仏壇価格の下落について

先日業界の展示会に出店し、仏壇・仏具店の営業の方とお話しする機会がありました。個人的にも近いうちに直面する課題でもあるのですが後継者のいない仏壇や位牌をどうするかという質問をしながら業界の状況をヒアリングしました。

お墓なら墓じまい、仏壇なら魂を抜いて廃棄、位牌は一つにまとめるなどの手法を取るようですが、近年本当に同様の相談ばかりで立派な仏壇を購入する、あるいは今の仏壇を修理するという高額案件はめっきり減っているとのこと。興味があるのでもう少し突っ込んで今の仏壇の平均販売単価を尋ねて見ました。どれくらいだと思われますか?答えは約20万円でした。地域性や店舗の規模によって差異はあると思いますが安いなと、私が子供の頃はよくチラシが入っていて何となく見ていましたが、100万円くらいが相場だったと思います。子供ながら装飾があまりない仏壇を見ると安っぽいなと感じていました。

競合、生産性向上、外敵(海外製品など)という価格下落を発生させる条件が無い状態でここまで物の値段が下がるのも不思議です。薄型テレビは過度な競争と海外製品の価格の安さで市場価値が下がりほとんどの日本企業は撤退していきました。自動車業界は安全装備など先進技術を次々と導入し付加価値を上げる努力をしています。では仏壇はどうやって価格の下落を防ぐべきだったのでしょうか?消費者は仏壇に何を期待していたのでしょうか?ここをよく考えなければなりません。

先日のNOTEでも遺族ファーストと書きましたが、昔と違ってお墓や仏壇の規模や質が家のステータスになる時代はもう終わっているのでしょう。法事を家でやるような家も減ってますしね。同じ見栄をはるなら海外旅行やインテリア、車、その他たくさんの選択肢があるので単純にそこにお金を注ぎ込む方が少ないのは疑いようも無い事実です。お墓や仏壇の本来の目的に立ち返ってどのような形にしていくべきなのか?これですね。

今までは葬儀屋さん、仏具店、お寺都合のエンディング産業でしたが、仏壇の大幅な価格下落を聞き改めて消費者目線でこの事業を考える必要があると感じました。全体的に選択肢が少なすぎるのが問題なのでしょう。

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