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飛行機の中身について

飛行機の中について、ざっくり以下の項目に分けて解説します。

1、cabin(客室)
2、cargo(貨物室)
3、crew rest(乗員の休憩室)
4、fuel tank(燃料タンク)
5、wheel well(ギアの格納スペース)


1、cabin(客室)

お客様が過ごすスペースです。

飛行機を上下に分けて、上半分のスペースが客室にあたります。


客室は、座席、ギャレー、ラバトリー(トイレ)に大別されます。
また、それらの配列は、航空会社や国内/国際線の違い、機種によって異なり、
各航空会社が製造会社の承認のもとカスタムしています。

例えば、
「国際線の方がファーストクラスやビジネスクラスの数が多いけど、国内線はほとんどエコノミークラスだ」

「エミレーツのファーストクラスにはシャワールームが付いている」
などです。

ブランドやマーケティング戦略によって、カスタムできるというわけです。


2、cargo(貨物室)


貨物室は飛行機を上下に分けた、下半分になります。


大半の機種のcargoは3つに分けられます。
FOWARD / AFTER / BULKです。
このうち、FOWARDとAFTERにはコンテナが搭載されます。
コンテナには事前に預かったキャリーバックなどの荷物が入っています。
BULKは「バラ積みの荷物」という意味があります。
コンテナに入れるのが間に合わなかった荷物、ペットをはじめとする生き物が搭載されます。


3、crew rest(乗員の休憩室)

機種によって異なりますが、cabinの上や、床下に設置されます。

オプションで設置できる、パイロット、CAの休憩室です。
フライト時間が10時間を超えることもある、国際線には必須の設備です。
搭乗の際に、怪しげなドアを見つけたら、おそらくそれが入り口のドアのはずです。


4、fuel tank(燃料タンク)


両翼と胴体下の一部がタンクになります。


ちなみに燃料を入れすぎた時の逃げ道として、翼の先端は空っぽの空間になっています。
飛行中、翼には揚力(上向きの力)が加わる為、翼の付け根には大きなモーメントが加わり、強度的に厳しくなってきます。
その為翼に燃料を入れて、重力(下向きの力)をかけて、モーメントを相殺するよう設計されています。


翼付け根にとって、「胴体は軽く、翼は重く」という状態が楽なのです。

翼付け根のモーメントに関して、もう一歩踏み込んだ話をします。
タンクには
left(翼) 
right(翼)
center(胴体下)
の種類がありますが、使う順番が決まっています。

「center」→「left&rightを均等に」の順です。
centerから使うことによって、胴体側の重量が減るので、翼付け根の部分としては、負荷が軽減されます。


5、wheel well(ギアの格納スペース)

nose gear(前のギア)は、コックピットの下
main gear(後ろのギア)は、胴体下のcenterの燃料タンクの後方
に位置します。

タイヤをはじめとするギア関係のパーツ、燃料関係、油圧関係のパーツが数多く存在します。

ほとんどの機種でwheel well door(格納スペース内を保護するためのドア)が取り付けられます。

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