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(飛行機、どうなってるの)その2


空中でどのように動く?

当たり前のことかもしれませんが、飛行中は3D(前後、左右、上下)の面で移動します。

まず前後ですが、ENGINEの推力(前へ進む力)によって生まれます。
ちなみ飛行機が地上で減速したい時(後ろに力をかけたい時)は、ENGINEを回しながら「THURUST REVERSER」というENGINEの一部を使います。

ENGINEがパカっと割れたように見えるあれです。

次に上下左右です。動くためには、WINGやSTABILIZER上にある小さい動く板を使っています。動翼と呼びます。

まず上下左右の動きって?

飛行機は傾いたり緩やかに回転しながら姿勢を変えていきます。
姿勢が変わると飛びたい方向に頭を向けることができ、その方向に飛べば目的地に到着するのです。

そして姿勢の基準や表し方があります。
・PITCH(飛行機の頭を上下させる:ELEVATORを使用:写真黄色)
・YAW(飛行機の頭を左右に振る:RUDDERを使用:青)
・ROLL(飛行機の頭を回転させる:AILERONを使用:赤)

このPITCH,YAW,ROLLの3つの軸はよく「3軸」と表現され、
動翼によってコントロールされます。


動翼ってなに?

何度か動翼という言葉が出てきました。WINGやSTABILIZERと違って、パイロットが自分の手足のようにパタパタを動かせる、薄くて幅広の金属の板です。(機種によってはプラスチックのものもあります)
WINGのように揚力を生み出すので(動く)と呼ばれます。

その種類は
・AILERON
・ELEVATOR
・RUDDER
・SPOILER
・FLAP
・SLAT

小型機と異なり種類が多いですね。
3軸の動きと絡めて、ひとつひとつ順番に見ていきましょう。


1,PITCHING(ELEVATOR)

まず上下の動きを考えてみましょう。
上下の動きのことをPITCHINGと呼びます。
ELEVATORを動かすことでコントロールします。

(動きの流れです)
COCKPITの操縦桿を押し引きする

ELEVATORが動く

飛行機も上下に傾く(PITCHINGする)

上に傾いたまま進むと高度は上がります
逆に下に傾いたまま進むと高度は下がります。
(旅客機では安定性や構造、スピードの問題により、普通はそのような高度の下げ方はしません。)


2,YAWING(RUDDER)

次に左右の動きを考えてみましょう
飛行機の頭を左右に振る動きはYAWINGと呼ばれます。
YAWINGすることで、飛行機は右に曲がったり左に曲がったりします。

(動き)
COCKPITのPEDALを踏む

RUDDERが動く

飛行機の頭が左右に振られる(YAWINGする)


少しマニアックな話をすると「旋回」はこのYAWING(RUDDER)と、先ほどのPITCHING(ELEVATOR)、後述するROLLING(AILERON)の3つを組み合わせて行います。
旋回=YAWING とか、旋回=ROLLINGと考えると間違ってくるので、勉強中の方は注意してください。


3,ROLLING(AILERON)

続けて左右の動きを考えます。
飛行機の胴体を中心に時計回りまたは反時計回りに回転する動きをROLLINGと呼びます。

(動き)
COCKPITの操縦桿を回す

ELEVATORが動く

飛行機も回転する(ROLLINGする)


ROLLINGすることで飛行機はバンクし曲がります。

バイクが曲がる時にバンクするイメージです。


別名は「PRIMARY FLIGHT CONTROL」

そして3つの操縦翼はPRIMARY FLIGHT CONTROLと呼ばれます。
高度や方向をコントロールするのに絶対に欠かせないという意味です。
どんな飛行機でもついています。

一方でSECONDARY FLIGHT CONTROLというものもあります。
大型機は大きくて重いし、コントロールも難しいから、これも(2次的に:secondary)必要だよねといったニュアンスです。

長くなりそうなので次の記事で説明します。

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