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(コラム)学習するにあたってのINPUTとOUTPUTの使い分け

仕事や勉強では、INPUTとOUTPUTの両方が大切

「あの人は勉強がよくできるな、成績もいいな」
「あの人は仕事の習得が早いな、仕事のできる人だな」
皆さんの周りに少なからずそのような人がいると思います。

それは才能やセンスによるものなのでしょうか?
確かに、そのような潜在的要素も影響するかもしれません。
しかし私の経験上では仕事、勉強のできる人(効率的な人)には共通する部分があると感じています。

それはINPUT(インプット)とOUTPUT(アウトプット)の使い方です。


INPUTとは

日本語に直訳すると「入力する」という意味です。
ここでは自分自身に新しい能力や知識を身につけることとして定義します。

例えばINPUTに当たる内容は
・本の情報
・人の話の内容
・勉強の内容
・メディアの内容
・新しい仕事の内容

そしてINPUTの作業は
・読書
・人の話を聞く
・ネット記事を見る
・先輩の仕事を見て覚える

受動的(PASSIVE)な行動のイメージですね。
新しい知識は入ってきますが、これだけでは知識や能力を完全に自分のものにすることはできません。
前日受けた講義やレクチャーの内容を、次の日も丸々覚えている人は少ないのではないでしょうか。



OUTPUTとは

INPUTとは反対にOUTPUTとは「出力する」という意味です。
自分自身が外部に、情報や行動を行う(出力する)という意味で話を進めます。

OUTPUTする内容(もの)はINPUTのものと同じで、文字情報、行動の方法などです。

一方でOUTPUTする作業は
・勉強の内容を誰かに教える
・英語学習者が英語を口に出して話す
・作業マニュアルを見たことしかなかったけど、実際に作業してみる
・先輩から目で盗んだ仕事のノウハウを実践してみる

INPUTと見比べて、能動的(ACTIVE)ですよね。

ただいきなり何も知識がない状態でOUTPUTしても失敗リスクが大きくなるだけです。
整備作業では物を壊したり、事務作業では入力ミスを起こしたり、効率が悪くなったり・・・

そのためINPUTで情報や内容を学んでから、OUTPUTする両方が必要になるんですよね。

そしてここが重要なのですが、
大半の人は失敗リスクを恐れて、
「失敗しないようにしっかり(完璧に)INPUTをした後に、OUTPUTしよう」
と考えてしまいがちです。

INPUTを100%完了

やっとOUTPUT  の流れになってしまっている人が多いのです。

悪いことではないのですが、これでは自身の知識、能力の成長スピードにブレーキがかかってしまう傾向があると思います。

脳科学的にも手や口など体を動かした方が、物事の習得スピードは早いからです。


どっちを優先すればいい?

あくまで私の考え方ですが、
基本的な順番は
①INPUT  xx%完了

②OUTPUT
の順番です。

そしてxx%の部分を内容や作業によって変えていきます。

(例1)
勉強によって知識を身につけたければ、
30%とか、場合によっては10%とか同時進行に近いレベルで行います。
英語や多言語を学ぶ時も、単語の意味はわからないけど文はすらすら喋れるという感じに近いでしょうか。

もしくは勉強した内容を言語化して、他人に伝える。
おそらくその時は内容の50%も伝えることはできないかもしれませんが、そこで何が足りなかったのかを気づくことができます。

それを振り返り、次に改善する・・・
それを高回転で回し、成長スピードを最大化できることこそ、xx%の部分の数字を小さくすることのメリットです。


私の会社員時代の同期も、積極的に仕事を取りに行く(output)人の方が、知識、スキルの習得も早く、
逆にそうでない人(inputばかりの人)は、周りの成長スピードに取り残されていく人が多かった印象です。



(例2)
一方で危険の伴うような業務や作業や、もしくは絶対に失敗してはいけない業務があるとしましょう。

その時はxx%の部分を100%に近づけるよう意識します。
(他のタスクと優先順位を考慮しながら)

例えば、会社役員の昇進のかかったプレゼンがあるとすれば、話し方、スライドのトラジションのタイミングなど、念入りに練習しますよね。

もしくは準備不足で機材を壊しやすいとわかっている作業があれば、念入りにマニュアルを確認してから作業をしそうです。

マッチングアプリでマッチした相手との初デートは、徹夜しながら相手の情報を覚えたり、デート場所を選んでいるかもしれません。


このように絶対にミスしたくないない作業には、内容のINPUTや準備を完成させた上で、OUTPUTを行います。

うる覚えですが、「準備が結果の大半を決める」のような格言もありますよね。

最後に私の経験上、仕事、勉強のできる人(効率的な人)は、xx%の部分の数字の平均がとても小さく感じます。
かつ自分でリスク管理をしていて、リスクのある仕事に関しては、xx%を大きくして慎重に動きます。


整備業務以外にも通じる内容を書いてみました。
このような話もニーズがあれば書いていきたいと思いますので、ご意見もお待ちしています。

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