じる事があるかもしれない。
もしもその頃に、
我が国にも合法的な安楽死という選択肢が存在していたら、
絶対に選ばないとは言えない自分がいるのは否定できない。

これまで、自殺なんかしないと思って生きてきたし、
今もそう思っている。
けれど、いつか自分にもそんな事を考えなきゃいけない日が来るのかもしれない。
その時には、
合法的な安楽死というのもアリなのかな。

ところで、僕の中では
自殺は地獄行きだと思っているのだけれど、
合法的安楽死はどちら行きなんだろうか。
それも気になる。


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