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インデペンデンスデイ【映画感想】


1996年7月2日公開、当時の映画作品としては名前位は誰もが知るであろうアメリカの大ヒットSF映画「インデペンデンスデイ」を見ました。
余計な話ですが、去年から意外と超有名作なのに見ていない映画を見るのがマイブームになっています。

1.あらすじ(ネタバレなし)
7月2日。アメリカの独立記念日を2日後に控えたある日、スティーブン・ヒラー大尉は恋人とその子供と過ごす休暇を返上する事態になった。世界各地の大都市の空に、突如として巨大な円盤が現れたのだ。
ホワイトハウスのあるワシントンDCも例外ではなく、目的不明の宇宙人に対しホイットモア大統領は友好的な交信を求める。
一方ケーブルテレビで有り余る才能を腐らせている技師デイヴィッドは、宇宙船から発信されている隠されたメッセージを発見していた。


2.感想(ネタバレあり)
※映画で感じた疑問やツッコミどころ中心の話になるのでご注意下さい。

3人のキーキャラクターが世界のために奔走し、協力する群像劇のような作品でした。展開が早く、勢いで最後まで行ってしまいました。

正直な所突然大都市を標的に定めたように前ぶれなく大気圏内に入ってきた宇宙船に対し、あまりにも悠長に対応しているなという印象でした。
確かに下手に攻撃をして宇宙間戦争になる事態は避けたいでしょうが、目の前にあんな巨大な船が現れた時点で最早避難勧告は出していい事態だったように思います。世界各地にあるのだし、アメリカが全てを主導してた訳でもないのだから、どこかしら先走って攻撃した国があってもおかしくないですよね。

敵の技術は遥かに進んでいて、あまりにも大きい。一方で戦闘開始の合図を天才肌といえ一般人に簡単に暗号解析されてしまったり、小型船を鹵獲されたりと結構抜けてるなあとも思います。あれだけの技術があるなら無人戦闘機なのかと思っていたので、むしろ中身がちゃんといた事にびっくり。精神攻撃が出来るなら何故殴り倒されたのでしょうね。脳震盪でも起こしていたんでしょうか。
更に他の人が操縦できないようにロックなどがされていない事にもびっくりしました。まあこの考え方はガンダムを見たからこそあるものなのですが……(笑)
バリアの解除方法もやけにあっさり見つかる上、ノートPCであっという間にマザーコンピューターをハッキングしてしまったのにも笑いました。恐らくあの宇宙人達はある程度の化学文明を持つ星を襲うのは初めての事だったんでしょうね。

ひとつ面白かったのがエリア51について。
映画を見るまでこの言葉についてまるで知らなかったのですが、ネバダ州の砂漠に実在する空軍基地だそうです。恐らく1955年頃からあるみたいですね。
近隣では未確認飛行物体の目撃情報が多数存在していたのだとか。最もこの情報はエリア51で研究されていた最新鋭の航空機の飛行実験だと現在は考えられているようです。
2013年になってCIAの情報解禁があり、エリア51の存在が公式に認められたそうです。研究内容については機密事項のようですが、基地の周りにはエイリアンモチーフの博物館やレストランがあり、パレードやフェスティバルなんかも行われているのだとか。

登場人物について。
生き様がかっこいいと思ったのがコニーことコンスタンス・スパノでした。デイヴィッドの元妻です。この2人、離婚の大きなきっかけはデイヴィッドが浮気相手と思い込んでいた大統領を殴ってしまった事のようですが、根底には出世欲の有無が根を張っているようです。
デイヴィッドは天才なのに、その力を特に世に知らしめたりのし上がる事には使おうとしません。恐らくですが、社会的地位より自分の知的好奇心を優先させる人なのでしょう。
対してコニーは出世欲の塊です。デイヴィッドを愛しているものの、才能を持て余している事をとてももったいないと感じ、欲を持たない事が納得できない様子。こういった根本的な部分が合わないと、愛し合っていても上手くいかなくなってしまうのが夫婦なんだろうなと思わせる2人でした。
でも離婚してまでも自分を貫くコニーはかっこいいと思います。まあ事実無根の浮気を疑われるのは頭にきますしね。

ラッセル・ケイスもいいキャラでした。途中までは周囲から変人扱いされていましたが、こういうキャラはきっとここぞと言う場面で活躍するに違いない、と思っていた通りの展開になりました。盛り上げの関係上仕方ないとはいえ、最終戦闘で彼が宇宙船を撃ち落とす前までの活躍もぜひ見てみたかったですね。

ここまで色々言いましたが、この頃のSFはまだ近未来に夢があったんだろうなと思いました。
後2,30年もしたら車は空を飛んでいるし、半世紀もしたらもっと気軽に宇宙旅行に行っているんじゃないか、なんて夢です。
あの時代に比べたら科学技術って停滞しているのか、それとも必要年月の見通しが甘すぎたのか。とらいえ昔のSFの夢も一部実現しているのですから、一概に途方もない話とは言えないのでしょうけどね。
別の映画の話で恐縮ですが、バック・トゥ・ザ・フューチャーの未来で帰宅した際、家のシステムに話しかければテレビをオンにしたりしてましたよね。あれは現代のAlexaそのものだなと思います。3D映像も道端とは行かずとも映画館では見られるし、きっと夢が現実に追いついていってくれることでしょう。

何だかんだ言っても近未来設定のSFは大好きなので、また鑑賞したら感想を書きたいと思います!ここまで読んでくださりありがとうございました。

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