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クラブアイデンティティが奪われる

はいはい、この件で激怒している隊長ですよ、っと
(画像:SOCCERKING

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何を、なぜ怒っているか(他サポ向け)

一言でいうと、サンフレッチェ広島というクラブがクラブアイデンティティの一部であるクラブカラーを軽く扱っていることに怒っています。

Jリーグをご覧になる皆様御存知の通り、広島のチームカラーは紫です。紫は大きく分けてバイオレット(すみれ色、青紫)と、パープル(広義の紫としてバイオレットを含む場合もあるが、すみれ色よりも赤みの強い紫)がありますが、画像の横断幕にもある通り、サポーターは一貫してバイオレットをチームカラーとしてきました。

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今回の浦和からのリリースを読んでみましょう。

国旗にちなんだレッドとホワイトを採用し、日本から世界に羽ばたく3チームを表現
世界中の注目が東京に集まる中、NIKEから、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、サンフレッチェ広島の3クラブ史上初の統一テーマの新アウェイユニフォームが発表されました。この統一テーマには、スポーツの祭典に向け、スポーツの魅力や楽しさ、感動、そして、幸せや平和の実現をフットボールを通じて、目指すという各クラブの理念が反映されています
ユニフォームのデザインは、日本の国旗からインスピレーションを得て、各チームオリジナルのレッドとホワイトを採用し、日本から世界に羽ばたく3チームを表現しています。浦和レッズはクラブカラーのスポーツレッド、鹿島アントラーズもクラブカラーのディープレッド、サンフレッチェ広島はホームタウンが同じプロ野球チームのチームカラーの赤からインスパイアされたサルサレッドを採用しています。

浦和、鹿島はクラブカラーをモチーフにしているのに対して、広島は国旗からインスパイアされた上に広島カープからインスパイアされた紅白です。

バカにしてんのか。サンフレッチェ関係ないやろ!

冷静に考えても、赤も白もクラブチームに関係なく、クラブの理念にも関係ない紅白、しかもその赤は自クラブですらない状態の中で何がどのようにクラブの理念を表すのかさっぱりわかりません💢なんだよサルサレッドって💢エルドレッドの方がまだ広島らしさが出るわい💢
(ちなみに、広島のリリースでは浦和、鹿島のくだりはカットされていて、そこをカットしたらクラブカラー選ばなかったことは問題にならんだろ、というクソみたいな姿勢も火に油を注いでおります💢)

これまでにも散々軽視してたのですが、ここに極まれりという感じです。せっかくなのでこれまでの愚行をご紹介します。

初めて聞くぞ、そのクラブカラー

まずはこのページを見てみましょう。

紫紺を全面に使用する大胆なカラーリングを採用。この紫紺は、王や皇帝を表すインペリアルパープルを用い、常に試合巧者であるサンフレッチェ広島を象徴しています。

ここで「あ?パープル?💢」と一度ブチギれてますが、目を疑う記載が。

首元や襟、SWOOSHにクラブカラーのバーシティパープルを使用し、アウェイの地でもクラブの誇りと共に戦う姿勢を表現しました。

何色?
クラブカラーがバ、バーシティパープル?
初耳なんですけど!!!!!!

この時も僕は怒りましたが、同じ広島サポからは「そんなに怒ることじゃない」とたしなめられましたねぇw

クラブカラーと言う表記を捨てる

さて翌年、同じタイミングです。

2018シーズンのホームユニフォームは、クラブ伝統の広島バイオレットをメインカラーに採用。
左右非対称のダイナミックグラフィックを前面と背面の両面に用いています。

クラブカラーはどこに行ったーーーーーー!!!

「広島バイオレット?」と思わなくはないですが、まあいいでしょう、バイオレットですから!

クラブカラーはバイオレットだったんだ!

どういう反応をしていいのかわからない発表の後で、安心材料が出てきます。

チームカラーのバイオレットに鮮やかなベノムグリーンをアクセントカラーで使用し、左胸には刺繍タイプのエンブレム、背面には大胆に“HIROSHIMA”がプリントされています。

クラブじゃないけどチームカラーはバイオレットだったんだ!と安心。・・・したと思ったら。

サンフレ・・・パープル?

安心した年の秋に打たれたキャンペーン。

またパープル・・・。キャンペーン自体はそれなりの盛り上がりを見せたようです。きっとサンフレッチェのチームカラーはパープルなんだという印象をしっかり刻めたことでしょう💢

まあ、これはキャンペーンとしては悪くないんですよ。一般の方は「紫」が重要であってパープルかバイオレットかなんて気にしていないので。けど、こういうのを重ねるとサポーターのアイデンティティをゴリゴリ削っていきます。

広島以外に住むサポーターにはクラブカラーが全て

こういった表記ゆれは、結局の所こだわりがない、(いい意味か悪い意味かはともかく)どうでもいいと思っているということを如実に示すもので、非常にがっかりしています。

下手をすると、nikeの商品マーケティングにクラブカラーを売り渡した、とも言えるようにも映ります。神戸の事例を挙げるまでもなく、クラブカラーはクラブアイデンティティの一部を強烈に構成し、それが奪われることはサポーターのアイデンティティすら奪います。

ホームタウンを感じることができない広島以外のサポーターにとっては特に、試合の時に身につけるものがほぼ全てです。バイオレットを身にまとい、敵地の色で染まったスタジアムで「紫の戦士よ」と呼びかける。そんなアイデンティティそのものといいっていいクラブカラーを軽々に扱うことは我慢ならん。

インスパイアを2つ重ねた、クラブとは一切関係ない色で「クラブ理念を表す」というほど、クラブ理念は軽いものなのですか?

さっさと撤回していただきたい。平和の象徴ならハトの白で。白白白でいいじゃないの。

もっと声を上げよう。サポーターを舐めきってるクラブに声を上げよう。このままだと、クラブカラーが奪われる。僕は言いすぎだと言われようが言う。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。私は社会民主主義者ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

余談:クラブに問い合わせた

こういう内容で問い合わせをしました。クラブアイデンティティへの認識を問いたい。真面目に。

2ndユニフォームについて申し上げたい。
浦和、鹿島がクラブカラーであるのに対して、広島だけ「同じ本拠地にあるプロ野球チームのチームカラーにインスパイアされたサルサレッド」ということのようだが、公式HPで公開で回答をお願いしたい。

Q1. このサルサレッドがなぜ「各クラブの理念が反映」されているということになり、OKとしたのか?
Q2. クラブカラーは何色なのか?(サポーターは常時出されている横断幕でも分かるように紫、特にパープルではなくバイオレットだと考えている。下記事例にはクラブカラーがパープルという記載や、聞いたことがないバーシティパープルと言う色がクラブカラーである、など表記ゆれが甚だしいのでクラブの認識を問いたい)
Q3. クラブカラーがバイオレットなのであれば、過去も含めてなぜパープルという表記・ユニフォームカラー・クラブカラーという表記がOKとされたのか?

参考:
・#サンフレパープル のキャンペーン https://www.sanfrecce.co.jp/news/_release/12453.html
・2016年、2017年ユニフォームでの「クラブカラーであるバーシティパープル」記載 https://www.sanfrecce.co.jp/news/_release/9088.html https://www.sanfrecce.co.jp/news/_release/10274.html
正直、これらの軽率な取り扱いから、マーケティングのためにクラブアイデンティティを簡単に手放すクラブなのではないか、と感じている。特に広島から遠く離れているサポーターにとって、身にまとう色はそれそのものがアイデンティティたりうるにも関わらず無頓着な扱いをされてしまうと何を拠り所にすればいいのかわからなくなる。明確な哲学と信念を求めたい。

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